2014年3月11日火曜日

金融機関に資産運用を相談すると、投資信託を勧められるが・・・

預金では物足りないけれど、個別株はまだ不安という人向けに、運用の専門家に自分のお金を運用してもらう投資信託という金融商品があります。

だいたい数百万円単位かそれ以上のまとまった金を持って銀行の窓口に行くと、この手の商品を勧められるでしょう。

これは買うべきか止めておくべきか? 答えを出す前に考えていただきたいのは、資産運用の相談をする銀行の窓口の販売員が、または大事な虎の子の資産をお任せする投資運用会社のファンドマネージャーが、なぜ自分のものでもない他人の金を運用する仕事をしているのでしょうか? 彼らは特別に良い人間で、高度な金融知識と豊富な経験で世の中の方を資産リッチにする使命に燃えた、ウルトラマンのようなチャリティの人なのでしょうか?

と考えれば分かるように、誰も未来のことは分かりません。分からない以上は、投資信託を買ってプロに任せても相場の動きはランダムなので、プロだろうがアマチュアだろうが、どうにもならないのです。これは私自身がリスク管理と安全投資を重視している理由でもあります。

先のことは分からなければ勝率は50%です。ところが注意しないといけないのは、投資信託は手数料(信託報酬や諸経費)が高いのです。売買時に手数料が掛かるし、その後も利益になろうが損失になろうが、年間2~3%が信託報酬や維持管理手数料として取られます。つまり100万円預けていれば年間3万円、1,000万円預けていれば年間30万円が運用結果に関わらず金融機関に抜かれていくわけです。

これは、30数年で元金がすっかりなくなる計算になります。

この条件で口座の資金を増やしていくには、年間4%以上の利益をコンスタントに上げていく必要がありますが、これだけの手腕をもったファンドマネージャーはなかなかいないでしょうし、何も知らなくても尤もらしいことを言う魑魅魍魎が山ほどいる金融の世界で(AIJ事件やマドフ事件を思い出してください)、そもそも私たち素人がそのような敏腕ファンドマネージャーをどのように探し当てるのでしょうか。

それ以前に、何かの調査結果によると日経平均やTOPIX(東証株価指数)の上昇分ほども上がらないファンドが大半なのです。プロがあれこれ調べて、あれこれ分析して、その結果投資しても、市場の自然な動きを上回ることは難しく、さらにその動きを何年にもわたって継続できる人は皆無と言ってもいいと思います。


では投資信託は止めた方がいいのか。私自身の答えはYesで、それであればスワップ金利の高いFXを値動きを見ながら低レバレッジで分割して買うか、動きのクセの分かりやすい株を集中的に売り買いするのがいいと思っています。

ただし、一つだけ有効活用できると思う投資対象があります。それは上記の日経平均やTOPIX(東証株価指数)、または最近導入された東証JPX日経インデックス400といった市場平均、あるいはニューヨークのダウ平均やS&P500、さらには世界全体の株式市場の動きと連動したグローバルインデックスと連動した投資信託商品で、株式市場で普通に買えるパッシブ型のETF (Exchange Traded Fund)です。

普通にファンドマネージャーが戦略を立てて投資していくファンドをアクティブファンドといいます。対照的に市場の指標(インデックス)に連動するように設定したファンドをパッシブファンドといいます。

パッシブといっても、限られた資金で、どれだけ市場全体の動きにシンクロするように銘柄を選んで配分を決めるかでは手間が掛かっているのですが、アクティブファンドのように調査や分析、決定などの手間暇はないので、信託報酬は年間0.x%程度が主流です。また売買の手数料も無料のものがたくさんあります。

たとえばカブドットコム証券のフリーETFなどは、その代表的な例です。この会社はメガバンクとその系列以外の銀行口座だと対応状況がショボいので、私はメインで使ってはいませんが、ETFをやってみるなら割安だと思います。

世界経済は上下しながらも、長期的には拡大していると言われています。ですからグローバルインデックスを長期で持てば、資産を増やすことができると聴いたことがあります。私はそろそろ地球のキャパシティに達するときが来て、成長も鈍化すると思っているので、この説には懐疑的ですし、別の研究では、20世紀の経済は順調に上昇したが、21世紀になってからはアップダウン状態だそうです。

ただしETFであっても買い方は同じです。一気に全部買わないで、過去1~2年の値動きを見つつ、中間地より安いとき、もしくは悪いニュースなどで大幅に下げたタイミングで資金の何分の1かを入れて、たとえば○○ショックのような暴落が来たときにも買い出動できるように、つねに半分もしくはそれ以上の余剰資金を残しておくべきです。分割売買、すなわち時間でリスクを分散するというのは、鉄則です。

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