株はそもそも、企業がビジネスを開始する際に資金を集める手段です。会社の所有権を細切れにして、不特定多数の投資家にリスクを分散しつつ資金を提供(出資)してもらいます。投資家は手持ち資金にそれなりのリターンを見込み、起業家や事業家は自分のやってみたいビジネスを立ち上げるための、(返却義務のない)資金を得られる訳です。
その後、運良く事業が軌道に乗って利益が出てくると、投資した人は自分の負担分に応じて利益の分け前を受け取ることができます。もともとは大航海時代に船でインドやアジアに冒険に行く船乗りの資金集めから始まった仕組みだと言われています。
冒険家がうまくアジアまで冒険して利益を得て帰ってくれば、冒険家も投資家も多大な利益を得ることができます。反面、途中で嵐に遭って難破したり、海賊に襲われたりすれば、出資金が返ってこないこともあるわけで、ハイリスク・ハイリターンな投資であったといえます。
この資金集めと利益還元の仕組み、つまり、会社の所有権を細分化して分けたものが株式です。株を持っている人は、その会社の立ち上げ時に資金を出した、その会社の共同所有者であるので、毎年の利益に応じて、利益の分配(配当)を受け取る権利があります。
株式は証券化されているので、この証券は売買することができます。ある会社を所有したいと思えば、その証券を買い、不要になったら売ることができます。その場を提供するのが証券市場です。
この権利の価格は一定でなく、変動します。経済の原則で、儲かると思えばみんなが買いたがるので値段が上がり、儲からないと思えばみんなが売りたがるので、値段が安くなります。
と、ここまでは誰でも理解できますが、問題はこの値動きは法則性はあまりなく、その会社に関連するニュースや為替の動き、その他市場参加者の心理や大手金融機関の売買プログラムのアルゴリズムで上下するので、誰にも分かりません。
あくまで一般論ですが、日本の株式市場は、前夜のNY市場が好調だったりドル円の為替相場が円安に触れると、値段が上がります。他にも米国や中国の経済指標の良し悪し、ユーロの動き、原油やその他商品の動き、日経平均や外貨の先物の動きなどで、そこから関連する銘柄が上下します。でも、NY市場が爆上げしても日本はあまり動かなかったり、逆に日本だけどーんと下がったり、
有名な経済学者ケインズは、株は美人投票だと言っていましたし、最近の研究でも、値動きの性質は、ランダムウォーク、つまり酔っ払いの千鳥足だと言われています。
言い換えれば、株には必勝法はなく、普通にやっていると、勝率は50%が良いところになると言えましょう。勝率50%では損益ゼロですが、実際は手数料が取られますので、その分じわじわと資金が減っていくことになります、
そこでこのブログで主張しようとしていることは、大儲けを狙ってギャンブルをするのでなく、リスクをできるだけ削ぎ落とし、最小化することで、利益を積み上げていこう、そのためにどういうことをすればいいのかを追求していこうという考えです。
たとえば野村克也監督のID野球のように、守備と走塁をまず重視し、データや傾向をきちんと分析して把握し、取れるところで確実に得点(利益)を上げる、というアプローチです。株式に限らず、相場は負けずに生き残るだけでも大変な場所ですから。
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