2014年4月26日土曜日

大手金融機関が国債暴落に備えているが、うちはどうしようか(外貨編)

日本崩壊シナリオの後編です。

あるタイミングで0.6%とかの低金利で借り手が付く国債が国内で捌けなくなると、利子を上げて海外の売り手を探す必要があります。ただし、日本には世界的に見ても、あのいい加減なイタリアを遥かに上回るダントツの借金があること、景気減速と少子高齢化で出て行く一方で入ってくる見込みがないこと、その上、それでも改善の努力も見られないこと等々は世界中に知れています。

ということで、それなりのリスクプレミアム(リスクを負うことに対する金利の上乗せ)がないと、なかなか貸してくれようという物好きはいないでしょう。ということで国債の金利の上昇が起きるでしょう。債券の性質として、金利が上がると国債の価格は安くなります。

また、国債の金利が上がると、短期的には、利率はいいし、いちおう腐ったとはいえ世界第三位の経済大国だし、ということで、いったん買いが入る可能性があります。そうなると、それを狙って海外マネーが流入するので、欲しいという人が増えるので円の価値が上がり、困ったことにいったん円高に振れます。

何が言いたいかというと、どうせハイパーインフレになって超円安になるのだから、と考えて下手にレバレッジを掛けて外貨を買い持ちしていると、一時的な円高のときに含み損でぶっ飛ばされる恐れがあります。


たとえばレバレッジ5倍で100円で米ドルを1万ドル持っていると、本来100万円分あるところを20万円で支えていることになります。またFX会社によって異なりますが、投資分がマイナスにならないよう、強制ロスカット(損切り)が入ります。

たとえば私がバックアップで使っているSBI証券のFXでは、証拠金の50%で強制ロスカットが入ります。具体的には、たとえば1ドルが100円のときに1万ドル買っているとすると、日本のFXは(自分で倍率を選べる会社も少なくないので、もっと低い倍率で投資している人もいるでしょうが)レバレッジ25倍で運用している場合は100万円÷25で4万円の証拠金で運用しているということです。

証拠金の50%ということは、4万円の半分、つまり残金が2万円になったらシステムによって強制的に損切りさせられる、ということです。


先ほどの例でいえば、20万円で投資しているので、残金が2万円になったら、つまり18万円分、為替でいうと18円円高に動いて、100円が82円になったところで、入れておいた20万円が2万円になるということです。

もし下落のスピードが物凄く速い場合は、売ろうとしても買い手がつかないので82円で約定できず、たとえば75円でようやく決済できた、ということも起こりえます。

その場合は100万円が75万円になったということで、25万円の下落です。入金していた金額は20万円ですから不足分の5万円については、あとから追加の証拠金がFX会社から請求されます。これが「追証」といわれるものです。

そう考えると、超円安に備えるなら、レバレッジをかけないで100万円とか少なくてもレバレッジ2倍で50万円で1万ドルを持つか、いまはポジションをもたずに、いったん80円を割るくらいまで待ってから入れるかのいずれかがよいかと思います。

ちなみに私はリーマンショック前に1ドル110円とか100円で入れた外貨預金3万ドルがあるので(1ドル102円の今でも15万円近い含み損です)、その復活を待ちます。とほほ。

上記の私の外貨預金はネット銀行でやっていますが、FX投資をするなら、FX証券会社にするのがいいと思います。

なぜなら、上記の私のネット銀行は優遇措置が付いたので当時としてはよかったのですが、それでも片道手数料が50銭でした。3万ドルなんで米ドルに両替するのに1万5千円も取られた勘定になります。将来もし円貨に戻すときも同じような手数料を取られるので、結局銀行に3万円取られることになります。

これがもし、たとえば最近私がよく使っているYJ FX!(旧サイバーエージェントFX)だと、手数料は無料。代わりに証券会社の利益になるスプレッド(売値と買値の差額)は、たったの0.4銭です。1000ドルの取引に4円ということは、3万ドルの取引で4円☓30で120円です。

ということで、まず1つ目の防衛策としては、FX口座を開きそこにいつでも動ける一定金額を入金しておくことです。またネットで月足とかを見て、過去10年くらいの外貨の動きや特徴を頭に入れておくといいかもしれません。

米ドルであれば、120円くらいからずーっと下がってきていったん75円近くまで来て最近また105円近くまで来たとか、豪ドルであればリーマン・ショック後に50円近くまで行ったが、基本的に100円~70円くらいの範囲で動いているとか、何となく長期的なレンジが分かると思います。

次の作戦に行く前に、先物とオプションの説明をしたいと思います。

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