2014年7月26日土曜日

損害保険と思えばオプションは分かる

久々に日経225オプションを入れようかと思って見てみたのですが、毎日見ていた2~3年前に比べると、何だか板の厚みが少なくなっていて断念しました。参加者の少ないマーケットは流動性が低くなります。つまり買いたいときに買いたい値段で買えず、売りたいときに売りたい値段で売れないので、タイミングを逸したり不利な値段で売買したり、あまり誉められた状態ではありません。

そもそもオプションとは何でしょうか。これはある時点~日経225オプションの場合は各月の第二金曜日の朝と決まっていますが~に決まった値段で売買できる権利です。ただし買うか売るかは持ち主が選択できるので、「オプション」というわけです。

たとえば、8月1日の時点で1ドルを100円で1万ドル買える権利を持っていたとします。さて8月1日になって1ドルが105円になっていたとします。このときこの権利を使えば5円×1万で5万円安く買えるので、当然この方は権利を行使して5万円分の利益を得るでしょう。

逆に1ドル98円になっていたら、何も98円で買えるものを100円で2万円損してまで買う必要はないので、この方は権利は放棄するでしょう。

この「8月1日に100円で米ドルを買える権利」は事前に売買できます。6月とか7月の時点では金融市場で取引できますが、現物の価格(日々の米ドルの為替レート)の動きに合わせて増減します。

適切なタイミングで、たとえば3万円で買うことができれば、3万円で買ったもので5万円利益が出るわけですから、差し引き2万円の利益が出ます。逆に6万円で買ったものだとすると5万円利益が出ても1万円の損が出ます。

オプション(売買する権利)には、買う権利のコール、売る権利のプットの2種類があります。それぞれの商品について、買いと売りのポジションがあるので、取引には以下の4つの組み合わせがあります。

○コール/買い
日経225またはTOPIXを一定の価格で買う権利です。たとえば12,000円で買う権利があった場合、日経平均が15,000円になれば3,000円、20,000円になれば8,000円の利益になります。下がった場合は最初にコールオプションを買った代金分が損になります。

○コール/売り
日経225またはTOPIXを売って売買代金を得ることができますが、売った価格を超えた場合にはその分を負担する義務が発生します。たとえば日経を12,000円で買う権利が2,000円のとき売れば、確実に2,000円を得ることができます。ただし、日経平均が12,000円を超えた場合、その超過分を負担する義務が発生します。たとえば日経平均が15,000円になれば3,000円、20,000円になれば8,000円の持ち出しになります。12,000円を超えない限りは、最初にオプションを売った2,000円を得ることができます。

○プット/買い
日経225またはTOPIXの下落分を一定の価格で買う権利です。たとえば12,000円で買う権利があった場合、日経平均が10,000円になれば差額の2,000円、8,000円になれば4,000円の利益になります。12,000円を超えた場合は最初にプットオプションを買った代金分が損になります。たとえば、現物株を買っていて、プットオプションを買っておくと、現物株が下がって損をしても、その分プットの値段が上がるので、それで損失をカバーすることができます。プットオプションを買う代金は必要ですが、損害保険の保険料だということです。

○プット/売り
日経225またはTOPIXの下落を保証するプットオプションを売って売買代金を得ることができますが、売った価格から下がるとその分を負担する義務が発生します。たとえば日経を12,000円で買う権利が2,000円のとき売れば、確実に2,000円を得ることができます。ただし、日経平均が12,000円を割り込んだ場合、その超過分を負担する義務が発生します。たとえば日経平均が10,000円になれば2,000円、8,000円になれば4,000円の持ち出しになります。12,000円を割り込まない限りは、最初にオプションを売った2,000円を確実に得ることができます。売り手は損害保険会社になったということで、12,000円を割り込むという災害が起こらなければ保険料を丸まる得られて、逆に災害が起きると、その分を補填する義務が発生するということです。



0 件のコメント:

コメントを投稿