2014年2月27日木曜日

空売りを理解する ~下落で利益を出し、連続性のある売買で利益を広げる

何だか運良くサヤ取りで利益が出たので、昨日はサヤ取りの解説をしてしまいました。しかしまずは空売りの仕組みが分からないと、何で下落から利益を出せるのかわからないでしょう。普通の買いと空売りを組み合わせて、上がっても下がってもショックを和らげるのがサヤ取りのメリットなのですから。

ということで、株は買うだけでなく売ることもできる、その考え方、やり方を噛み砕いて説明したいと思います。

株や金融資産の変動で利益を出すには、普通は安く買って高く売ります(株の配当やFXのスワップといった静的な利益もありますが)。たとえば200円の株を千株で買い、それが300円になったときに決済して売れば、その差額100円×1,000で10万円の利益になります。逆に100円に下がると、-100円×1,000で10万円の損失になります。決済しないと含み損のまま持ち続けることになります。

200円が100円になったときは、アプローチは3種類あります。1つはその前に、たとえば10%とか20%下がった時点で損切りと決めておいて、下がったらいったん損切りして撤退する。これが一番オーソドックスかもしれません。

あるいは100円まで下がることが、ヒストリカルに見て想定内であれば、100円でナンピンして平均値を150円にします。(200+100)÷2で150円になります。株価が150円まで戻れば、無傷で逃げることもできます。

あるいはそれ以上下落する可能性は低く、資金にも余裕があれば、100円を2枚買い増してナンピンするという方法もあります。このとき(200+100+100)÷3で平均値を133円にすることができます。150円より早く逃げられる、あるいはプラスにできる可能性が高くなります。

もう1つのやり方は、下落に合わせてその銘柄を空売りすることです。過去のデータを見て、たとえばここ数年上っても300円ちょい(320円とか330円前後で頭打ちになるイメージです)の銘柄が300円を超えてきたら、高値圏に来たということで空売りを入れます。

これを商売に例えると、あるものを問屋から掛けで買って(株だと貸し株という仕組みがあるので、「借りてきて」というのが正確な表現ですが)自分の顧客に300円で売ったということで、千株単位の株であれば、まず300円×1,000株=30万円が売れた瞬間に売上として自分に入ってきます。

それから株価が順調に下落してきてもし200円で決済したとすると、掛けで問屋から買った品物を、まず1)顧客に30万円で買ってもらって、2)その後、問屋に20万円の卸値で買掛金を払って決済したと理解してください。30万円が売上として入ってきて、20万円が仕入として出て行ったので、差し引き10万円の儲けが出たということです。

空売りをするときは、現物口座に加え、信用口座を開く必要があります。ここでは多少の投資の経験が必要なので、まずは買い中心で半年とか1年とか売買してから、信用口座を開くイメージです。

また空売りしている間は、貸株料やら日歩(ひぶ、証券会社に1日単位で払う利子)などの費用が掛かるので、少し注意が必要です。年利数%、1日数十円とか数百円ですが、毎日少しずつ端数が減っていくので、精神的には少しキモチ悪いかもしれません。決済時に取引手数料に加え、それまで払った日歩や貸株料が経費として引かれます。計算では10万円儲かっているはずでも、手元に入ってくるのは9万8千X百円、というようになります。

もうひとつ、空売りで注意しないといけないのは、損失無限大ということです。たとえば200円で買った株が1円になったり、あるいは当該企業が倒産して株が紙くずになったとしても、損失はその株を買うときに支払った20万円(200円×1,000株)が上限です。

ところが、空売りの場合、300円で売り始めた株が400円になると損失は10万円です。つまりお客さんからは30万円の代金を受け取ったのに、問屋さんには40万円払わないといけないからです。これが急にその株が人気が出て800円になると、(300-800)×1,000で50万円の損失。万が一仕手戦になって300円が3,000円になったりすると、(300-3,000)×1,000で損失は270万円になります。可能性が低いとはいえ、そうなることがないわけではないのです。

これが動きの安定した重厚長大企業の株にまず絞り込めという理由でもあります。

そんなにリスクがあるのに、なぜ空売りなんてする人がいるのでしょうか。もともとはリスク回避のためのヘッジ(ヘッジというのは、そもそも「両建て」という意味です)に使うというのがあります。

たとえば100円で千株買った株が300円になった。200円×1,000で20万円の儲けが出ます。ここで決済してポジションをゼロにするのが普通ですが、何らかの理由で持ち続けたい場合には、そこで同額の空売りを入れるという手もあります。以下のようなポジションになります。

○現在の価格: 300円
・300円 空売りを入れる
・100円 買い: 100 → 300で200円分の利益

ここからさらに値段が上がると、買いポジションは上昇で儲かるので利益が増えます。反対に売りポジションは上昇で損失になるので、利益が減ります。両方のポジションを合成すると、差し引きゼロになります。このポジションができた時点でそれ以上の利益も出ない代わりに、そこから損失はない状態になります。

たとえば、ここからさらに100円上がったらどうなるでしょうか?

○現在の価格: 400円に上昇
・300円(売り):300 → 400で100円の損
・100円(買い):100 → 400で300円の利益。差し引き200円分の利益

ということで利益をロックすることができます。上級者であれば、ここでもう1枚売りを入れて売りポジションの平均値を350円にして、次に300円に下落したときに100円(50円×2)分の利益が取れるようにしたり、いくつかの派生型へと発展させることができます。以下のようになります。

○現在の価格: 400円
・300円(売り):300 → 400で100円の損
・400円(売り):このタイミングでもう1,000株空売りする
・100円(買い):100 → 400で300円の利益。差し引き200円分の利益

ここで売り玉が2,000株になり、(300+400)÷2で売りポジションの平均値は350円になります。つまり、この後また少し株が下がって350円になれば損失がなくなり、逆に買い玉の利益分が入ります。

○現在の価格: 400 → 350円に下がった
・300円(売り):300 → 350で50円の損
・400円(売り):350 → 300で50円の利益。売り玉同士で相殺して損益はない
・100円(買い):100 → 350で250円の利益

さらに下がって300円になれば、買い玉の利益は元のままで、売り玉の利益も(350-300)×2で100円分になります。

○現在の価格: 350 → 300円にもう一段下がった
・300円(売り):300 → 300で損得なし
・400円(売り):400 → 300で100円の利益
・100円(買い):100 → 300で200円の利益。ポジション全体では100+200で300円分の利益(30万円)

一部ネット証券では、たとえば松井証券が始めた「無期限信用取引」のような例外はありますが、空売りの期限は通常は半年であること、また前述のように売りポジションだと日歩を取られることについては、注意が必要です。

こういう両建てで利益確定するポジション操作は「ツナギ」と呼ばれ、買い玉と売り玉を組み合わせることで利益を確定したり、損失を一定に抑えたり、さらには株価の動きに合わせて買い玉、売り玉を増減させたりして、いろいろな応用ができます。いわゆる本に出てくるような伝説のプロの相場師の技術とは、この玉操作の上手下手だと言われています。


もう1つの売りポジションの強さは、「下り最速」ということです。上がるときは為替や海外市場がいいなど好材料が出たときなどにバァーと上がりますが、流行株や仕手株でなければ、常識的な範囲で上げ止まります。ところが、3.11の地震・津波の直後やその後の民主党政権のまずい対応で経済が失速した時期などは、これでもかと下がり続けました。そこをうまく取れれば、暴落時に大きな利益が得られます。リスクはあるけど、その意味を理解して上手く利用すれば、大きな武器になるのです。

ただし信用「買い」はオススメできません。手持ち資金の3倍まで買えますが、あくまでレバレッジは1倍、できれば0.7倍以下で「現物買い」と「信用売り」の組み合わせでポジション操作をするということです。

2014年2月26日水曜日

株式サヤ取り ~もう1つの安全投資

今日は(もう昨日か)東電と関電のサヤ取りで10万ちょっと儲かりました。サヤ取りというのは、これもまた伝統的な技法で同じ業界の首位と2位とか、似たような動きをすると想定される2つ以上(名人になると3つや4つの組み合わせでやるようですが、私レベルではちょっと理解できません)の銘柄を片方は買い、片方は売り、その差が近い動きをしつつも、微妙にズレていく性質を利用して利益を出そうとするものです。

安全投資の必須条件とする重厚長大企業の株式というと選択肢は限られますが、上記の東電と関電、または中部電力と関電、ちょっと原発絡みで電力業界は怖ければ、東京ガスと大阪ガス、または似たような規模の鉄道会社、あるいはキリンビールとアサヒビール、三菱商事と三井物産とかの組み合わせが考えられます。わりとインフラ系とかコモディティが多そうです。

このやり方を具体的に説明します。たとえば、同じ業界で規模も近い首位の会社Aと2位の会社Bの株をそれぞれ、以下のように保有したとします。

A: 800円 売り(下がると利益)
B: 500円 買い(上がると利益)


このときAとBの差が300円ありますが、もし急に相場が弱気になって、Aが200円、Bが100円下落したらどうなるでしょうか?(それぞれ似てるけど、別個の動きをするので、ある種の揺らぎやバラつきが出るという前提です)。

A: 800円 → 600円: 売りなので200円の利益
B: 500円 → 400円: 買いなので100円の損失

答えは、手数料を考慮しませんが、200円プラスで100円マイナスなので、差し引き100円の利益です。普通、重厚長大企業の株は1,000株単位なので、100×1,000で10万円の利益ということになります。このとき2つの銘柄の差、つまりサヤは300円から200円に縮小しています。

だったら最初からAだけ売っておけばいいではないか、と思うかもしれませんが、もし単体でAをもっていて、強気相場になったらどうなるでしょうか? 売りポジションは値段が上がると損するので、800円が900円になると10万円の損、1,000円になると、何と20万円の損失になります。

ところが、もし上記のポジションで上昇したらどうなるでしょうか? まずはA、Bともに100円上がるとこうなります。

A: 800円 → 900円: 売りなので100円の損失
B: 500円 → 600円: 買いなので100円の利益

ということで、差し引きゼロです。

これがそのうち揺らぎが出てきて、というか、そもそも同じ業界で規模も近いとはいえ、A株とB株が完全に同じ動きをする義理も理由もないですから(ある会社で事故や不祥事があると、連想で同じ業界の近い会社の株まで下がることはありますが)、たとえばAはそこで上げ止まって、Bのみ、もう80円動いたら、

A: 800円 → 900円: 売りなので100円の損失
B: 500円 → 680円: 買いなので180円の利益

利益が180円、損失が100円で、差し引き80円、つまり8万円の利益になりました。このように買い持ちと売り持ちを組み合わせることで、両建てでリスクを緩和しよう、という発想です。

ただし闇雲に仕掛けていいわけではありません。これは、と当たりを付けた組み合わせについて、過去2年くらいに遡って単体の動きとその差の動きを調べて、ある程度周期性があるとか、一定のレンジで動いていると思われるものを対象にします。

たとえば以下の図は東京ガスと大阪ガスの組み合わせですが、その差(サヤ)はわりと安定しています。赤字で表したdiffという線が両銘柄の価格差を示しています。

もう少し上下してくれた方が取れそうですが、何はともあれ、上は130~150円、下は80円くらいのレンジで動いていることが分かります。

そこで、たとえば80円になったら、上の東ガスを買って、下の大ガスを売ることで、サヤの拡大にともなう利益が得られます。
反対にサヤが130円を超えたら、上を売って下を買うことで、サヤの縮小にともな利益が得られます。

といっても、150円-80円でその差は大きくても70円、つまり7万円なので、多少枚数を増やして2千株ずつとか3千株ずつにするとか、少し応用が必要かもしれません。

また似た動きをするといっても、所詮は違う会社なので、たとえば事故や不祥事で片方の会社だけ急激に下がる場合なども、ポジションの方向によっては、サヤの縮小狙いで入れたのにさらに拡大する「股裂き」と呼ばれる状態になります。いずれにせよ、安全投資のためには、ここでも資金に余裕を持たせることが重要です。

たとえば上記の例であれば、もう50円、たとえばサヤの上限と思われていた150円からさらに50円行って200円になるとか、80円が半減するとかしたら、もう1組その状態でポジションを増やしてサヤ取りナンピンするか、あるいはその時点でポジションを損切りするのかは、ポジションを建てる前に出口戦略として、想定しておくべきでしょうか。

もともとサヤ取りは、商品先物市場とかで発達した技法です。同じ大豆なら大豆の来月のもの、再来月のもの、半年先のものと決済、つまり現物の引渡しの時限が決まっていますが、どうせ決済月になれば、どの豆も一定のクオリティのある大豆として取引されます。

そこで、近い将来の先物と遠い将来の先物の価格を常にしっかり見ておいて、少しでも通常の法則性をオーバーシュートする動きがあった場合、その異常な動きがいつものパターンに戻るところで利益を出そうという考え方です。たとえばいつもは先物の3月先と5月先の価格差は30円なのに、あるタイミングで10円に縮まったとすると、そこから30円にリバウンドするところを狙えます。

これはサヤ取りに限らず、じっくり待って無理はしないでポジションを作る、決済するときも焦らずに欲張らずに、暴落時の損切り以外ではじっくりと手仕舞うのが良さそうです。

2014年2月24日月曜日

相場をやるモチベーションは何? ~理想のライフスタイルを考える

私たちはなぜ投資をするのでしょうか。一度はじっくりと考えて、この理由をはっきりさせると良いでしょう。

もちろん、お金が欲しいという願いは相場をやる以上は誰にも共通した願いでしょう。朝から深夜まで働き、心身をすり減らす生活から抜け出し、自分がやりたいことに時間を使いたい、またいい家に住みたい、海外旅行を長期間楽しみたい、あるいは高級外車に乗りたいなんて思いもあるかもしれません。

それでも、ただ闇雲に出来るところまで増やそうという発想では具体的な戦略を立てにくいと思います。お金を得てどうしたいのか、その具体的なイメージを描くことが大事だと思います。

私の場合は、まずは老後資金の確保です。冷静に考えて、いま40代後半の私が60代後半になる残り20年の間で、年金制度が保つとは思えません。

さらに一度は日本国債が大暴落して、極端な円安になり、石油やその他輸入品の価格が何倍にも跳ね上がり、さらには食糧や衣類、日用品まで連れ高に、、、なんてことが起きる可能性は低くないと思います。

今も原発停止や円安の影響で、電気代やガス代が何割も上がってきていますが、これより何倍もの事態になるのではないでしょうか。

よく金融機関がいう、老後は月に38万円必要というのはずいぶん贅沢するシナリオだと思いますが、物価の安い地方の町で暮らしていくとして、家を買う数百万円の資金と、あとは食費と光熱費、通信費で月に15~20万円もあれば夫婦2人くらいなら何とかなると思います。もちろん、この金額では年に1回海外旅行なんていうのは無理でしょうが。

そもそも私は人混みとか満員電車が大嫌いなので、老後は首都圏よりも物価が安く、人口密度は低いものの、イオンやコンビニがあって普通の生活には不自由しない程度の地方の町に住み、野菜や果樹などを自分で育てて季節の味覚を楽しみながら暮らしたいと考えています。自分で食べられない分は売ったりして、小遣い銭くらいは稼げればいいと思います。

このライフスタイルにはもう一つ理由があり、どんなにガラガラポンが来ても食糧さえあれば、何とか生き延びることができる、という読みもあります。

たとえば戦時中にうちの父や母、その兄弟の話だと食い物がなくて困ったと言っていました。

ところが、東北の田舎の稲作地帯の妻の父母によると、生産地だけあって日本中が飢えているという時期でも、食い物には困らなかったそうです。さすがに肉はないので、臭い漬物と干し魚のようなものでご飯を食べていたそうですが。

そう考えると、もしコンスタントに年間200万円のキャッシュが入る仕組みができれば、あるいは65才になった時点で、それほどボロくない持ち家を確保し、(80才まで生きるとして)15年×200万円=3千万、少し余裕を見て20年×200万円で4千万もあれば何とかなるということになります。

正直いって、もし財政的に許されるのであれば今すぐにでも風光明媚で空気が綺麗で人口密度はあまり高くなく、野菜や海産物が美味い、住みやすい町を探して移住したいとも思っています。そういう場所で住む場所を確保し、さすがにまだ子供の教育とかもあるので、月に20~25万円、年間300万円くらいを生活資金として確保し、あとは私自身がITコンサルティング、ビジネスやITを題材とした著述業、野菜や果物の販売等で収入を上乗せしていければと思っています。

そのためには、少なくても1千万円くらいの資金で年利30~50%くらい取れるくらいの運用技術が必要か、もしくは1日1万円のスワップが得られる程度のポジション(豪ドルで150枚、南アランドで90枚くらい必要です。

FXの場合、もし3倍くらいのレバレッジを効かせたとして、豪ドルを持つなら1豪ドル90円の3分の1として1万ドル当たり30万円、150枚で4,500万円、南アランドなら1ランド9.5円として10万ランド当たり95万の3分の1で32万円、その90倍で3千万は必要です。

ただし、全財産を全部単一の外貨で持つのもポートフォリオとしてはリスキーなので、タネ銭だけで5~6千万なければ難しいでしょう。ということで、しばらくはサラリーマンとして生活費は得ながら、安全投資で着実に資産を増やして、外貨のポジションを日々のスワップ利子を受け取りながら、出来る限り手持ちポジションの平均値が下げるよう調節していきたいと思います。

とにかく過大なリスクを取って、タネ銭を減らして退場しては元も子もありません。リスク管理に注意して着実に金融資産を増やしていきたいものです。

2014年2月22日土曜日

自分の専門銘柄をどこから選ぶか 

ニュースで飛び付いて、みんなが買ってもう上がったあとに高値圏でつかむやり方はしない、もしくは仕手戦の乱高下のリスクは取らない(大儲けする確率は大損する確率と同じ)、そのために自分の取り扱う銘柄を厳選し、あまり急激な値動きより、値動きが一定のレンジで安定しているとか、配当等も期待できるなどの理由で、東証一部の規模の大きい銘柄から選ぶ「銘柄固定方式」を私は実践しています。

ではどこから選ぶか。グラフやら時価総額、PERやPBRという指標を見るにしても、東証一部だけでも結構たくさんあって大変です。

そこで1つの選び方として東京証券取引所が発行している一部銘柄リスト(http://www.tse.or.jp/market/data/listed_companies/)から、とりあえず日本の企業の中でも中核といえる大企業30社(Core 30)、もしくはそれに次ぐ規模の70社(Large 70)から見てみるのがいいかと思います。

ちなみに2014年1月末時点でのCore 30社は以下になります。

コード 銘柄名
------------------------------------------
2914 日本たばこ産業
3382 セブン&アイ・ホールディングス
4063 信越化学工業
4502 武田薬品工業
4503 アステラス製薬
5401 新日鐵住金
6301 小松製作所
6501 日立製作所
6752 パナソニック
6758 ソニー
6902 デンソー
6954 ファナック
7201 日産自動車
7203 トヨタ自動車
7267 本田技研工業
7751 キヤノン
8031 三井物産
8058 三菱商事
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ
8316 三井住友フィナンシャルグループ
8411 みずほフィナンシャルグループ
8604 野村ホールディングス
8766 東京海上ホールディングス
8801 三井不動産
8802 三菱地所
9020 東日本旅客鉄道
9432 日本電信電話
9433 KDDI
9437 NTTドコモ
9984 ソフトバンク


また上記でぴんと来る銘柄がない場合は、以下のLarge 70社から探すといいと思います。

コード 銘柄名
------------------------------------------
1605 国際石油開発帝石
1878 大東建託
1925 大和ハウス工業
1928 積水ハウス
1963 日揮
2502 アサヒグループホールディングス
2503 キリンホールディングス
2802 味の素
3402 東レ
3407 旭化成
4188 三菱ケミカルホールディングス
4452 花王
4523 エーザイ
4568 第一三共
4578 大塚ホールディングス
4661 オリエンタルランド
4901 富士フイルムホールディングス
4911 資生堂
5020 JXホールディングス
5108 ブリヂストン
5201 旭硝子
5411 ジェイ エフ イー ホールディングス
5713 住友金属鉱山
5802 住友電気工業
6273 SMC
6326 クボタ
6367 ダイキン工業
6502 東芝
6503 三菱電機
6594 日本電産
6702 富士通
6861 キーエンス
6971 京セラ
6981 村田製作所
6988 日東電工
7011 三菱重工業
7202 いすゞ自動車
7269 スズキ
7270 富士重工業
7731 ニコン
7741 HOYA
7752 リコー
7912 大日本印刷
7974 任天堂
8001 伊藤忠商事
8002 丸紅
8035 東京エレクトロン
8053 住友商事
8113 ユニ・チャーム
8267 イオン
8308 りそなホールディングス
8309 三井住友トラスト・ホールディングス
8332 横浜銀行
8591 オリックス
8601 大和証券グループ本社
8630 NKSJホールディングス
8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス
8750 第一生命保険
8795 T&Dホールディングス
8830 住友不動産
9021 西日本旅客鉄道
9022 東海旅客鉄道
9064 ヤマトホールディングス
9202 ANAホールディングス
9502 中部電力
9503 関西電力
9531 東京瓦斯
9532 大阪瓦斯
9735 セコム
9983 ファーストリテイリング


ただしこの中でもファナック(6954)、ソフトバンク(9984)、ファーストリテイリング(9983)は個人的には避けた方が無難だと思います。これらの銘柄は日本の株式市場の代表的な指数(マーケット全体の強さを表す指標)である日経平均株価指数への寄与度(影響度)が大きいため、どうにも筋のよろしくないところに遊ばれるようで、かなり激しく動きます。

個人的な経験ですが、ファナックとファーストリテイリングに手を出し、逆に動いたのでナンピンしたところ、数日後にあっという間に逆に動いて持ち玉が全部損切りラインに引っ掛かって、何十万かすっ飛ばしてしまったことがありました。普通の重厚長大の銘柄であれば、こんなことはないと思うのですが。。。

2014年2月21日金曜日

リスクを測りつつポジションを建てていく方法 ~リスクの正体は値動きの荒っぽさである

ポジションを作るときは、向こう一年の値動きから見て高値圏もしくは安値圏に来ているかを確認します。たとえは、ここ1~2年のレンジが上が350円、下が220円であれば、250円くらいから買いポジションを入れ始めます。または空売りするのであれば、320円を越えたら、売り玉をそろりそろりと入れ始めます。

またPBR(会社の総資産と時価総額を比較して、株価が割安か割高かを見る指標)を確認します。この指標が1であれば、株価(時価総額)と会社の総資産が同じということ、1より小さければ、割安ということで、いちおう買いを入れてもいいと考えます。逆に売り玉を入れるときは、割高であることを確認します。


さて、250円で最初の買いポジションを作りました。ここから一定以上下がればナンピン買い増しを心掛けながら、290円とか300円くらいまで行くことを想定しつつ、日々の終値をチェックしていきます。

もちろん、もっと割安になることもあるので、ゆっくりと分割しながらポジションを作っていくこと、3~4単位、たとえば千株単位の銘柄であれば3千~4千株を入れて、入れ終えた時点で少なくてもまだ3割以上、できれば半分の資金が残っているくらいの余裕のある資金管理が必要です。

さらに買うときは移動平均線、ボリンジャーバンド、RSIというテクニカル指標を見て、たとえばパニック売りなどで一時的に急激に割安になっているようであれば、リバウンド狙いの買いを入れたりします。

移動平均線というのは過去の一定の日数の終値の平均値を並べたもので、株価の傾向を見るものです。

日々の動きはクネクネしていても、均してみると意外に一定のレンジに収まっている、とか分析するのにべんりです。

ボリンジャーバンドというのは、過去の一定の期間の1日の値動きの標準偏差を見るものです。

投資の世界では、標準偏差がよく使われます。上げ下げ問わず、1日にどのくらい動くかを意味し、この数字が大きいほど荒っぽい動きをする、言い換えればリスクが大きいことを、さらに言えば、心臓に良くないことを意味します。

たとえば、ある銘柄の1日の標準偏差が50円の場合、1日の値動きは統計的に68%の確率で上げ下げは問わず50円以内に収まります。まあ終値ベースで計算するので、日中の値動きで一瞬50円以上つけることももちろんあります。

または95%の確率で100円以内に、99.7%の確率で150円以内に収まるということです。また0.01%かそれ以下の確率で、200円超の変動を示すこともあります。

もっとも、裏を返せば、1,000日に3日は、株式相場の営業日を年250日とすると、年に1回弱は恐ろしいほどの暴騰か暴落が発生するということです。

たとえば何か悪いニュースがあって、株価のレンジが変わるほどの下落がしばらく続くような場面では、株価の終値がボリンジャーバンドのマイナス2シグマ、つまり標準偏差2倍分、5%の確率でしか発生しない下落が数日続くことがあり、過度な信頼は禁物です。

買いのチャンスと思っても、万が一を考えて分割すること、資金に余裕を持たせること、過度に追いかけないことは順守する必要があります。あのノーベル賞学者が関与した伝説のヘッジファンドLTCMさえ、統計的な数値に過度に依存した結果、破綻したのですから。

サイコロのように、1~6の範囲に閉じた世界では数学的に想定できる範囲の事象しか起こりませんが、この世界は無数の要素が混じった複雑系であり、何が起きるか分からないので、油断はなりません。

10年相場と向き合ってきて、確率的には1000年に1回とか言いつつ、感覚的にはリーマンショック級の暴落は、10年に1回くらい、ちょっとした大幅下落であれば、年に1~2回は起きているような気がします。

2014年2月20日木曜日

コンピュータを使っても使わなくてもシステムトレードはできる!

私の転機になったのは、それまでの裁量的なやり方に、言い換えればその場の思い付きと感情に流されて売買し、結局は損をする。というパターンに気付いたときでした。何かやり方を変えないといけないと思い始めました。幸い、コンピュータ系の仕事でその手の情報には強かったので、大手の投資銀行(「銀行」という名前が付いていますが、実際は証券会社です)のように、コンピュータをトレードに活用できないか考え始めました。

あれこれ調べているうちに、時系列のデータのパターンや指標をコンピュータで処理して、トレードに役立てている人たちがいることを知りました。

そこで自分でもExcelを使ったり、プログラムを作ったりして、ある指標が一定のレンジを超えた、あるいは下回ったとき、もしくは別の指標も組み合わせて、それらの条件が全部揃ったらポジションを建てることにしました。いくつか時系列の株価データをアップしてくれているサイトから、CSVデータをダウンロードして上場銘柄の全データを揃えました。約4千くらいありました。まずはYahoo!ファイナンスからその日の株価の終値を引っ張ってきて、既存のデータファイルの末尾に1行追加するプログラムを作りました。

またバックテストといって、過去数年分のデータをもとに、もしその指標に沿ってトレードしたら何勝何敗で利益または損失がどのくらいのシミュレーションをします。それで良好な成果の出たロジックを実際に運用するのです。ところが、株の動きの性質やトレンドは時期によって変わったりします。またかなり安定的だと思われていた銘柄でも、事業環境が激変したことで、急にトレンドが変わることがあります。

たとえば記憶に新しいのは、3.11の大地震と津波のときです。多くの銘柄がこれでもかと下がる中、地震ということで復興に関係ありそうな業種は意外に粘っていたり、あれほど鉄板と言われ、保険会社や年金など機関投資家や個人でも資産家が定期預金代わりに保有していた東京電力株が、これまで見たことないような下落と乱高下に見舞われました。このようなアクシデントはシミュレーションとかでなはどうにもならないので、一定の損失に達したら損切りする、という自分のトレードルールを確立して、それに従うしかありません。そういう意味でも、投資のルールを明確にして、それに従うというのは不可欠だと思います。これまで説明した資金管理、リスク管理というのも広義のシステムトレードだと自分では考えています。


こうして、毎晩夕飯後に(1)Yahoo!ファイナンスからデータをダウンロードしてくる。(2)ダウンロードしてきたデータをそれぞれの銘柄別にデータファイルに追加する、(3)各データの移動平均や標準偏差を算出する、(4)移動平均から急激に値段が落ちるとか、標準偏差が数学的に通常の範囲内を大幅に超えた動きがあった銘柄を画面に出力する、という自作プログラムを半年くらい毎晩走らせました。さすがに4千ものデータファイルに数種類の計算をすると、1時間半くらいパソコンが反応しなくなりました。

それでも時々買いサインが出て、翌朝成り行きで買いを入れて、1~2週間くらい保有してその間に10%戻ったら利確して数万を得る、あるいはあらかじめ決めておいた期間持ち続けて、その間にあまり戻らないようなややプラスで、または損切りで決済しました。もちろん買値より一定以上(たとえば10%以上乖離するとか)下落したら損切りするようにも注意しました。

日経平均が大幅に下がるような日以外はあまり東証一部の銘柄は引っ掛からず、対照的に新興銘柄のJQSや名古屋証券取引所(名証)の銘柄がよく引っ掛かったことが印象に残っています。結局半年くらいやり続けて、28万円のプラスでした。20冊くらい買ったシステムトレード関連の本代は、その期の確定申告で必要経費で落としました。

今は自分の取り扱う銘柄には、東証一部で日々の取引高が十分多く、流動性が高いもの、言い換えれば仕手筋とかが入ってきて価格が乱高下する可能性が低い銘柄に対象を絞っているので、当時作ったプログラムはお蔵入りです。しかしながら、この半年間で学んだテクニカル分析の考え方自体は、今でもポジションを新規に作るときの参考にしています。

株価はランダムに決まる、という考え方に基づくと、株価の動きには数式で表せるような法則性はないはずです。どちらかというと、素粒子のように確率的にしか表現できない世界だと今では思っています。ではシステムトレードは無意味かというと、そのようなことはないと思います。むしろコンピュータを使うという意味でなく、自分自身の売買のスタイルや執行に関するルールを明確にして、システマチックにトレードに取り組むというアプローチであれば、思い付きと感情によるトレードより、勝率を高め、負けを限定的にすることができると思っています。

2014年2月19日水曜日

時間と空間でリスクを分散する考え方 ~そろりそろりと慎重に

前回は銘柄選びと、そこからどう利益を出すかをご説明しました。さらにそこからどのようにリスク管理をするかを考えます。馴染みの銘柄ですら、急に思わぬ方向に動くこともないわけではないので、ポジションを持っている以上、油断はできません。

リスク管理の根本にある考えは、リスクの分散です。これには、空間的に分散する方法、つまり性質の異なる、連関のあまりない複数の資産をもち、片方が下がっても、もう片方で持ち堪える、というものです。

たとえば片方は円安で利益が増える輸出関連銘柄、もう一つは円高で仕入れが有利になる内需銘柄を組み合わせるということです。あるいはFXであれば、先進国通貨と新興国通貨を組み合わせます。

出来れば双方の日足(ひあし、日次の終値の履歴)の前日との変化率を2年分とか計算して、相関を見て、連動性が低いか、逆の組み合わせを選ぶと良いでしょう。順相関の高いものを選んではいけません。暴落時にダブル損失になります。

こちらは業種や利益構造の異なるいくつもの銘柄を持てばリスクが分散されますが、資金の限られた個人投資家にとっては難しい方法です。

そこで、もう一つのアプローチとしては、時間的にリスクを分散すること、つまり一気に資金いっぱい買わずに、少しずつ分割売買していくやり方が考えられます。

たとえば100万円のタネ銭があり、200~300円で行ったり来たりしていた株価が200円になった、それチャンス到来と全資金をつぎ込んで5千株買った。ところがさらに下がって180円になってしまったら、どうしますか?

もう、実弾(資金)がない以上はどうしようもなく、10万(180-200円の5千株)の損切りか塩漬けしかありません。たとえば前回も例示した8411(みずほホールディングス)の場合、リーマンショック後に200円を割ったときに(こんな安値でメガバンク株が持てるとは)と喜んで何単位も買ってしまいましたが、さらに3.11のようなアクシデントでも起きて、100円近くまでこれでもかと落ちることさえありました。

このとき200円で種銭いっぱいに買っていた場合、株価が200円に戻らない限りは損失です。幸い、メガバンクとかその他東証一部のそのまた大型銘柄では配当も出ますので、たとえば8411を5千株もっていれば昨年実績だと6円X5,000で年に1回3万円を受け取ることができますが、50万円の損失を埋めるには16年以上掛かる計算です(実際は税金が掛かるので、手取りは80%になります)。

ところが、もしもこのとき損切りはしないとして、20円毎に買い増ししていったら、どうなるでしょうか。以下のようになります。

回数   買値     持ち株     平均値
1回目  200円    1,000株  200円: 200円÷1
2回目  180円    2,000株  190円: (200円+180円)÷2
3回目  160円    3,000株  180円: (200円+180円+160円)÷3
4回目  140円    4,000株  170円: (200円+180円+160円+140円)÷4 
5回目  120円    5,000株  160円: (200円+180円+160円+140円+120円)÷5

というように、買値の平均値を下げていくことができます。

以下のグラフを見ても分かるように、株価のうねりにはかなり揺らぎがあるので、5月下旬の暴落時には180円近くまで下がっています。このとき十分な余力を残して200円で第一弾を保有していれば、暴落時に第二の矢を放って180円近くで拾っていれば、平均値は190円となり、その次のリバウンドで十分利益が出せるはずです。




実際はあるところで損切りするのが現実的なやり方ですが、一気に種銭を全額使って買った場合は値段が200円に戻るまでは損失ですが、このように分割売買で平均値を下げていけば、160円まで戻ったらとりあえず損得ゼロで逃げることができ(手数料は考慮していません。実際のトレードでは、いちおう気にするべきですが)、もしも元の200円まで回復すれば、値幅の40円X5,000で逆に20万円の利益が得られます。

このように平均値を下げるために株を買い増すことを難平(ナンピン)といいます。日本ではすでに江戸時代から米相場があり、様々な研究成果や経験則から現在でも傾聴に値する相場技法が編み出されましたが、まさに難を平らにするというターミノロジーに感服する思いです。

また、このように株価の下落に合わせてナンピンするやり方を「ナンピン買い下がり」といいます。ただし、銘柄選びに失敗して、仕手株などでとんでもなく上昇したり下落するような銘柄を選ぶと、全額吹っ飛ばすこともあるので、変動の少ない安定した企業の株を選ぶ最初の段階が大事だと思います。

とにかくポジションを建てるときは、2~5年のヒストリカルデータを見て、十分に安値圏に来たところでそろりそろりとポジションを建て始める、このとき株価の5倍程度の資金があること、あるいは資金の5分の1くらいの株価の銘柄を狙うこと、そしてそのうちの3単位くらいを普通は使うことを心掛けるのがいいと思います。いざという時のために、残り3~4割は緊急資金として残しておくべきです。

2014年2月16日日曜日

株で利益を出す方法 ~周期性のある銘柄を買う前に選ぶ

株を買うときに私が守っている技法はいくつかありますが、大怪我しないために注意していることがいくつかあります。その中でまず大事なことは、ニュースを追わないということ。つまり取り扱う銘柄を絞ることです。

東証で取り扱われている銘柄は4千近くあると思います。これらに関するニュースを目を皿のようにして、さらには何十社も財務分析とかして会社の総資産に対して株価が割安か、将来性の見込める事業があるか等を探すという手もありますが、それは我々時間のない中間管理職サラリーマンには難しいことです。

そもそも株価は理論ではなく、人気や熱狂で決まる部分が多く(ケインズが「美人投票」と言った理由です)、そのうえニュースが出て値段が上がった頃はもうタイミングとしては遅く、高値掴みで損する可能性が高くなります。

そこで逆転の発想で、まず流動性が高く、流通量が十分に多い東証一部の銘柄からさらに目が届く片手の数くらいに絞り込みます。野村克也監督のID野球ではないですが、何度も対戦するバッターのように、日々その動きを見て、それらの銘柄の癖を徹底的に極めるというアプローチです。専門的には「銘柄固定方式」と言います。

流通量の多い巨大企業の株を対象にすることで、「大数の法則」が働き、あまりイレギュラーな動きが発生しないこと、また仕手やヘッジファンドの思惑などで乱高下しにくいといったメリットがあります。

その根本思想は、今200円で5倍になる可能性もあるけど同時に5分の1になる可能性のある値動きの激しい株より、市場がいいときは300円を少し超える、悪いときは200円を割って180円くらいになることもある、という銘柄を探し、2分の1の確率でタネ銭を吹っ飛ばすよりは、200円で買って300円で決済する、もしくは300円で売って200円で決済する、という安定した動きを探すことに注力するのです。ホームランを狙うのでなく、バットを短く持ってシングルヒットや送りバントで点を取るという、守備重視の野球に似ています。あくまで安全重視なのです。

そのためには日頃から、株価の動きのグラフをよく見ることです。街のCMや看板等でふと目に入った製品の会社、新聞、雑誌の記事やテレビの経済番組で良いビジネスを展開していると感じた会社、とにかく気になったらYahooファイナンス、もしくはみんなの株といった株式サイトに飛んで、過去半年、1年、2年といった動きを見てみることをお勧めします。

株価というのは一調子ではなく、時折上がったりまた戻したり、逆に一瞬下げたり、と数週間から数ヶ月くらいの周期で上下しています。それを見ながら、(自分ならこういう動きのときに買って、それからこうなったら決済する)とシミュレーションしてみてください。

しょっちゅうグラフを見ながらシミュレーションをしていると、(これなら行けそうだ)と思える銘柄に出会えることがあります。まずは行けると思ったタイミングで、最小単位で売買を開始してみるといいでしょう。ただし資金に十分に余裕を持たせることに注意してください。

また、いざネット証言で売買ボタンを押すときに気が進まないようであれば、無理にポジションを建てる必要はありません。資金があれば次のチャンスを待つことができますが、資金を使ってしまえば、次のチャンスが来ても何もできないのですから。


一例として、私が着目している銘柄のひとつ、みずほ銀行のグラフを見てみましょう。ここは出来高も十分多く、値動きも安定していて、またメガバンクなので買いで持っていれば配当も出るので、定期預金代わりに持っている人もいます。

大化けすることはないですが、200円を割ったら買い、220円を超えたら売るをすれば、安定して収益が出せそうに見えませんか? こういう周期的な銘柄を探し当てて、それにしっかり馴染むことで、その癖を利用して勝率を高めるというアプローチです。






2014年2月14日金曜日

資源国スワップ投資の注意点

私の投資モデルのひとつは、利率の高い資源国・新興国通貨の、具体的には豪ドル、南アランド、そして頻度は落ちますが、トルコリラを安い時に買いで仕込んで日々の利子を取るスワップ狙いです。昔はニュージーランドドルもやっていましたが、豪ドルの弟分のような位置付けだし、あまり取り扱い銘柄の種類を増やすと混乱の元になるので、最近はやっていません。

一気に大量のポジションを持つのではなく、証拠金の2~4倍程度で、月々の給与からドルコスト平均法のように、あるいは一定額を天引きする財形貯蓄のように、毎月少しずつ積み立てて行くイメージです。

ここで注意するリスクは2つあります。ひとつは、資源国通貨はボラタリティが高いこと、分かりやすく言うと、凄まじく乱高下するので、十分に底値圏に近いところでポジションを入れないと、いくら低レバレッジで吹っ飛ぶリスクは低いとはいえ、精神的にタフということです。

たとえば先進国の工業系の経済指標が冴えなかった、とか最大の工業生産地である中国の経済指標が期待外れだった、などの理由でどーんと下げたりします。

基本的にこのポジションでは損切りはせず、過去データを見て最大限下がっても吹っ飛ばない範囲でレバレッジを設定し(3倍以下でしょう)、しかも過去データを見て十分安値圏に来たところで買いを入れます。

たとえば、以下の南アランドの月足(つきあし、毎月単位の値段の動きを表す)を見てください。2012年以降は9円から11円の間を動いています。ということは、10円未満で、できれば9.5円以下で仕込むと比較的安全だといえます。FX会社の建玉(たてぎょく)画面で、含み損を示す赤いマイナスの数字が並ぶのを見るのは、精神的に大変ですが、毎日2,000円以上のスワップ金利が入ってくるのは嬉しいものです。





これを毎月の給与から、一定額をFX会社に積み立てて、財形貯蓄のつもりでやっています。


もう一つ注意することは、経済学によると、高利率の通貨は長期的には下落する傾向があるということです。そもそも利子が高いということは、それだけリスクが高いということです。金融の世界にはおいしい話は無い、フリーランチは無いと言うことをしっかり肝に銘じておかなければなりません。

ですから時折モニタリングしながら、常に余剰資金をもつようにして、積み立てて来た何十枚かあるうち、高い値段で掴んだ玉については値段が上がったところでこまめに利確して資金を作っておいて、いずれ底値圏に来た時にまた安く買い足して、長期的には少しずつ平均値を下げていくようにする必要があります。

大きなトレンドを知るには、上記のように月足クラフを使うのが有効です。このように、南アランドは小刻みに上下していますが、移動平均の青い線を見ると分かるように、全体としてはゆったりとした下落傾向があるように思えます。9円台前半で仕込んでスワップを取り、10円を超えたところで利確できれば上出来でしょう。

2014年2月11日火曜日

リスク重視投資のすゝめ

世界経済の中で、この先急速に高齢化の進む日本が浮上することは難しいのではないかと考えています。たとえば年金制度を始めとして、これから構造改革をして時代や状況に合った仕組みに作り変えないと破綻すると分かっている旧制度を抱えて、ずるずると底なし沼に沈んでいくか、あるいはどこかでガラガラポンが発生して、一気に円安、株安、大量倒産、大量失業となり、船ごと沈むという可能性も低くないとさえ思います。

そもそも今の日本経済の衰退自体が新興国との格差解消の動きだと思いますし。国内の閉じた世界だけで「格差をなくせ」とはよく聞きますが、焦らなくてもグローバルで考えれば、新興国との所得格差は確実に解消に向かっているわけです(苦笑)。

縮小する経済の中で、会社がいつまで保つか、そもそも特筆すべき取り柄のある訳でもない私のような中年オヤジがいつまで雇っておいてもらえるかも分からず、それでも妻子を養っていく責任もあり、家のローンも何とか返しつつ、破綻すると分かっている年金はアテにならず、何とか自分自身の老後資金も作っていかなくてはならないという状況でしょう。つまり、これから我々中年世代は、何かしらの方法で資産を効率よく増やし、運用する必要があるのです。あるいは80歳まで低賃金でも働き続けようと腹を括るか。

たまたま周囲で株やら外貨やらやっている人がいたので、私も早いうちから資産形成のため、何かしようという意識はありました。私の投資歴(リスクテイク歴というべきか)のスタートは、2002年くらいの1豪ドルが60円くらいのときに全財産で一気に買った新生銀行の豪ドル外貨預金でした。4万ドルくらいだったと思います。

いま考えると冷や汗が出ますが、日本より圧倒的に高い豪ドルの利率に目が眩んで(それでも銀行の外貨預金の利率は相当抜かれているのですが)、過去データやグラフも見ないで全財産を突っ込んでしまいました。幸い、その後2006年くらいに豪ドルが80円になり、利子とキャピタルゲインで100万円近いプラスで決済しました。

次にライブドアが好調だった頃、ネット証券の普及で、かなり株を買うという行為の敷居が低くなってきたと感じました。そこで松井証券に初めて口座を作って、ライブドア関連会社のライブドア・マーケティングの株を1株買いました。これもグラフも見ないでいきなり5万で買って、幸いすぐに8万になったので利確しました。その半年後くらいには例の事件で株価は大暴落。けっこうゾッとしました。

その後は買ったり負けたり、その後FXや日経先物オプションに挑戦し、ドバイ・ショックで100万円飛ばしたり、その後に堅実な(自分がそう思っていただけですが、いずれそのやり方も書きます)方法で年間100万円作ったりしました。

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言うまでもないですが、運用はなかなか知的にも精神的にも大変な作業であり、当然リスクもいろいろあります。100万円儲かる可能性があるということは、同時に100万円失う可能性とも背中合わせということなのですから。

時には損切りができず(あるいは損切りしない手法で)大きな含み損に耐えなければならない局面もあり、心理的に慣れてない人にとっては何ヶ月も大きなストレスに晒されることになります。実際にまずいやり方や思わぬアクシデントで数十万、いや数百万と言った金額を毀損してしまうことさえありますし。

また世間には「2年で1億円~」とか「月々x万円でいずれ1億円」的な射幸心を煽るようなダマシも溢れ返っていて(もちろん実際にそうして一攫千金を果たした人は実在するわけですが、確率的にはじゃんけんに10~20回連続して勝つくらいの幸運)、うっかり真に受けて投資すると、これまたちょっぴり勝って大きく負けて手数料だけはコンスタントに取られ、いずれ退場という、家畜状態になってしまうのが落ちだと思います。

私自身もリスク管理を気にしないときには、大きく負けることもあり、また無謀なリスクを取って眠れぬ夜を何日か過ごし、それでも最後はすっ飛ばすという経験さえしました。

そこから痛感したのは、いかにリスクを分散するか、いかにリスクを取らないか、ということでした。時間を掛けてでも着実に資産を増やすということを念頭におき、低リスク投資を戦略的に進めていきたいと考えています。最近は大勝ちすることはなくなりましたが、大負けもなくなりました。

徹底してリスク管理をすることにより、例えば「1年間で5千万、2年で1億」とかそのような夢のような話はありませんが、月に5万でも10万でも15万でも着実に増やす。そういうキャシュフローを地道に生み出すポジションを今後とも研究していきたいと思っています。そんな思考や実験の結果を記していきます。