またPBR(会社の総資産と時価総額を比較して、株価が割安か割高かを見る指標)を確認します。この指標が1であれば、株価(時価総額)と会社の総資産が同じということ、1より小さければ、割安ということで、いちおう買いを入れてもいいと考えます。逆に売り玉を入れるときは、割高であることを確認します。
さて、250円で最初の買いポジションを作りました。ここから一定以上下がればナンピン買い増しを心掛けながら、290円とか300円くらいまで行くことを想定しつつ、日々の終値をチェックしていきます。
もちろん、もっと割安になることもあるので、ゆっくりと分割しながらポジションを作っていくこと、3~4単位、たとえば千株単位の銘柄であれば3千~4千株を入れて、入れ終えた時点で少なくてもまだ3割以上、できれば半分の資金が残っているくらいの余裕のある資金管理が必要です。
さらに買うときは移動平均線、ボリンジャーバンド、RSIというテクニカル指標を見て、たとえばパニック売りなどで一時的に急激に割安になっているようであれば、リバウンド狙いの買いを入れたりします。
移動平均線というのは過去の一定の日数の終値の平均値を並べたもので、株価の傾向を見るものです。
日々の動きはクネクネしていても、均してみると意外に一定のレンジに収まっている、とか分析するのにべんりです。
ボリンジャーバンドというのは、過去の一定の期間の1日の値動きの標準偏差を見るものです。
投資の世界では、標準偏差がよく使われます。上げ下げ問わず、1日にどのくらい動くかを意味し、この数字が大きいほど荒っぽい動きをする、言い換えればリスクが大きいことを、さらに言えば、心臓に良くないことを意味します。
たとえば、ある銘柄の1日の標準偏差が50円の場合、1日の値動きは統計的に68%の確率で上げ下げは問わず50円以内に収まります。まあ終値ベースで計算するので、日中の値動きで一瞬50円以上つけることももちろんあります。
または95%の確率で100円以内に、99.7%の確率で150円以内に収まるということです。また0.01%かそれ以下の確率で、200円超の変動を示すこともあります。
もっとも、裏を返せば、1,000日に3日は、株式相場の営業日を年250日とすると、年に1回弱は恐ろしいほどの暴騰か暴落が発生するということです。
たとえば何か悪いニュースがあって、株価のレンジが変わるほどの下落がしばらく続くような場面では、株価の終値がボリンジャーバンドのマイナス2シグマ、つまり標準偏差2倍分、5%の確率でしか発生しない下落が数日続くことがあり、過度な信頼は禁物です。
買いのチャンスと思っても、万が一を考えて分割すること、資金に余裕を持たせること、過度に追いかけないことは順守する必要があります。あのノーベル賞学者が関与した伝説のヘッジファンドLTCMさえ、統計的な数値に過度に依存した結果、破綻したのですから。
サイコロのように、1~6の範囲に閉じた世界では数学的に想定できる範囲の事象しか起こりませんが、この世界は無数の要素が混じった複雑系であり、何が起きるか分からないので、油断はなりません。
10年相場と向き合ってきて、確率的には1000年に1回とか言いつつ、感覚的にはリーマンショック級の暴落は、10年に1回くらい、ちょっとした大幅下落であれば、年に1~2回は起きているような気がします。
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