昔の相場師の本を読むと相場で儲けるためには何が必要か、という問いに対し、複数の大相場師が損切りの重要性を説いています。
確かに相場で利益を出すには、損は最小に止め、利益を最大化しないといけません。そのためには自分の想定条件が崩れた場合にはすみやかな撤退が必要ですし、その際に何がしかのダメージを受けることは避けがたい、むしろ相場で勝つための必要経費だと考えるべきだと言われています。
とはいえ、損切りは正直いって難しいと思います。理由の1つ目は自分の負けや誤りを認めるのは難しいということ、もう1つ目は実際に大切な自分の資産が減るわけですから、直接的な損失に耐えるだけの精神力が必要だからです。どちらにしろ、人間は損をするのが嫌いですから、この感情と戦わなくてはなりません。
自分も以前は経験しましたが、急激な逆方向への変動に遭っても(つまり買っているときの暴落や売っているときの急な暴騰です)、(これは一時的な下げですぐ戻るのではないか・・・)と勝手に期待し、結局もうひたすら想定と逆に相場が動き、最後、資金が飛んでしまうまで頑張ってしまうパターン。結局逆方向への動きに対応するためには、資金に十分余裕を持たせるだけでなく、一定のところで撤退する基準が必要だということです。
損切りについては、二つの考え方で自分のトレードに取り入れています。1つ目は古くからの相場技法で言われている「逆行10%」という考え方です。自分が入れた方向と逆に10%動いたら強制的に切るということです。たとえば、300円で入れた買い玉が270円を割ったら処分するということです。
何度かナンピンしていくと、多くのネット証券の画面では全部の玉の平均値が表示されるので分からなくなりますが、何月何日にどの株をいくらで買った(または売った)というのは、毎回記録に付けておくべきなので、その記録を元に以下のように損切りしていきます。
たとえば300円の株を10円刻みで270円程度まで下がる想定でナンピン買い下がりで追い掛ける場合、以下のような作戦になります。
◆1枚目 300円で買い、平均300円
◆2枚目 290円で買い、平均295円
◆3枚め 280円で買い、平均290円
この辺で下げ止まってくれて、310円くらいまで戻せば、(310-290)x1,000x3= 60,000円の利益になるのですが、ここから先は厳しいです。
◆4枚め 270円で買い、ただし最初の玉を損切りする。平均290円でもっていたので (270 - 290) x 1,000 = マイナス20,000円
全体の平均は (290+280+270) / 3 = 280円
◆5枚め 260円で買い、ただし2番めの玉を損切りする。平均280円でもっていたので (260 - 280) x 1,000 = マイナス20,000円(累計40,000円)
全体の平均は (280+270+260) / 3 = 270円
これが284円に戻ってくれば (284-270) x 1,000 x 3 = 42,000 で損失が帳消しになり、そこを超えると利益が出てきます(手数料は別途かかるので注意してください)。
さらに平均値を優位にするために、値段が一定レベルより下がったときに1単位ではなく、2単位とか3単位入れるという方法もあります。多少資金を多めに確保しておく必要がありますが。。。
もう1つのアプローチとしては、財務状況がよく、安定した商品などをもっていて倒産リスクが低そうな会社であり、なおかつ株価が200円以下(1,000単位として、購入に必要な資金は10万~20万円くらいを想定)であれば、損切りしないであえてナンピンして平均値を落とすポジション操作だけで持ちきっていく、という手法もあります。もし200万円資金があれば、株価が100~300円くらいの銘柄を最大10単位(10,000株)まで10回に分けて買うというやり方もあります。
ただし通常の個人投資家は、買いを中心にして、事前に設定した適切なレベルで損切りを実行するのがまずはよいかと思います。
2014年3月20日木曜日
2014年3月16日日曜日
保険という名の投資商品、貯蓄性保険
意外な金融商品として、生命保険があります。たとえば、一時払いの年金保険とか外貨建ての一時払い終身保険とかがそれに当たります。
実際、3年くらい前に外貨建ての保険に入った人は、1米ドルが80円くらいで契約して、2013年には105円まで行ったので、そこで解約すれば、解約手数料を取られても、たとえば200万円を預けていれば、為替差益で250万円くらいになる計算です。
デメリットとしては、口座管理の手数料が毎年1~3%くらい取られること、また為替手数料がこれまた銀行レートでがっぽり取られることです。利益の5%くらいはなくなる計算です。
メリットとしては、たとえば一時払い終身保険であれば、契約者が亡くなるとあくまで生命保険なので、最初に掛けた保険料プラス運用益くらいが、受取人に指定した人に入ります。
ただし、親が被保険者で子孫が受取人の場合は、普通に相続税をガッツリ取られます。また相続人でなくても贈与税が取られます。あまり旨味はなさそうです。
同じ効果を得たいなら、1~2倍くらいの低レバレッジで暴落のタイミングで豪ドルとかを買う方がいいような気がします。
唯一あり得る使い方としては、元本保証の変額保険で死亡保障付き投資信託と思って買い続けるくらいでしょうか。実際にリーマン前とかでは預けた400万円が500万円になったくらいのいい事例はあったようです。
それでも、手数料を考えると、死亡保障は別の形で最小限の保険に入り、資産運用は、たとえばドルコスト平均法で一定額もしくは基準価格がヒストリカルに見て一定以下の時にノーロード型投資信託をコンスタントに買う方がいいような気がします。
まあ死亡保障については、一発逆転で親父がなくなったときに残された妻子が急にリッチになるという"生命保険の"サクセスストーリーを聴くこともあります。死ぬ側の親父にとってはうれしくない話ですが。
ただし、そもそも家のローンがあれば団体信用生命保険で家の借金がチャラになりますし、高齢の奥さんであれば遺族年金がもらえます。ということで、葬式代と当面の生活費があれば、あとは家は心配ないし、最低限の生活費くらい残された者で何とかせい、というのが一家の主としての私の気持ちです。
ということで、私は家のローンを組むときに入った団信と自動車の保険、都民共済の死亡保障が1,000万くらいの標準的な保険にしか入っていません。あ、あとは自分が不始末をしたときのために、イオンカードの付帯得点として付いている、月額200円の損害保険には入っています。
ただし、そもそも家のローンがあれば団体信用生命保険で家の借金がチャラになりますし、高齢の奥さんであれば遺族年金がもらえます。ということで、葬式代と当面の生活費があれば、あとは家は心配ないし、最低限の生活費くらい残された者で何とかせい、というのが一家の主としての私の気持ちです。
ということで、私は家のローンを組むときに入った団信と自動車の保険、都民共済の死亡保障が1,000万くらいの標準的な保険にしか入っていません。あ、あとは自分が不始末をしたときのために、イオンカードの付帯得点として付いている、月額200円の損害保険には入っています。
2014年3月11日火曜日
金融機関に資産運用を相談すると、投資信託を勧められるが・・・
預金では物足りないけれど、個別株はまだ不安という人向けに、運用の専門家に自分のお金を運用してもらう投資信託という金融商品があります。
だいたい数百万円単位かそれ以上のまとまった金を持って銀行の窓口に行くと、この手の商品を勧められるでしょう。
これは買うべきか止めておくべきか? 答えを出す前に考えていただきたいのは、資産運用の相談をする銀行の窓口の販売員が、または大事な虎の子の資産をお任せする投資運用会社のファンドマネージャーが、なぜ自分のものでもない他人の金を運用する仕事をしているのでしょうか? 彼らは特別に良い人間で、高度な金融知識と豊富な経験で世の中の方を資産リッチにする使命に燃えた、ウルトラマンのようなチャリティの人なのでしょうか?
と考えれば分かるように、誰も未来のことは分かりません。分からない以上は、投資信託を買ってプロに任せても相場の動きはランダムなので、プロだろうがアマチュアだろうが、どうにもならないのです。これは私自身がリスク管理と安全投資を重視している理由でもあります。
先のことは分からなければ勝率は50%です。ところが注意しないといけないのは、投資信託は手数料(信託報酬や諸経費)が高いのです。売買時に手数料が掛かるし、その後も利益になろうが損失になろうが、年間2~3%が信託報酬や維持管理手数料として取られます。つまり100万円預けていれば年間3万円、1,000万円預けていれば年間30万円が運用結果に関わらず金融機関に抜かれていくわけです。
これは、30数年で元金がすっかりなくなる計算になります。
この条件で口座の資金を増やしていくには、年間4%以上の利益をコンスタントに上げていく必要がありますが、これだけの手腕をもったファンドマネージャーはなかなかいないでしょうし、何も知らなくても尤もらしいことを言う魑魅魍魎が山ほどいる金融の世界で(AIJ事件やマドフ事件を思い出してください)、そもそも私たち素人がそのような敏腕ファンドマネージャーをどのように探し当てるのでしょうか。
それ以前に、何かの調査結果によると日経平均やTOPIX(東証株価指数)の上昇分ほども上がらないファンドが大半なのです。プロがあれこれ調べて、あれこれ分析して、その結果投資しても、市場の自然な動きを上回ることは難しく、さらにその動きを何年にもわたって継続できる人は皆無と言ってもいいと思います。
では投資信託は止めた方がいいのか。私自身の答えはYesで、それであればスワップ金利の高いFXを値動きを見ながら低レバレッジで分割して買うか、動きのクセの分かりやすい株を集中的に売り買いするのがいいと思っています。
ただし、一つだけ有効活用できると思う投資対象があります。それは上記の日経平均やTOPIX(東証株価指数)、または最近導入された東証JPX日経インデックス400といった市場平均、あるいはニューヨークのダウ平均やS&P500、さらには世界全体の株式市場の動きと連動したグローバルインデックスと連動した投資信託商品で、株式市場で普通に買えるパッシブ型のETF (Exchange Traded Fund)です。
普通にファンドマネージャーが戦略を立てて投資していくファンドをアクティブファンドといいます。対照的に市場の指標(インデックス)に連動するように設定したファンドをパッシブファンドといいます。
パッシブといっても、限られた資金で、どれだけ市場全体の動きにシンクロするように銘柄を選んで配分を決めるかでは手間が掛かっているのですが、アクティブファンドのように調査や分析、決定などの手間暇はないので、信託報酬は年間0.x%程度が主流です。また売買の手数料も無料のものがたくさんあります。
たとえばカブドットコム証券のフリーETFなどは、その代表的な例です。この会社はメガバンクとその系列以外の銀行口座だと対応状況がショボいので、私はメインで使ってはいませんが、ETFをやってみるなら割安だと思います。
世界経済は上下しながらも、長期的には拡大していると言われています。ですからグローバルインデックスを長期で持てば、資産を増やすことができると聴いたことがあります。私はそろそろ地球のキャパシティに達するときが来て、成長も鈍化すると思っているので、この説には懐疑的ですし、別の研究では、20世紀の経済は順調に上昇したが、21世紀になってからはアップダウン状態だそうです。
ただしETFであっても買い方は同じです。一気に全部買わないで、過去1~2年の値動きを見つつ、中間地より安いとき、もしくは悪いニュースなどで大幅に下げたタイミングで資金の何分の1かを入れて、たとえば○○ショックのような暴落が来たときにも買い出動できるように、つねに半分もしくはそれ以上の余剰資金を残しておくべきです。分割売買、すなわち時間でリスクを分散するというのは、鉄則です。
だいたい数百万円単位かそれ以上のまとまった金を持って銀行の窓口に行くと、この手の商品を勧められるでしょう。
これは買うべきか止めておくべきか? 答えを出す前に考えていただきたいのは、資産運用の相談をする銀行の窓口の販売員が、または大事な虎の子の資産をお任せする投資運用会社のファンドマネージャーが、なぜ自分のものでもない他人の金を運用する仕事をしているのでしょうか? 彼らは特別に良い人間で、高度な金融知識と豊富な経験で世の中の方を資産リッチにする使命に燃えた、ウルトラマンのようなチャリティの人なのでしょうか?
と考えれば分かるように、誰も未来のことは分かりません。分からない以上は、投資信託を買ってプロに任せても相場の動きはランダムなので、プロだろうがアマチュアだろうが、どうにもならないのです。これは私自身がリスク管理と安全投資を重視している理由でもあります。
先のことは分からなければ勝率は50%です。ところが注意しないといけないのは、投資信託は手数料(信託報酬や諸経費)が高いのです。売買時に手数料が掛かるし、その後も利益になろうが損失になろうが、年間2~3%が信託報酬や維持管理手数料として取られます。つまり100万円預けていれば年間3万円、1,000万円預けていれば年間30万円が運用結果に関わらず金融機関に抜かれていくわけです。
これは、30数年で元金がすっかりなくなる計算になります。
この条件で口座の資金を増やしていくには、年間4%以上の利益をコンスタントに上げていく必要がありますが、これだけの手腕をもったファンドマネージャーはなかなかいないでしょうし、何も知らなくても尤もらしいことを言う魑魅魍魎が山ほどいる金融の世界で(AIJ事件やマドフ事件を思い出してください)、そもそも私たち素人がそのような敏腕ファンドマネージャーをどのように探し当てるのでしょうか。
それ以前に、何かの調査結果によると日経平均やTOPIX(東証株価指数)の上昇分ほども上がらないファンドが大半なのです。プロがあれこれ調べて、あれこれ分析して、その結果投資しても、市場の自然な動きを上回ることは難しく、さらにその動きを何年にもわたって継続できる人は皆無と言ってもいいと思います。
では投資信託は止めた方がいいのか。私自身の答えはYesで、それであればスワップ金利の高いFXを値動きを見ながら低レバレッジで分割して買うか、動きのクセの分かりやすい株を集中的に売り買いするのがいいと思っています。
ただし、一つだけ有効活用できると思う投資対象があります。それは上記の日経平均やTOPIX(東証株価指数)、または最近導入された東証JPX日経インデックス400といった市場平均、あるいはニューヨークのダウ平均やS&P500、さらには世界全体の株式市場の動きと連動したグローバルインデックスと連動した投資信託商品で、株式市場で普通に買えるパッシブ型のETF (Exchange Traded Fund)です。
普通にファンドマネージャーが戦略を立てて投資していくファンドをアクティブファンドといいます。対照的に市場の指標(インデックス)に連動するように設定したファンドをパッシブファンドといいます。
パッシブといっても、限られた資金で、どれだけ市場全体の動きにシンクロするように銘柄を選んで配分を決めるかでは手間が掛かっているのですが、アクティブファンドのように調査や分析、決定などの手間暇はないので、信託報酬は年間0.x%程度が主流です。また売買の手数料も無料のものがたくさんあります。
たとえばカブドットコム証券のフリーETFなどは、その代表的な例です。この会社はメガバンクとその系列以外の銀行口座だと対応状況がショボいので、私はメインで使ってはいませんが、ETFをやってみるなら割安だと思います。
世界経済は上下しながらも、長期的には拡大していると言われています。ですからグローバルインデックスを長期で持てば、資産を増やすことができると聴いたことがあります。私はそろそろ地球のキャパシティに達するときが来て、成長も鈍化すると思っているので、この説には懐疑的ですし、別の研究では、20世紀の経済は順調に上昇したが、21世紀になってからはアップダウン状態だそうです。
ただしETFであっても買い方は同じです。一気に全部買わないで、過去1~2年の値動きを見つつ、中間地より安いとき、もしくは悪いニュースなどで大幅に下げたタイミングで資金の何分の1かを入れて、たとえば○○ショックのような暴落が来たときにも買い出動できるように、つねに半分もしくはそれ以上の余剰資金を残しておくべきです。分割売買、すなわち時間でリスクを分散するというのは、鉄則です。
2014年3月8日土曜日
投資の王道、株の話
変動で利益を産むものとして代表的な金融商品としては、株があります。
株はそもそも、企業がビジネスを開始する際に資金を集める手段です。会社の所有権を細切れにして、不特定多数の投資家にリスクを分散しつつ資金を提供(出資)してもらいます。投資家は手持ち資金にそれなりのリターンを見込み、起業家や事業家は自分のやってみたいビジネスを立ち上げるための、(返却義務のない)資金を得られる訳です。
その後、運良く事業が軌道に乗って利益が出てくると、投資した人は自分の負担分に応じて利益の分け前を受け取ることができます。もともとは大航海時代に船でインドやアジアに冒険に行く船乗りの資金集めから始まった仕組みだと言われています。
冒険家がうまくアジアまで冒険して利益を得て帰ってくれば、冒険家も投資家も多大な利益を得ることができます。反面、途中で嵐に遭って難破したり、海賊に襲われたりすれば、出資金が返ってこないこともあるわけで、ハイリスク・ハイリターンな投資であったといえます。
この資金集めと利益還元の仕組み、つまり、会社の所有権を細分化して分けたものが株式です。株を持っている人は、その会社の立ち上げ時に資金を出した、その会社の共同所有者であるので、毎年の利益に応じて、利益の分配(配当)を受け取る権利があります。
株式は証券化されているので、この証券は売買することができます。ある会社を所有したいと思えば、その証券を買い、不要になったら売ることができます。その場を提供するのが証券市場です。
この権利の価格は一定でなく、変動します。経済の原則で、儲かると思えばみんなが買いたがるので値段が上がり、儲からないと思えばみんなが売りたがるので、値段が安くなります。
と、ここまでは誰でも理解できますが、問題はこの値動きは法則性はあまりなく、その会社に関連するニュースや為替の動き、その他市場参加者の心理や大手金融機関の売買プログラムのアルゴリズムで上下するので、誰にも分かりません。
あくまで一般論ですが、日本の株式市場は、前夜のNY市場が好調だったりドル円の為替相場が円安に触れると、値段が上がります。他にも米国や中国の経済指標の良し悪し、ユーロの動き、原油やその他商品の動き、日経平均や外貨の先物の動きなどで、そこから関連する銘柄が上下します。でも、NY市場が爆上げしても日本はあまり動かなかったり、逆に日本だけどーんと下がったり、
有名な経済学者ケインズは、株は美人投票だと言っていましたし、最近の研究でも、値動きの性質は、ランダムウォーク、つまり酔っ払いの千鳥足だと言われています。
言い換えれば、株には必勝法はなく、普通にやっていると、勝率は50%が良いところになると言えましょう。勝率50%では損益ゼロですが、実際は手数料が取られますので、その分じわじわと資金が減っていくことになります、
そこでこのブログで主張しようとしていることは、大儲けを狙ってギャンブルをするのでなく、リスクをできるだけ削ぎ落とし、最小化することで、利益を積み上げていこう、そのためにどういうことをすればいいのかを追求していこうという考えです。
たとえば野村克也監督のID野球のように、守備と走塁をまず重視し、データや傾向をきちんと分析して把握し、取れるところで確実に得点(利益)を上げる、というアプローチです。株式に限らず、相場は負けずに生き残るだけでも大変な場所ですから。
株はそもそも、企業がビジネスを開始する際に資金を集める手段です。会社の所有権を細切れにして、不特定多数の投資家にリスクを分散しつつ資金を提供(出資)してもらいます。投資家は手持ち資金にそれなりのリターンを見込み、起業家や事業家は自分のやってみたいビジネスを立ち上げるための、(返却義務のない)資金を得られる訳です。
その後、運良く事業が軌道に乗って利益が出てくると、投資した人は自分の負担分に応じて利益の分け前を受け取ることができます。もともとは大航海時代に船でインドやアジアに冒険に行く船乗りの資金集めから始まった仕組みだと言われています。
冒険家がうまくアジアまで冒険して利益を得て帰ってくれば、冒険家も投資家も多大な利益を得ることができます。反面、途中で嵐に遭って難破したり、海賊に襲われたりすれば、出資金が返ってこないこともあるわけで、ハイリスク・ハイリターンな投資であったといえます。
この資金集めと利益還元の仕組み、つまり、会社の所有権を細分化して分けたものが株式です。株を持っている人は、その会社の立ち上げ時に資金を出した、その会社の共同所有者であるので、毎年の利益に応じて、利益の分配(配当)を受け取る権利があります。
株式は証券化されているので、この証券は売買することができます。ある会社を所有したいと思えば、その証券を買い、不要になったら売ることができます。その場を提供するのが証券市場です。
この権利の価格は一定でなく、変動します。経済の原則で、儲かると思えばみんなが買いたがるので値段が上がり、儲からないと思えばみんなが売りたがるので、値段が安くなります。
と、ここまでは誰でも理解できますが、問題はこの値動きは法則性はあまりなく、その会社に関連するニュースや為替の動き、その他市場参加者の心理や大手金融機関の売買プログラムのアルゴリズムで上下するので、誰にも分かりません。
あくまで一般論ですが、日本の株式市場は、前夜のNY市場が好調だったりドル円の為替相場が円安に触れると、値段が上がります。他にも米国や中国の経済指標の良し悪し、ユーロの動き、原油やその他商品の動き、日経平均や外貨の先物の動きなどで、そこから関連する銘柄が上下します。でも、NY市場が爆上げしても日本はあまり動かなかったり、逆に日本だけどーんと下がったり、
有名な経済学者ケインズは、株は美人投票だと言っていましたし、最近の研究でも、値動きの性質は、ランダムウォーク、つまり酔っ払いの千鳥足だと言われています。
言い換えれば、株には必勝法はなく、普通にやっていると、勝率は50%が良いところになると言えましょう。勝率50%では損益ゼロですが、実際は手数料が取られますので、その分じわじわと資金が減っていくことになります、
そこでこのブログで主張しようとしていることは、大儲けを狙ってギャンブルをするのでなく、リスクをできるだけ削ぎ落とし、最小化することで、利益を積み上げていこう、そのためにどういうことをすればいいのかを追求していこうという考えです。
たとえば野村克也監督のID野球のように、守備と走塁をまず重視し、データや傾向をきちんと分析して把握し、取れるところで確実に得点(利益)を上げる、というアプローチです。株式に限らず、相場は負けずに生き残るだけでも大変な場所ですから。
2014年3月5日水曜日
金融商品の特長と選び方 その1
お金を増やすには2つの方法があります。1つは自分が働くこと。もう一つはお金に働いてもらい、お金がお金を生むようにすることです。
お金に働いてもらう方法は大まかに言うと、何か増えたり減ったりするものを売買し、その変動によってお金を得るというもの、または利子が付くものを保有し、時間軸に沿って利子を得ていくかのいずれかです。
投資のいちばん初歩的でわかりやすいものは、銀行や郵便局の預金特に定期預金でしょう。金融機関にお金を貸すことにより、その利子を受け取ると言う分かりやすい仕組みです。
ただし空前のゼロ金利政策が続く日本において、利子収入にはまず期待できません。100万円貸して、その利子が年間1千円にもならないという、経済史上まれに見る暴挙がここ20年近く続いています(もっともリーマン・ショック以後は先進各国がゼロに近づきつつあります)。
また現金はインフレに弱いので、もしインフレが来たら、せっかく車を買おうと貯めた100万円が、原チャリしか買えない、もっと凄いハイパーインフレになると、原チャリどころか3日分の食費でこの100万円が消える、というように目減りするリスクもあります。
一見、もっとも安全に見える預貯金でさえ、インフレになるリスクに晒されており、リスクがない訳ではないのです。
預金よりも少し利率はいいもののリスクも増えるものとしては、債券と言うものがあり、国に貸す国債、地方自治体に貸す地方債、企業に貸す社債などがあります。
債券は一応破産や倒産のリスクがあるとはいえ、元金が利子付きで返ってくるものです。今は電子化されていますが、昔は定期的に利子をもらえるチケットがついていたので、債券の利子のことをクーポンと呼びます。
またはクーポン(利子)が設定されていない代わりに、額面が利子より安く、満期になると満額払うことで(たとえば、970円で買い、1年後に1,000円払い戻して実質的に30円分を利子とするなど)利子の代替となるゼロ・クーポン債という種類もあります。
アルゼンチンやロシアのように、国家であっても債務不履行(デフォルト)することはあります。いちおう諸般の状況を勘案して、格付け機関が安全か危険か判断しておりますが、それとてリーマン・ショックのときのサブプライムローンのクレジットデフォルトスワップのように、思い切り甘くレーティングされていたことさえあります。
当たり前のことですが、先のことは誰にも分からないのです。
よく新興国の債券が高い利率で売り出されていますが、個人的には業者に抜かれるマージンと為替リスクを考えると、買いたいと思いません。
それなら、安値圏にいるときにレバレッジ2倍で南アランドでも買えば、資金は45万円、税引前の年利が1日110円のスワップとしても110円×360日で約4万円。4÷45で約9%の利子が取れます。
外貨を買うなら銀行の外貨預金でも買えますが、手数料の高さやスプレッド(売値と買値の差額。これが業者の儲けになる)の大きさ、スワップポイントの低さを考えると、手を出すべきではないと思います。
それであれば、低レバレッジにして、FXブローカーを使った方が全然有利です。銀行の外貨預金が平気で50銭~1円取るのに対し、これらの業者はスプレッドは、有利な米ドルだと数銭から10数銭程度、スワップポイントでの利子も業者によっては銀行の倍くらい払うところもあります。
昔は独立系のFX業者は信用できないというイメージがあり、実際、いま話題のビットコインの業者みたいに潰れてしまって預けた金が返ってこないということも何度かあったようです。
今は大体のFX会社は自分で資産を持たず、信託銀行に預けているので、勝手に顧客のカネを持ち出してドロンというリスクは、かなり低減化されているはずです。
とりあえず大事なことは、取引の前に自分が有利な条件で金融商品を買っているかは、確認すべきでしょう。資産家の高齢者とかにいそうですが、メガバンクとかのサービスは手数料が高くて、選択肢が狭くて使い勝手では最悪です。もっと安くて使いやすいものがないか、必ず情報収集するようにするといいと思います。
長く投資するなら、手数料の高いところで取引すると、そのコストも馬鹿にならないのです。
これ以外にまだ株式や先物、オプションなどについてもまた近々ご説明いたします。
お金に働いてもらう方法は大まかに言うと、何か増えたり減ったりするものを売買し、その変動によってお金を得るというもの、または利子が付くものを保有し、時間軸に沿って利子を得ていくかのいずれかです。
投資のいちばん初歩的でわかりやすいものは、銀行や郵便局の預金特に定期預金でしょう。金融機関にお金を貸すことにより、その利子を受け取ると言う分かりやすい仕組みです。
ただし空前のゼロ金利政策が続く日本において、利子収入にはまず期待できません。100万円貸して、その利子が年間1千円にもならないという、経済史上まれに見る暴挙がここ20年近く続いています(もっともリーマン・ショック以後は先進各国がゼロに近づきつつあります)。
また現金はインフレに弱いので、もしインフレが来たら、せっかく車を買おうと貯めた100万円が、原チャリしか買えない、もっと凄いハイパーインフレになると、原チャリどころか3日分の食費でこの100万円が消える、というように目減りするリスクもあります。
一見、もっとも安全に見える預貯金でさえ、インフレになるリスクに晒されており、リスクがない訳ではないのです。
預金よりも少し利率はいいもののリスクも増えるものとしては、債券と言うものがあり、国に貸す国債、地方自治体に貸す地方債、企業に貸す社債などがあります。
債券は一応破産や倒産のリスクがあるとはいえ、元金が利子付きで返ってくるものです。今は電子化されていますが、昔は定期的に利子をもらえるチケットがついていたので、債券の利子のことをクーポンと呼びます。
またはクーポン(利子)が設定されていない代わりに、額面が利子より安く、満期になると満額払うことで(たとえば、970円で買い、1年後に1,000円払い戻して実質的に30円分を利子とするなど)利子の代替となるゼロ・クーポン債という種類もあります。
アルゼンチンやロシアのように、国家であっても債務不履行(デフォルト)することはあります。いちおう諸般の状況を勘案して、格付け機関が安全か危険か判断しておりますが、それとてリーマン・ショックのときのサブプライムローンのクレジットデフォルトスワップのように、思い切り甘くレーティングされていたことさえあります。
当たり前のことですが、先のことは誰にも分からないのです。
よく新興国の債券が高い利率で売り出されていますが、個人的には業者に抜かれるマージンと為替リスクを考えると、買いたいと思いません。
それなら、安値圏にいるときにレバレッジ2倍で南アランドでも買えば、資金は45万円、税引前の年利が1日110円のスワップとしても110円×360日で約4万円。4÷45で約9%の利子が取れます。
外貨を買うなら銀行の外貨預金でも買えますが、手数料の高さやスプレッド(売値と買値の差額。これが業者の儲けになる)の大きさ、スワップポイントの低さを考えると、手を出すべきではないと思います。
それであれば、低レバレッジにして、FXブローカーを使った方が全然有利です。銀行の外貨預金が平気で50銭~1円取るのに対し、これらの業者はスプレッドは、有利な米ドルだと数銭から10数銭程度、スワップポイントでの利子も業者によっては銀行の倍くらい払うところもあります。
昔は独立系のFX業者は信用できないというイメージがあり、実際、いま話題のビットコインの業者みたいに潰れてしまって預けた金が返ってこないということも何度かあったようです。
今は大体のFX会社は自分で資産を持たず、信託銀行に預けているので、勝手に顧客のカネを持ち出してドロンというリスクは、かなり低減化されているはずです。
とりあえず大事なことは、取引の前に自分が有利な条件で金融商品を買っているかは、確認すべきでしょう。資産家の高齢者とかにいそうですが、メガバンクとかのサービスは手数料が高くて、選択肢が狭くて使い勝手では最悪です。もっと安くて使いやすいものがないか、必ず情報収集するようにするといいと思います。
長く投資するなら、手数料の高いところで取引すると、そのコストも馬鹿にならないのです。
これ以外にまだ株式や先物、オプションなどについてもまた近々ご説明いたします。
2014年3月2日日曜日
猟師のように待てるか
いま自分の課題であり、注意しているポイント、それは「待つ」ということです。
過去の値動きを追いながら、またPBR(株価純資産倍率)やボリンジャーバンド、ストキャスティクスといった指標も横目で見ながら、安値圏に来たと思えば買い始め、またはそろそろ天井も近いと思えばおそるおそる1枚売り玉を入れ、そこから1日に一定以上下がれば買い増したり、あるいはさらに上に動けば動けば売りましたりして、ポジションを分割売買で育てていきます。
このとき、もっともつらいのは「待つ」ということです。株価というのは上がったり下がったりしつつも、膠着しているときは意外にレンジの中にいますし、何か突発的なイベントがない限りはジワジワと一定の範囲で動いているものです。
時間差で分割してポジションを育てていく理由は、買いであれば平均値を下げること、売りであればできるだけ平均値を上げること、一言でいうと自分のポジションの平均値を有利にすることですから、近いレンジで玉を重ねることは、資金を無駄に使うばかりで勝率を上げる目的にはあまり寄与していません。
まあ、たとえば買い玉を持っていて値段が上がれば、枚数が多い方が利益は多くなりますが、逆に下がると損失が大きくなるので、運任せです。それよりは着実に平均値が有利になるよう、無理せずじっくり待って、十分に平均値が変わる位置で買い増し、もしくは売り増しをするといいと思います。
思い返すと、仕事が忙しいとか人間関係でトラブルがあるとか、ストレスの多い状況で相場をしていると、何だか短期間で狭いレンジに玉を集中させてしまい、あとで逆方向に大きく動いたときに含み損ばかり増えてもう実弾(追加でポジションを建てる資金)が尽きていたり、そんな状況からようやくプラスに戻ったときにホッとして早めに利食いして20万取れたところ6万くらいで手仕舞ったり、感情の乱れとどう付き合うかが投資で利益を出す場合の大きな鍵を握っています。
とはいえ、含み損の時の苦しさを思うと、プラスでポジションをクローズできただけでも感謝すべきことではあります。「追いかけず、待つ」。獲物を狙う猟師のように、小さな変動に心を乱されずに、辛抱強く待つ。
それを肝に命じて、じっくりポジションを作るようにしたいと思います。
過去の値動きを追いながら、またPBR(株価純資産倍率)やボリンジャーバンド、ストキャスティクスといった指標も横目で見ながら、安値圏に来たと思えば買い始め、またはそろそろ天井も近いと思えばおそるおそる1枚売り玉を入れ、そこから1日に一定以上下がれば買い増したり、あるいはさらに上に動けば動けば売りましたりして、ポジションを分割売買で育てていきます。
このとき、もっともつらいのは「待つ」ということです。株価というのは上がったり下がったりしつつも、膠着しているときは意外にレンジの中にいますし、何か突発的なイベントがない限りはジワジワと一定の範囲で動いているものです。
時間差で分割してポジションを育てていく理由は、買いであれば平均値を下げること、売りであればできるだけ平均値を上げること、一言でいうと自分のポジションの平均値を有利にすることですから、近いレンジで玉を重ねることは、資金を無駄に使うばかりで勝率を上げる目的にはあまり寄与していません。
まあ、たとえば買い玉を持っていて値段が上がれば、枚数が多い方が利益は多くなりますが、逆に下がると損失が大きくなるので、運任せです。それよりは着実に平均値が有利になるよう、無理せずじっくり待って、十分に平均値が変わる位置で買い増し、もしくは売り増しをするといいと思います。
思い返すと、仕事が忙しいとか人間関係でトラブルがあるとか、ストレスの多い状況で相場をしていると、何だか短期間で狭いレンジに玉を集中させてしまい、あとで逆方向に大きく動いたときに含み損ばかり増えてもう実弾(追加でポジションを建てる資金)が尽きていたり、そんな状況からようやくプラスに戻ったときにホッとして早めに利食いして20万取れたところ6万くらいで手仕舞ったり、感情の乱れとどう付き合うかが投資で利益を出す場合の大きな鍵を握っています。
とはいえ、含み損の時の苦しさを思うと、プラスでポジションをクローズできただけでも感謝すべきことではあります。「追いかけず、待つ」。獲物を狙う猟師のように、小さな変動に心を乱されずに、辛抱強く待つ。
それを肝に命じて、じっくりポジションを作るようにしたいと思います。
2014年3月1日土曜日
グラフをよく見よう
未来のことは誰も分からない。これが投資でも人生においても、最大のリスク(不確定要素)になっています。
たとえば、今こんなことを書いている私も1時間後に心臓マヒが起きて、相場どころか、この世から退場しているかもしれません。
でも、逆に私が明日の朝起きたら虫になっていた、という可能性はまずなさそうです。
つまり、何が起きるかは分からないが、起きることは大体過去の人間界の経験則の範囲内でかなりの部分は想像し得るということです。
相場の世界でそれを端的に表すのは、過去の値動きであり、それをヴィジュアル化したグラフです。もちろん値段は刻一刻と動いているので、なかなか簡略して捉えられるものではありません。そこで、その日の相場が終わった午後3時の時点の値段、つまり終値の動きを連続的に捉えていきます。
昔の相場師は、自分の銘柄として選んだ銘柄については、日々の終値の表を作り、それを方眼紙で手描きでグラフにしたそうです。当時はコンピュータがないので、狙いを付けた銘柄について、このように動きを追い掛けていた、ということでしょう。
もちろん、それでも未来のことは誰にも分からないのですが、それでも多くの人の心理が反映される株の値動きを1日ずつ追っていき、過去の動きを見ることは、何も見ないよりは全くマシということです。
もしそのパターンを観察しているときに、何か法則性なりクセがあることが分かれば、それだけでも一寸先は闇の相場の世界で、多少なりとも有利になります。もちろん、ここのところ1ヶ月半の周期でアップダウンしているから、次の1ヶ月半も同じレンジでアップダウンするという保証はどこにもありません。
それでも、何割かアップダウンする可能性があるなら、そのクセをできる限り利用するというのは、少しでも勝つ確率を上げるために役立ちますし、もしこれまでのパターンを破ることがあれば、そのときは一定の割合の損失が出た時点で損切りする、もしくは低位株で損切りはしない戦法で行くなら、ナンピン買い下がりで追い掛けるなど、必要な対応をします。
一例として、以下のグラフをまず、じっと見てみてください。
上は75日移動平均、25日移動平均、そしてストキャスティクスの変形であるウィリアムズ%Rという売られすぎ、買われすぎを示すオシレーターです。
下の灰色のボリンジャーバンド-2σ(シグマ、通常の標準偏差の2倍の振れ幅で下落したことを意味する)に触れたときに買い、その後、緑の25日移動平均線か75日線と交差したところで売れば、50円くらいの上昇を狙って、(東急は千株単位なので)50×1,000で1単位あたり5万円の利益となります)。
ついでに下段のウィリアムズ%Rという指標を組みわせて、ボリンジャーバンドの-2σの線を株価が下回り、さらにオシレーターが80ポイントより下に来て、できれば100ポイントに達していれば、まさに買い時です。
この銘柄はわりと周期的に上下しているので、分かりやすい例かと思います。昔のように自分で方眼紙にグラフを描くのが本当は効果的なのでしょうが、そこまではしなくても、とにかく、売買する前には、じっくりとまた3ヶ月、半年、1年、2年と期間を変えて、その株の動き方、レンジ、リズム等をよく観察して、その印象を大切にしながら、安値圏に入ったところで買うようにするのがよいと思います(あるいはこのグラフで見ればボリンジャーバンドの+2σを超えたら売るでも行けるかもしれません)。
たとえば、今こんなことを書いている私も1時間後に心臓マヒが起きて、相場どころか、この世から退場しているかもしれません。
でも、逆に私が明日の朝起きたら虫になっていた、という可能性はまずなさそうです。
つまり、何が起きるかは分からないが、起きることは大体過去の人間界の経験則の範囲内でかなりの部分は想像し得るということです。
相場の世界でそれを端的に表すのは、過去の値動きであり、それをヴィジュアル化したグラフです。もちろん値段は刻一刻と動いているので、なかなか簡略して捉えられるものではありません。そこで、その日の相場が終わった午後3時の時点の値段、つまり終値の動きを連続的に捉えていきます。
昔の相場師は、自分の銘柄として選んだ銘柄については、日々の終値の表を作り、それを方眼紙で手描きでグラフにしたそうです。当時はコンピュータがないので、狙いを付けた銘柄について、このように動きを追い掛けていた、ということでしょう。
もちろん、それでも未来のことは誰にも分からないのですが、それでも多くの人の心理が反映される株の値動きを1日ずつ追っていき、過去の動きを見ることは、何も見ないよりは全くマシということです。
もしそのパターンを観察しているときに、何か法則性なりクセがあることが分かれば、それだけでも一寸先は闇の相場の世界で、多少なりとも有利になります。もちろん、ここのところ1ヶ月半の周期でアップダウンしているから、次の1ヶ月半も同じレンジでアップダウンするという保証はどこにもありません。
それでも、何割かアップダウンする可能性があるなら、そのクセをできる限り利用するというのは、少しでも勝つ確率を上げるために役立ちますし、もしこれまでのパターンを破ることがあれば、そのときは一定の割合の損失が出た時点で損切りする、もしくは低位株で損切りはしない戦法で行くなら、ナンピン買い下がりで追い掛けるなど、必要な対応をします。
一例として、以下のグラフをまず、じっと見てみてください。
上は75日移動平均、25日移動平均、そしてストキャスティクスの変形であるウィリアムズ%Rという売られすぎ、買われすぎを示すオシレーターです。
下の灰色のボリンジャーバンド-2σ(シグマ、通常の標準偏差の2倍の振れ幅で下落したことを意味する)に触れたときに買い、その後、緑の25日移動平均線か75日線と交差したところで売れば、50円くらいの上昇を狙って、(東急は千株単位なので)50×1,000で1単位あたり5万円の利益となります)。
ついでに下段のウィリアムズ%Rという指標を組みわせて、ボリンジャーバンドの-2σの線を株価が下回り、さらにオシレーターが80ポイントより下に来て、できれば100ポイントに達していれば、まさに買い時です。
この銘柄はわりと周期的に上下しているので、分かりやすい例かと思います。昔のように自分で方眼紙にグラフを描くのが本当は効果的なのでしょうが、そこまではしなくても、とにかく、売買する前には、じっくりとまた3ヶ月、半年、1年、2年と期間を変えて、その株の動き方、レンジ、リズム等をよく観察して、その印象を大切にしながら、安値圏に入ったところで買うようにするのがよいと思います(あるいはこのグラフで見ればボリンジャーバンドの+2σを超えたら売るでも行けるかもしれません)。
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