2014年10月24日金曜日

注意深く、久々の電力サヤ取り

最近は利回りを重視しようと考えて、配当性向の高い銘柄を少しずつドルコスト平均法的に買い進めていたのですが、東電と関電のサヤがいい感じで開いてきたので、値段の高い関電を売り、低い方の東電の買いを入れました。

ここ最近の両銘柄のサヤ(価格の差)を見ていると、たまに700円を超えていますが、500円から650円くらいのレンジで動いています。

ということで、ザラ場の成り行きで試しに500株ずつポジションを作ってみました。1,000株単位にしてもいいのですが、逆に動いた場合、いわゆる「股裂き」になってしまいます。実際、500単位とはいえ、800円になったら、(650 - 800) x 500で75,000円のマイナスになってしまいます。


たとえば、現在650円のサヤがもし750円とかになった場合に、もう一度それぞれのポジションをナンピンして結果的にサヤを700円にできれば、勝機があるのではないかと考えています。

サヤ取りでナンピンするとは、両建てにする意味がないではないかと思われるかもしれませんが、いくら似た業種で似た動きをするとはいえ、何かの弾みで片方が極端な動きをするケースが想定されます。

たとえば昨年は相関の高い通貨同士で、たとえば米ドルとカナダドルとかでサヤ取りを試みたのですが、QEなどの政策で米ドルの独歩高になってしまい、結果的に損切りして逃げる羽目になってしまいました。

電力株にしても、かつては富裕層の定期預金と言われていました。実際、先日古本屋で買った邱永漢氏の本を見ていたら、まずは中金持ちを目指し、そのために不動産と東京電力を買いなさい、とか書かれていました。

実際、2,500円以上の株価だったのが、上図を見ていただければわかるように今や400円も割る始末。どんな鉄板と思われても、絶対はないと肝に銘じるのがこの世界で生き残る大原則だと、ふんどしを締め直す思いです。

2014年10月5日日曜日

積み立てのみで1億円を作ることは可能か?


以前、金融集品取引法違反で業務停止になったユダヤ教の登場人物みたいな名前の会社が、年率10%の利回りで毎月5万円ずつ積み立てていけば30年で1億円を持てるという宣伝をしていましたが、本当でしょうか。

まず利息で増えた分を次の投資に回す複利の魔法を使っているのは間違いないので、年利10%ということは月利0.833%(10÷12の近似値)ということで計算してみましょう。



これを10年続けると1千万円を越えてきます。18年で3千万円になります。これだけでも大したもんです。

さらに続けると確かに29年目で1億円を達成できます。今30歳の人だったら60歳目前でちょうど1億円ができる計算です。


ところがここで唯一の問題は、この低金利時代に何をどう運用すれば年率10%も稼げるのかということです。Yahoo!ファイナンスの利回りなどで調べてみますが、株やREITでは利回り5%を超えるものさえほとんどありません。

唯一可能性があるのはFXで、高利回り通貨と言われる豪ドル、NZドル、南アランド等をヒストリカルに見て危なくないレベルでレバレッジをかけて運用するくらいでしょうか。

たとえば、利率の高いことで知られる南アランドであれば、いま9.6円前後で1日130円、年間46,000円くらいになるので、レバレッジなしだと96万円で46,000円稼ぐとすると、利回り4.8%といったところです。

レバレッジ2倍だと9.6%なので、2倍ちょっとのレバレッジをかければ10%は実現できます。

ここでリスクを考えてみます。いまぱっと思いついたものとしては、以下の4点が考えられます。

1)元本割れ
これはFXである以上当たり前ですが、買った値段より下がることはあります。これは仕方ありません。ただし毎月決まった金額で高いときは少なめに、安いときは多めに買うので、ドルコスト平均法的に時間が立てば少しずつ有利に動いてくるはずです。逆に保有の平均値が下がってきて、さらにスワップの蓄積ができてくれば、ある程度は回避できるはずです。

2)ロスカットに振れる
レバレッジを2倍に設定するということは、価格が半分になると元本が吹っ飛ぶということです。いちおう価格が半分になって証拠金の半分とかになると安全のため自動ロスカットが掛かります。たとえば南アランドであればリーマンショック直後に7.7円まで下がったことがあります。それを考えると7円くらい、できれば5~6円まで耐えられる程度のレバレッジを考えておくべきでしょう。


3)利下げ
かつてリーマンショック以前は、新興国や資源国でなくてもそれなりの利息が受け取れたものでした。ところがその後の金融政策で金利は世界的に低下傾向にあります。今はこのくらいの利息が受け取れますが、今後それが下がっていく可能性があります。そうなると1億円達成の予定が変わってきます。

4)ハイパーインフレ
もし日本経済や日本国債への信認がなくなり、国債が暴落すると、日本円の方が利息が高くなるので(リスクが高まっているので、利息を上げないと貸し手がつかない)、これまで受け取れていた利息について、逆転して支払うようになります。利息が下がるよりひどい利息を払う状態です。ただしそのときは超円安になっているでしょうから、利確すれば利益は取れるとは思います。とはいえ、その前に一瞬円高に振れる可能性はあるので、十分な余剰資金を残しておくことは不可欠です。


ということで、控えめにやれば1億円とはいいませんが、昔の財形貯蓄みたいな感覚で10年とか15年とか頑張れば、数千万円規模の資産を作るのは十分可能かと思います。

なかなか毎月決まった金額を貯金するのは楽ではありませんが、たとえば蓄財の偉大な先人である本多静六博士によると収入の4分の1、そうでなくても10分の1は貯蓄せよとあるので、みんなで頑張って貯めていきましょう!

考えてみれば、この技法で10%で運用できるのであれば、1億円なくても、4千万貯めてその後10%で運用すれば日本人の平均年収400万円は得られるので、とりあえず貯めていけば人並みの収入源は得られると思われます。

2014年8月25日月曜日

ワンルーム投資の収支はちょっとなあ。。。

先日よりワンルームマンション投資を始めた友人が、特別に収支表を見せてくれました。それによると、、、うーん、あまり魅力的な利回りではありませんでした、というのが正直なところでした。

物件の価格は約1千万円。頭金を200万円ほど入れたので、800万円でローンを組んだそうです。住居用でなく投資用案件で、しかも不動産屋指定のノンバンク系でファイナンスしたので、利子も2.5%とかで30年。

気になる収支ですが、都内私鉄駅から徒歩10分以内のまあまあ好立地で家賃は6万円、そこから管理会社に払う管理費とマンション自体の管理費で8,000円くらい引かれるようです。

次にローンですが、毎月3万円払っているということで、これで残りが2万円ちょっと、これを12倍すると年収26万円といったところでしょうか。

ここから毎年固定資産税を引かれますから、端数くらいはなくなり、ひいき目に見て年収20万円ということです。1千万円で20万円ですから、利回りは2%といったところでしょうか。ローンでレバレッジが掛けられるとはいえ、ちょっと年利20万円ならば、もう少しやりようがありそうです。

さらに恐ろしいことに、年単位でなく、最終的な収支で考えてみましょう。

まず支出ですが、なるたけ繰り上げ返済をするとのことですが、総額で1,200万円くらいは払うことになるでしょう。また固定資産税が年間6万円くらい、さらに管理会社の管理費とマンション自体の管理費で年間10万円、ということで仮に15年間保有するとして、1,200万+6×15+10×15=1,440万円の支出になります。

一方収入ですが、まず家賃収入が月に6万円で年間72万円、これが15年で1,080万円といいたいところですが、つねに入居者がいるとは限らないので、稼働率を贔屓目に見て90%として、970万円といったところでしょうか。

最後に出口戦略としてマンションを売りに出す必要がありますが、さすがに12年目で買ったマンションももはや築30年近くなりますので、今は1千万円でも順調に減損して、まあ都心ということで買い手は付くとしても半額の500万円、いやそれ以下になってしまうかもしれません。

そうすると、(非常にざっくりですが)1,470万円使って1,440万円の支出で20~30万円の利益が出る可能性がありますが、実際は何か施設に故障でもあれば修理代が発生するので、ヘタをすると利益はゼロかマイナスになる可能性があります。

仮に1千万円の貯金があって、物件をキャッシュで買えた場合、利息に回った200万円がなくなるので、200万円ちょいの利益が出ます。15年で割ると1年あたり13万円、利回りにすると1.3%です。

うーん、これであれば、もう少し気の利いた利回りのREITとか高配当の株(以下参照)を買った方がいいような気がしました。

http://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=8

2014年8月3日日曜日

底値で掴むには

最近参考にしようと思った他人の投資法では、よく「年に2~3度ある暴落時を狙って買いを入れる」という表現があります。

どういうことかというと、確かに数年前ではドバイ・ショック、その次はギリシア・ショック、最近だと小規模ではありますが、ウクライナ情勢など世界経済の安定を脅かすような事件があると、リスク性の高い株や、変動の大きい通貨が売られて(=投資家が手離して)、株価や当該通貨が大きく下落します。

その代わり、投資資金の行き先として、大きな国家の債券が買われたり、日本円など相対的に安全と思われている(個人的には大借金でも無駄遣いを止めず、誤った経済学もどきで経済運営をしていてあまり安全とも思えませんが)資産が買われて円高に振れたりします。

さらに円高から波及して輸入して物資を仕入れ、日本国内で営業している内需系企業の株が相対的に上がったり、反対に輸出が中心の製造業などの株が円高で不利になると判断されて下がったりします(最近の様子を見ていると、円安だけでなく、日本製品じたいの競争力が落ちているような動きをしていますが)。

さて、では具体的に年に何度かある暴落というのを日経平均をサンプルに見てみましょう。

まず今年前半から先週までの日経平均の日足(ひあし)です。1日毎の動きを追うことができます。

ここでそれぞれの山と谷に数字が出ていますが、2月上旬、4月中旬、5月中旬に14,000円割れが観察されます。短期的にはこういう場所が買いのポイントでしょう。

とはいえ、それ以上に下がるリスクは常にあるわけですから、ここで一気に資金いっぱいに買いを入れるのでなく、半分くらい、できれば3分の2以上は資金を残しておきたいところです。


というのは、年に何度かの小暴落に加えて、数年に1度の大暴落があるからです。落ちはじめのところで、たとえば14,000円割れしたところで全額突っ込んでしまい、その後1万円まで行ったりすると、もはや損切りするか塩漬けしか道がないからです。

資金計画を考えるとき、私は直近の大暴落イベントとして、2008年10月のリーマンショックのとき、そして2011年3月の3.11のときを想定します。中期的、長期的な動きということで、月足(つきあし)で見てみます。


これを見ると分かるように、リーマンショックのときは12,000円から7千円への2ヶ月間で5千円もの下落がありました。

また2011年3月のときも震災前は11,000円近くあった日経平均が8千円近くまで2,500円以上の下落を見せています。

これを見ると分かるように、年単位くらいで見たときは14,000円割れのタイミングで拾いつつ、8千円まで下がっても対応できる程度の余剰資金は必要だということです。

とにかく、1)暴落時に拾う、2)ドルコスト平均法的に少しずつコツコツ買いを入れて、高いときは少なく、安いときに多く買う、というのを徹底する必要があると思っています。

2014年7月30日水曜日

利確した直後に爆上げ???

2ヶ月くらい前に株主優待で500円のQuoカードをもらえると聴き、34円のときにメガネスーパー(3318)を仕込みました。それから30円前後をうろうろしたので、株主の権利を取得したのをいいことに、35円で入れていたところ、先週後半に約定していました。

まあ100株単位なので34×100円で3,400円で、しかも10万円以下の取引は手数料なしの松井証券で取引したので、純粋にキャピタルゲイン100円とQuoカード500円分で、600÷3,400で18%の利回りを実現しました。まあこんなもんかと思っていました。

ところが、何でも上場が継続されることになったので、昨日から爆上げしてあれよあれよといううちに、80円を超えてしまいました。もし保有していたら、18%どころか倍増以上です。おそらく、こういう異常な安値の株を買って、それを保有してあるタイミングで資産価値を2倍とか5倍とかにできる人がいるんだろうな、と思いました。

とはいえ、これは新興市場であるJQSの株であり、投資対象にしていいのは、流動性が高く、倒産リスクの低い東証一部の黒字の企業で、なおかつ十分な流動性があって、さらに周期性のある株価の動きをもつ銘柄のみを取引せよ、という伝統的な技法上の教えにはそぐいません。

ということで、スポットの取引としては十分な利回りを得られましたし、自分のルールを破って結果オーライで儲かるよりは、自分のやり方で、自分のルールで着実に利益を出す方が大事なんだ、と自分に言い聞かせておきます。

確かに利確が早すぎるのが、自分のメンタル上の課題とは認識しているのですが。。。

2014年7月27日日曜日

さらばREIT

というほど大袈裟なものではありませんが、先日仕込んだREITの日本賃貸住宅が15%上がったので利確しました。

もともと買ったときの価格が64,000円で直近の分配金が年間3千円ちょっと、利回りは4.9%でしたが、木曜には75,000円近くまで上がりました。ということは1万円以上の利益で3年分の分配金を超える利益が出たので、3年分を3ヶ月程度でゲットできたということで、手仕舞ったというわけです。

バブルのときのように上がり続けることもないでしょうから、また夏か秋にプチ暴落が来たときにでも、いくつか見ながら何かREITを買い直すつもりです。

2014年7月26日土曜日

損害保険と思えばオプションは分かる

久々に日経225オプションを入れようかと思って見てみたのですが、毎日見ていた2~3年前に比べると、何だか板の厚みが少なくなっていて断念しました。参加者の少ないマーケットは流動性が低くなります。つまり買いたいときに買いたい値段で買えず、売りたいときに売りたい値段で売れないので、タイミングを逸したり不利な値段で売買したり、あまり誉められた状態ではありません。

そもそもオプションとは何でしょうか。これはある時点~日経225オプションの場合は各月の第二金曜日の朝と決まっていますが~に決まった値段で売買できる権利です。ただし買うか売るかは持ち主が選択できるので、「オプション」というわけです。

たとえば、8月1日の時点で1ドルを100円で1万ドル買える権利を持っていたとします。さて8月1日になって1ドルが105円になっていたとします。このときこの権利を使えば5円×1万で5万円安く買えるので、当然この方は権利を行使して5万円分の利益を得るでしょう。

逆に1ドル98円になっていたら、何も98円で買えるものを100円で2万円損してまで買う必要はないので、この方は権利は放棄するでしょう。

この「8月1日に100円で米ドルを買える権利」は事前に売買できます。6月とか7月の時点では金融市場で取引できますが、現物の価格(日々の米ドルの為替レート)の動きに合わせて増減します。

適切なタイミングで、たとえば3万円で買うことができれば、3万円で買ったもので5万円利益が出るわけですから、差し引き2万円の利益が出ます。逆に6万円で買ったものだとすると5万円利益が出ても1万円の損が出ます。

オプション(売買する権利)には、買う権利のコール、売る権利のプットの2種類があります。それぞれの商品について、買いと売りのポジションがあるので、取引には以下の4つの組み合わせがあります。

○コール/買い
日経225またはTOPIXを一定の価格で買う権利です。たとえば12,000円で買う権利があった場合、日経平均が15,000円になれば3,000円、20,000円になれば8,000円の利益になります。下がった場合は最初にコールオプションを買った代金分が損になります。

○コール/売り
日経225またはTOPIXを売って売買代金を得ることができますが、売った価格を超えた場合にはその分を負担する義務が発生します。たとえば日経を12,000円で買う権利が2,000円のとき売れば、確実に2,000円を得ることができます。ただし、日経平均が12,000円を超えた場合、その超過分を負担する義務が発生します。たとえば日経平均が15,000円になれば3,000円、20,000円になれば8,000円の持ち出しになります。12,000円を超えない限りは、最初にオプションを売った2,000円を得ることができます。

○プット/買い
日経225またはTOPIXの下落分を一定の価格で買う権利です。たとえば12,000円で買う権利があった場合、日経平均が10,000円になれば差額の2,000円、8,000円になれば4,000円の利益になります。12,000円を超えた場合は最初にプットオプションを買った代金分が損になります。たとえば、現物株を買っていて、プットオプションを買っておくと、現物株が下がって損をしても、その分プットの値段が上がるので、それで損失をカバーすることができます。プットオプションを買う代金は必要ですが、損害保険の保険料だということです。

○プット/売り
日経225またはTOPIXの下落を保証するプットオプションを売って売買代金を得ることができますが、売った価格から下がるとその分を負担する義務が発生します。たとえば日経を12,000円で買う権利が2,000円のとき売れば、確実に2,000円を得ることができます。ただし、日経平均が12,000円を割り込んだ場合、その超過分を負担する義務が発生します。たとえば日経平均が10,000円になれば2,000円、8,000円になれば4,000円の持ち出しになります。12,000円を割り込まない限りは、最初にオプションを売った2,000円を確実に得ることができます。売り手は損害保険会社になったということで、12,000円を割り込むという災害が起こらなければ保険料を丸まる得られて、逆に災害が起きると、その分を補填する義務が発生するということです。



2014年7月18日金曜日

金持ちとは

自分の周囲には、サラリーマンとしてはほぼ上限ともいえる年収を得ている2千万円や3千万円プレーヤーが何名かいます。羨ましい限りですが、では彼らは金持ちなのか、富裕層なのかと言われると必ずしもそうとはいえないような気がします。

たとえば年収1千万円くらいの中間管理職クラスで税金や社会保険料(単に取るところが違うだけで単に厚生労働省による税金のことですが)を3割近く取られて、手取りは700万円ちょっと、所得を月平均に馴らすと、60万円程度になります。

で、夢の年収3千万の人ですが(メーカーなら役員並みでしょう)、自営業と違ってあまり経費にしたり節税の方法のないサラリーマンは、半分は税金で持っていかれますので、手取り1,600万円行くかどうか、月に馴らすと130万円といったところです。

確かに凄いですが、額面では3倍でも手取りでは2倍まで格差が縮まっています。

しかも、そういう人に限ってあまりファイナンシャル・インテリジェンスは高くなく、それでいて額面の収入に目が眩んで都心にマンションを買ったり、これまでアウディや3シリーズ以下のBMWだったのを、急に中型ベンツに買い換えたり、また話題の株を高値で一気に買って(分割売買は考えない)、含み損を抱えたりしているので、意外に貯金ができていません。

とはいえ、高収入の仕事はパフォーマンスが下がったり、あるいは米国親会社の事情であっさり日本法人が縮小され、リストラされたりします。そうなると(いちおう半年分とか1年分のパッケージを出してくれることはあるでしょうが)、なかなか同じような条件の仕事が見つかるわけもなく、しかも生活レベルも一度上げると下げられるはずもなく、けっこう困ってしまいます。


15年を超える外資系企業生活でこういう人たちを見てきて、私なりにもっている金持ちの定義とは、「いまクビになっても、しゃかりきに再就職活動をしなくても別段生活に困らない人」だと思います。

たとえば金融資産が2億円以上ある(年間500万円使うとして、40年は持ちます)、アパートとか投資用不動産をもっていて、そこから月に30万円とか40万円でも収入があるとか、そういうレベルの人が金持ちといえるのではないかと思います。

さすがにいきなり億単位の金融資産を作るのは難しいですが、月に5万でも10万でも、できれば20万円くらい、あるいは年間で100万でも200万円でも入ってくる仕組みを作りたいと思い、お金がお金を生む方法を研究するようになったわけです。

2014年7月8日火曜日

新興国スワップの期中研究

いろいろ「金が金を産む」方法を研究していますが、この低金利時代、なかなか利子だけでまとまった利益が得られるものではありません。バブル前の頃とか、郵便局の定期預金の利子なんて8%もあったなんて、別の惑星の話のようです。

そんな中であらためて日本のFX会社で買える通貨で、どれがいいか米国Yahoo! Financeの5年グラフを見ながら考察してみました。

まずは高スワップ通貨としてもっとも利用者(?)の多い豪ドル(AUDJPY)。最近だと1豪ドル95円くらいで1日70円ちょっとのスワップ、年間26,000円で、利回りは2.7%くらいになります。

ここ5年の動きを見ると下値が70円ちょっと、上値が105円くらい。今95円だとして70円くらいまで下落する可能性を考えると、証拠金が4万円、余裕資金が最低でも25万円は必要です。

ということで1単位(1万豪ドル)のポジションを立てるのに最低でも30万円、できれば60円くらいでも耐えられるよう、40万円くらい欲しいところです。

年利26,000円でタネ銭が40万だとすると、年利6.5%となります。


次に最近利上げが続き、1日のスワップが80円近くなったニュージーランドドル(NZDJPY)。ここ5年の動きは57~90円。かなり荒っぽい動きをしています。利上げで上がったということは、将来何かのショックや利下げなどがあった場合に、一気に70円台まで下がる恐れもあります。

そう考えるといま入れるとすると、余裕資金は35万円、証拠金は4万円、ということで、こちらも1単位(1万NZドル)入れるのに最低40万円、できれば45万円くらい用意しておきたいところです。

1日80円として年間28,000円、45万のタネ銭に対して6.4%の利回りになります。

取り扱っている業者がぐんと少なくなりますが、トルコリラと南アランドだと、さらに利回りはよくなりそうです。

ただし、業者が少ないうえに、売値と買値のスプレッドが大きくてなかなか元が取れず、また動きも荒っぽいと言われており(これは新興国通貨に共通した特徴ですが)、なかなか元を取るのが難しそうです。

しかも、自分が使っている業者が急にそのマイナー通貨の取り扱いを止めてしまうリスクもあります。

さてトルコリラは今年の初頭に利上げがあり、今利回りが一番いいかもしれません。5年の値動きは40円から65円くらいですが、いまが1リラが48円くらい、下落は38円くらいまで想定したとすると、値幅は10円くらい、そして証拠金は(なぜか他の通貨より割高な設定です)5万円くらいですから、1単位持つのに15~20万円くらいあればいいかと思われます。

1日あたり買いスワップは有利な業者で90円くらいですから、年間32,000円とすると驚異の年利16%が実現します。ただし、急激な為替変動に対する緊急措置として利率アップ(利上げ)ですから、何かのきっかけで利下げに転ずる可能性もあります。

またもう1つ注意すべき点はスワップです。業者によって低いところで60円、高いところで90円ですから、これだけで利回りが10%そこそこか15%以上取れるか違ってきます。複数の口座を開いてときどきは各業者のレートを見ていて、スワップ指向の高い業者を選ぶのが重要になってくると思います。


最後は高スワップ通貨のスター、南アフリカランド(ZARJPY)になります。南アランドはレートが小さい分、基本単位は10万単位(他通貨は1万単位が標準)になります。

ここのところややランド高に振れていますが、安くて8.8円、高値で12円くらいになります。最近は9.5円くらいなので、8円くらいまで下がっても耐えられるとして、1.5×10万で15万円くらい余裕を見ておく必要があると思います。証拠金はやはり5万円弱くらいなので、1単位もつのに最低20万円必要です(少し余裕を見て30万円くらい用意しておけば安心です)。

いま業者によっては130円以上の買いスワップがあるので、年間46,000円、30万用意したとすれば、15%の利回りが得られます。


いまでも南アランドとトルコリラ、そして米ドルを少しずつ保有していますが、今後これらの中から一時的に暴落しているタイミングを狙って、少しずつポジションを増やしていこうと思っています。値段は荒っぽいですが、資金に余裕をもたせて、何度かに分割してポジションを作っていくことで、リスクを分散させていくつもりです。

2014年6月18日水曜日

感情に流されないことが大切である

年収300万円で掃除夫をしながら試行錯誤しながら独自の手法で投資を続け、ついに1億円を達成したというwww9945氏が、近い将来、清掃会社を退職し、専業投資家になられるとのこと。

http://plaza.rakuten.co.jp/www9945/diary/201406150000/

1億円を3%で運用できれば300万円ですから、会社での収入を投資で得ることは可能であろうと思います。そもそも1億円を毎年300万円ずつ取り崩しても、極端なインフレが来なければ33年は維持できるわけですし。

逆にいえば、現金のまま持っているということは、インフレになったときに予想外に資産価値が目減りするリスクがあるわけです。

そういう意味では大金を作るのはゴールでなく、あくまでマイルストーンに過ぎない。この次のステージでは、増やすことより、減らさないことに重心を置いて運用を続けていく必要があります。自分も正しいフィナンシャルリテラシー(お金の常識・教養・基礎学力)を身に付けて、このステージを着実に歩んでいければと思っています。


自分もそういう種類の人間だと思いますが、個人で投資に熱中する人間は、わりとコミュニケーションがうまくなかったり、煩わしい人間関係から逃れたいとか、忙しいわりに収入が上がらない、仕事が好きになれない、満員電車や人混みが嫌いというネガティブな理由で、市場から金銭を得ようと努力しているケースがあるかと思います。

今日も仕事上で横柄で理不尽な人に会って大変困らされました。それはそれとして、ストレスが高まっているときこそ注意が必要です。感情に流されて安値圏でもない株を買ってしまったり、資金量に比べて過大なポジションを立てて、急な変動で吹っ飛ばされてしまう危険があるからです。

自分自身の経験でも、だいたいこういうときに早くリタイアできる財力を得ようとか思って、つい自分のルールを破り、さほど安くもない株を買ってしまったり、あまりシミュレーションしないで新しい銘柄や金融商品に手を出したり、資金量を考慮しないで余裕資金がない量を買い込んでしまったり。


買いを入れるときは、過去1~2年程度のヒストリカルデータで見て、できるだけ安く、悪くても平均値よりは下くらいでポジションを立てるべきですし、資金には十分余裕をもってポジションを作るべきです。

また、資金管理という意味でも、おそらく分割売買で千株単位の株なら5千株とか多くて1万株くらいでポジションを作っていく場合、5千株入れた時点でまだ3割くらい、できれば半分くらい資金が残っている程度の、余力が必要です。これを超えると、予想以上に下がったときに着いていくことができなかったり、急な暴落時などせっかくの買いのチャンスに実弾(資金)がなく、指をくわえてみているだけ、ということになってしまいます。

生活でも投資でも心をかき乱されることはよくありますが、とにかく相場にいるときは、冷静にいきたいものです。


2014年6月17日火曜日

J-REITに参入

今日もREITを時折ウォッチしておりました。

http://yahoo.japan-reit.com/ranking/all

これで利回り順にソートして上から順に見ていきます。私がリンクをクリックした形跡がありますが、このリンクをたどると(少し古い情報も混じっていますが)それぞれのREIT案件の詳細な説明を見ることができます。


なかなか専門家でもないと良し悪しが分かるものでもないですが、いちおうどのような物件を中心に不動産事業を展開しているのかくらいは見ておくといいでしょう。

今日はまずはいろいろ検討して、またスモールスタートでいいと考え、利回りランキング4位の「日本賃貸住宅投資法人(8986)」を1単位買い付けました。理由としては、利回りの良さ、またここ最近はパフォーマンスが安定していること、さらにグラフを見ると、わりと安値圏にあることからこのタイミングで買ってもいいと判断しました。


今日の値段は約64,000円、去年の実績や今年の見込みでは3,200円くらいの分配金の実績があり、大体4.9%(税引き前)の利回りが見込めます。

ただし、ひとつの案件に資金を全部突っ込んでしまうと、万が一その案件のパフォーマンスが下がったり、価格が低下したり、最悪解散したりすると大損するリスクがあります。ということで、せっかく証券化で細分化されているので、リスクも細分化するようにしたいと思います。

今後の戦略としては、いちおう定期預金と思って長めにホールドする予定ですが、10%値上がりしたら2年分の利益と思って利確したり、下がったら買い増ししつつ、平行して他に利回りのいいREIT案件がないか探して、オフィス案件、住居案件、商業施設案件を適切に組み合わせて、よいポートフォリオを作っていくつもりです。

2014年6月7日土曜日

古典的な株式売買の原則

これまで100冊を超える投資関連の本を読んできましたが、その中でもっとも影響を受けたのは、同友館という出版社から出ている林輝太郎さんという相場師の本です。

この世界は、商売のためカモを引っ掛けるための撒き餌の本、経験のない経済評論家や経済ライターが書いた雑な内容の本、投資に関するソフトウェアの使い方や取引方法を説明した利益とは関係ないマニュアル本、やや頭のおかしい人が書いたオカルト本など、大半の本は読んでも儲かるものではありません。

それでも、「投資」というキーワードで調べると、上記の種類の本が、内容の善し悪しと関係なく引っ掛かってきます。

何も考えずに適当によさげなものを買って、内容を真に受けて売買すると、だいたい少し儲かってうれしくなり、その後どーんと下げて損切りできずに頑張っているうちに大きく含み損が増えて、塩漬けにしたまま「やっぱり株は怖い」とか思ってそのまま足を洗う、というのがよくあるパターンだと思います。

そんな中でおそらく良心的かつ数少ない勝てる可能性のある技法を紹介したのが、上記の林先生と、また彼が出会ってプロデュースして本を出した、億万長者になった市井の相場師の本だと思っています。

そんな中で、ふと古本屋のワゴンセールで100円で買った邱永漢先生の「株の原則」という本が、なかなかしっかりした内容でよかったです。結局、内容は林先生の本と同じで、今の証券業界や本では誰も教えないのですが(知っていて教えないのか、それとも、そういう教えはもう消えつつあるのか)、昭和に相場をやっていた人は以下のような原則はある意味、定石であったということです。

◎取り扱う銘柄は、自分が取れそうに思える数点に絞り込む
◎上記の銘柄は東証一部から選ぶ。動きの荒っぽい二部や新興株は避ける
◎一度に買うのでなく、安値圏に来てから何度かに分割して買い、できるだけ平均値を下げる
◎始終売買をするのでなく、時折ポジションを閉じて休みを入れる
◎どこまでも持つのでなく、値幅を決めておいてその幅を超えたら利確する

もともと世界の証券市場は大阪・堂島で始められ、ローソク足や値動きを表やグラフにする、先物として売買し、リスクヘッジと投機の両方に利用できる、といった先進性がある仕組みが作られていたのです。

その中で数百年に渡って培われた、すぐれた知恵やセオリーはそれなりに精緻で実用的なものであったと思っています。

ということで、ここ数日はこんな本を熟読しています。


2014年5月31日土曜日

区分投資の代用品として、REITを検討する

先日の区分投資のシミュレーションで、もしワンルームマンションをローンで買っても、月に1万くらいしかならない、そうであれば、新興国通貨のスワップ投資でよいのではないかと考察しました。

とはいえ、できればリスクを抑えつつ安定した利子収入が得られないかというのが、私の研究テーマであります。そこで先日あれこれ探していて1つ気づいたのは、不動産経営を証券化したREITという金融商品の利回りです。

普通の株と同じように、証券会社を通じて市場で売り買いすることができます。相対取引になってしまう普通の不動産と大きく違うところです。ある意味、市場で価格が決定されるという点では、通常の不動産よりは適正な価格で入手できそうな気はします。

http://yahoo.japan-reit.com/ranking/all

上記のリストのように、税引き前とはいえ年利4%以上のものがいくつもあり、また適度にアップダウンもあるので、下がったところでタイミングよく掴んだり、分割売買で手持ちの平均値を下げるようにして保有すれば、たとえば300万円分で4%でも年額12万円の配当が得られ、月に1万円の収益と同等になります(税引き前)。

もう1つ、オフィス用の物件を入手しない限り、不動産投資というと個人の住居用が中心になりますが、REITの物件ではオフィスや商用施設などビジネス用不動産もあるので、選択の幅が広がるようには思います。

とりあえず上記のリストを見ながら、一定上の利回りがある銘柄に対して、経営母体が財務的にしっかりしているか、借金の有無や多寡、展開しているエリアが首都圏が多いとかを見て絞込み、あとは価格の下がっているタイミングで少しずつ買ってみようと思っています。

同じ考え方なら、配当率の高い株でも行けそうな気がしますが、REITも個別株も極端に業績が悪化し、取引価格が大幅に下がるリスクもあります。そういう意味では、インデックスに対するノーロード(手数料なし、もしくは激安)型のETFを購入し、そこで2~3%の配当をもらいつつ、大幅に上がったところで時々部分的に利確して原資産を増やしていく、という先方の方が取り組みやすいかもしれません。

2014年5月30日金曜日

依然、不動産投資研究中だが、ちょっと今日は失望した

最近も本を読んだり、先達のブログを見たり、不動産投資の可能性を探っています。

しかし、Yahoo!不動産などを見て、近隣の築20年以内のワンルームマンションの売値と家賃の相場を見ながら比較して、損益をシミュレートしてみました。

しかし家賃が7万くらいで売値が1,100万円くらいの物件を例に取ると、年間家賃が7万×12で84万円、ローンの金利や維持・保守費、税金等を無視しても、頭金を200万円くらい入れてローンを2%程度の利子として10年で返そうとすると月額8万円を超えてしまい、毎月1万2千円くらいの持ち出しになります。

ということで、15年返済くらいにして、ようやく支払月額が58,000円、月額1万円ちょいの利益になります。予定通り返済して10年目の時点で残債が330万円程度、そこで400万円以上で売れれば利益が出るでしょうが、築年数30年くらいを超えると、よほど立地条件がよくない限り、マンションの資産価値は激落ちしますので、売るのに苦労しそうです。イグジット戦略に失敗すると、不動産投資の旨みはなくなってしまいます。

月に1万円くらいであれば、1日に300円ちょっとですから、豪ドルを5枚、もしくは南アランドかトルコリラを3~4枚もっていれば実現できます。たとえば今1枚65円の豪ドルを5枚買えば1日325円、年間12万円近くなります。安全を見てレバレッジ2倍程度を想定しており、タネ銭が200~250万くらい必要ですが、上記の頭金と同じくらいの金額です)、そう考えると、何だかマンション投資をしようという気が失せてきました。

さらに追い討ちをかけるように、先週発売になった経済作家の橘玲(たちばな・あきら)さんの新刊(といっても週刊文春の連載がベースですが)「臆病者のための億万長者入門」をさっそく読んだのですが、ここでもプロと素人の圧倒的な情報格差(情報の非対称性といいます)により、素人がいい物権を入手できる可能性はほとんどないことが論理的に説明されておりました。

眼力もなく、不動産屋の友達もいない自分としては、まだ次回リーマンショック級の経済危機が起きたときに、安くなった土地を買い叩けるだけの資金をコツコツ貯めたり、堅実に運用したりしようと思いました。

2014年5月21日水曜日

区分投資のサンプルが・・・

友人がワンルームマンションの区分投資を始めました。
確かに小さいところから始めて不動産投資で成功している方はいらっしゃるようです。
ということで、新築や中古アパートの投資用物件をネットで調べてみました。

人口減を考えると、首都圏、もしくは大都市部で絞ってシミュレーションしてみましたが、利回りが経費や税金を考えないで6〜12%くらいです。おそらく管理会社の管理費、ときどき掛かるであろう備品の修繕代、税金、2%を超えるローンの金利を考えるとほとんど利益は出なさそうです。

為替リスクはありますが、円が強い時に利率の高い豪ドルかNZドル、または南アランドでも買っておけば、それぞれレバレッジ2倍弱くらいで、5%、6%、9%前後で回せます。20%の税金が引かれるので、実効利回りは4%、5%、7%といったところですが。

あとは資金に余裕を持たせて、円安に振れたら一部利確したり、逆に急激に当該通貨が下がったら買い増したり、ときどきポジション調整をしていれば、こちらの方がやりやすいような気はします。

いい管理会社を確保し、金融機関から安く融資を受けられるようになるなど、一度いい回転ができると不動産投資も悪くはないのかもしれません。あるいは最初はローンでなくキャッシュで物件を買って、まるまる収入が取れるようにするか。

とりあえずはこの友人の顛末を観察してみたいと思います。

2014年5月13日火曜日

“人と同じこと”のリスク ~順張りでも逆張りでも踊らされるな

相場でポジションを建てるときには、トレンドに乗る順張りと逆に暴落時に買い、暴騰時に売る逆張りという二つの相反するアプローチがあります。

ここでどちらが良いかという、単純な二者択一の議論をするつもりはありません。人の微妙な心理と各金融機関で微妙に異なる投資方針や投資アルゴリズムが複雑に絡み合った市場では、どちらが有利と断言することはできないからです。

たとえば、私はわりと逆張りが好きなので、大きく下げたときに買ったり、好調な期間が続いているときに売りポジションを作ったりします。ところがアベノミクスの最初の強力な上げは予想外で、相当上がったと思って売りを入れたらさらに上がり、ナンピンや損切りを何度かしてもまだ上がり、相当やられてしまいました。

あのときは世界的に金融緩和の状態でお金が余っていたので、素直に順張りで行けばよかったのですが、今となっては後の祭りです。

値段を見てつい、安値だから買おうとか、ここまで上がった、ヒストリカルやPBRから見ても相当高すぎだから売ろうとか考えてしまいがちですが、絶対値より勢いや情勢を(どちらも勢いですね)見ないといけないという教訓を得ました。

しかし、投資家としてひとつだけやってはいけないこと、それは踊らされることです。たとえばNISA騒動は記憶に新しいところですが(私はNISA口座を開いていないので、いまだにDMとか来ます)、いくら一定額まで非課税でも損した場合の損失繰越ができないとはアンバランスですから、やっていません。

これは本当に個人投資家のことを考えたわけでなく、証券業界を助けるためのイベントだったような気がします。


また興味深いデータを見つけたので、ご紹介したいと思います。3月中旬から下旬にかけて、私が買いたいと思っているMacBook Airの市場価格の推移を示した価格コムのグラフです。


消費税増税前に、ということで煽られて欲しがる人が増えているからか、3月中旬から価格が上昇し始めて、3月下旬に価格のピークが来ています。

逆に月が変わるといったん下がっています。おそらく増税後の売上低迷に対応したゲリラ商法で捨て身でダンピングしているネット販売店が増えてきたのだと思います。

エコポイントのときも一時的に無理やり盛り上げて消費を先取りしたお陰で、その翌年からは電機メーカーは冬の時代を迎えました。おそらく同じようなことが起きて、上記グラフの2月くらいの値段で買えるようになるのではないかと思います。

駆け込み需要で品薄になっている以上、値段が少々高くても一種の群集心理のようなもので買い手が付いてしまうのではないでしょうか。結局、みんなが買おうとしているタイミングに買うのは、高値掴みになりやすいということです。

世間で盛り上がっているときでも、冷静に考えて、何かの目的をもった誰かに意図的に踊らされていないか考えてみたいものです。踊らされているということは、不利な条件で買わされる可能性が高いということですから。

ちなみに結局新しいMacBook Airを買うのは止めて、今使っている2009年型ハードディスクモデルを自分で筐体を開けてSSDに付け替えました。ちょっと苦労しましたが、ご興味がある方はぜひご笑覧ください。--> リンク

2014年4月26日土曜日

大手金融機関が国債暴落に備えているが、うちはどうしようか(外貨編)

日本崩壊シナリオの後編です。

あるタイミングで0.6%とかの低金利で借り手が付く国債が国内で捌けなくなると、利子を上げて海外の売り手を探す必要があります。ただし、日本には世界的に見ても、あのいい加減なイタリアを遥かに上回るダントツの借金があること、景気減速と少子高齢化で出て行く一方で入ってくる見込みがないこと、その上、それでも改善の努力も見られないこと等々は世界中に知れています。

ということで、それなりのリスクプレミアム(リスクを負うことに対する金利の上乗せ)がないと、なかなか貸してくれようという物好きはいないでしょう。ということで国債の金利の上昇が起きるでしょう。債券の性質として、金利が上がると国債の価格は安くなります。

また、国債の金利が上がると、短期的には、利率はいいし、いちおう腐ったとはいえ世界第三位の経済大国だし、ということで、いったん買いが入る可能性があります。そうなると、それを狙って海外マネーが流入するので、欲しいという人が増えるので円の価値が上がり、困ったことにいったん円高に振れます。

何が言いたいかというと、どうせハイパーインフレになって超円安になるのだから、と考えて下手にレバレッジを掛けて外貨を買い持ちしていると、一時的な円高のときに含み損でぶっ飛ばされる恐れがあります。


たとえばレバレッジ5倍で100円で米ドルを1万ドル持っていると、本来100万円分あるところを20万円で支えていることになります。またFX会社によって異なりますが、投資分がマイナスにならないよう、強制ロスカット(損切り)が入ります。

たとえば私がバックアップで使っているSBI証券のFXでは、証拠金の50%で強制ロスカットが入ります。具体的には、たとえば1ドルが100円のときに1万ドル買っているとすると、日本のFXは(自分で倍率を選べる会社も少なくないので、もっと低い倍率で投資している人もいるでしょうが)レバレッジ25倍で運用している場合は100万円÷25で4万円の証拠金で運用しているということです。

証拠金の50%ということは、4万円の半分、つまり残金が2万円になったらシステムによって強制的に損切りさせられる、ということです。


先ほどの例でいえば、20万円で投資しているので、残金が2万円になったら、つまり18万円分、為替でいうと18円円高に動いて、100円が82円になったところで、入れておいた20万円が2万円になるということです。

もし下落のスピードが物凄く速い場合は、売ろうとしても買い手がつかないので82円で約定できず、たとえば75円でようやく決済できた、ということも起こりえます。

その場合は100万円が75万円になったということで、25万円の下落です。入金していた金額は20万円ですから不足分の5万円については、あとから追加の証拠金がFX会社から請求されます。これが「追証」といわれるものです。

そう考えると、超円安に備えるなら、レバレッジをかけないで100万円とか少なくてもレバレッジ2倍で50万円で1万ドルを持つか、いまはポジションをもたずに、いったん80円を割るくらいまで待ってから入れるかのいずれかがよいかと思います。

ちなみに私はリーマンショック前に1ドル110円とか100円で入れた外貨預金3万ドルがあるので(1ドル102円の今でも15万円近い含み損です)、その復活を待ちます。とほほ。

上記の私の外貨預金はネット銀行でやっていますが、FX投資をするなら、FX証券会社にするのがいいと思います。

なぜなら、上記の私のネット銀行は優遇措置が付いたので当時としてはよかったのですが、それでも片道手数料が50銭でした。3万ドルなんで米ドルに両替するのに1万5千円も取られた勘定になります。将来もし円貨に戻すときも同じような手数料を取られるので、結局銀行に3万円取られることになります。

これがもし、たとえば最近私がよく使っているYJ FX!(旧サイバーエージェントFX)だと、手数料は無料。代わりに証券会社の利益になるスプレッド(売値と買値の差額)は、たったの0.4銭です。1000ドルの取引に4円ということは、3万ドルの取引で4円☓30で120円です。

ということで、まず1つ目の防衛策としては、FX口座を開きそこにいつでも動ける一定金額を入金しておくことです。またネットで月足とかを見て、過去10年くらいの外貨の動きや特徴を頭に入れておくといいかもしれません。

米ドルであれば、120円くらいからずーっと下がってきていったん75円近くまで来て最近また105円近くまで来たとか、豪ドルであればリーマン・ショック後に50円近くまで行ったが、基本的に100円~70円くらいの範囲で動いているとか、何となく長期的なレンジが分かると思います。

次の作戦に行く前に、先物とオプションの説明をしたいと思います。

2014年4月25日金曜日

大手金融機関が国債暴落に備えているが、うちはどうしようか(前振り編)

今日は少し下がりましたが、やや膠着した相場が続いていますね。

私のポジションはやや含み損がありますが、それでも買い増しや損切りのレベルに達するわけでもなく、ここ1週間くらいは全くポジションは変更していません。

ただ買い中心のポジションなので、マイナスがずらっと並んでいます(苦笑)。日本企業の決算がよければ、それなりに戻るとは思いますが。

その間に以下の本を読んだので、ご紹介したいと思います。1つ目は経済や投資に詳しい作家として活躍している橘玲氏の「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」、もう1つはこれも少し古い本ですが、やはりビジネスや投資、マーケティングや自己啓発書などで売れっ子作家の午堂登紀雄氏の「日本脱出」です。




まず、これからの日本社会で起きることは、というより今現在も進行形で進んでいることは、少子高齢化、グローバル化によるビジネスでの競争激化、それにともなう世界的な賃金の均質化(先進国では賃金低下)、おそらく崩壊するであろう医療や年金等の社会保障の仕組み、等いくつかありますが、だいたい起きることは我々が常識的に、また感覚的に分かっていることです。

とりあえず世界中で裕福な層と貧乏な層に二極化して、中間層がなくなることは容易に想像できます。その結果として、おそらく足腰が動くうちは働き続けるしかないことも、覚悟しておくべきかもしれません。

特に我々投資家が考えるべき最大のポイントは、国債の発行高、つまり国の借金が1,000兆円以上という、ほぼ返済不可能なところまで来ていることは、自分たちはもちろん、世界の経済にとっても大きな懸念材料です。

今はまだ銀行や生保が国債を買っており、日本国民の金融資産の総額が借金の額を上回っているので、資金の大半は国内で調達できます。

もし将来的に、借金の額が国内で賄える量を超えてしまったら(そして今のペースだとこの日は数年以内に訪れます)、国内で賄えない資金を海外から借りてこなければいけません。

ところが、海外に比べて現在の国債の利率はかなり低いので、それなりに利上げをする必要があります。海外には1%以上の債券がいろいろあるのに、為替リスクを追って0.6%以下の利子では、確かに貸す側にはメリットのない話です。

そうなると借り手がつかずにあっさり日本国として債務不履行な状況になるか(昨年冬に米国政府が債務不履行で一部の公共サービスを停止したことを思い出します)、あるいは海外投資家が受け入れるであろう水準まで利率を上げないといけません。

債券において、債券価格と利率は反比例するという大原則があるので、利率を上げることで債券価格は下がります。

一定以下に下がると、巨額の含み損に悲鳴を上げた体力のない金融機関から(おそらく地銀とか信金、中堅以下の生損保とか)損切りで日本の債券類を売りに出します。そうなると売りが売りを呼び、なかなか買い手がつかず、さらに価格の下落に拍車が掛かります。

また大幅に債券価格が下落することで、利率ももっと上がります。そうなると変動金利で借金をしていた人(私の住宅ローンもそうです)は上昇する金利に耐え切れず、家を手放す人も出てくるに違いありません。

そういえば、今日の日経新聞に興味深い記事がありました。それは大手生命保険会社の明治安田生命保険(私はこの会社には騙されてお宝保険を解約されてしまったので、全くいい印象はないのですが)が手持ちの日本国債が一定の基準以下に下がったら、売却する準備を始めたということです。

また郵政グループを除いた日本最大の金融機関、三菱東京UFJ銀行でも、償還までの期間の長い債券はできるだけ買わず、年数が3年くらいの国債へのシフトを進めているということです。

衰えたとはいえ世界で三番目に大きな経済規模であり、また外貨準備高なども半端ではありません。日本が飛ぶと経済的に関係の深い先進各国や近隣諸国での経済への大打撃があり、さらに日本が保有する外貨が市場に出回った場合の、各通貨(大半が米ドルでしょうが)の大幅安などが考えられるます。

何だか凄い眠いので続きは明晩にでも書きます。


2014年4月9日水曜日

不動産投資が儲かるのかまだよく分からないので研究だけに留めています

以前から本を読んだり、他人の体験談を見て不動産投資について研究しています。

とはいえ、流動性が高く、あまり利益にならないようならさっさと損切りができる金融商品と異なり、不動産は動かすのにそれなりに時間や手間が掛かります。

また、B2Cビジネスであるため、支払い能力のない人、クレーマー、問題を引き起こす人などが店子になってしまい、経費と手間ばかり掛かる、なんてリスクも想定されます。そういう理由でどうにも二の足を踏んでしまっているのが現状です。

そうこうするうちに、職場の同僚や投資仲間に不動産投資を始めている人がいることを知りました。

Aさんは30代後半の独身女性。1年くらい前に投資用マンションを購入したそうです。そういえば、外資系ということで金があると思われているのか、時々不動産会社から「投資用マンションを買いませんか?」という電話が掛かってきます。外資系といっても、日系企業より多少は給与はいいかもしれませんが、劇的に変わる訳でもないのですが。

ちなみに彼女の収支を聴いたところ、毎月1~2万円の持ち出しだそうです。それを損益通算して、節税しているとのことでした。新築を買ったり多少無理したローンの返済プランを組んでいるのかもしれません。

とはいえ、赤字になるようではちょっと投資としては疑問です。そもそも新築物件はいろいろ経費が乗せられているので、割高だというのは、どの不動産投資家の本でも共通して書かれていることです。地道に割安な物件を探すしかないように思います。

Aさんは、「まあお一人様かもしれないから、そのときは自分の老後の棲家にする」と言っていますが、実際に利益を得て、適切なタイミングで損しない値段で売り逃げないと、ちょっと割の合わない投資になる恐れがあります。


また投資仲間のBさんは、年は私と同じ40代後半の独身男性。何でも友人が取引している不動産管理会社を紹介してもらって、そこでワンルームマンションを区分所有して、何とか副収入にならないか検討していました。

いちおう浅草橋だか、わりと需要はありそうなエリアに中古マンションを探し、それからオリックスとりそなの不動産投資用ローン(言い換えると事業用ローンですが)の審査を受けているそうです。オリックスは通る可能性が高そうですが、やや利率が高いようで、ちょっとそこが気掛かりです。

シミュレーションすると、月々の家賃収入からローンの返済額を引くと、1~2万円弱くらいのプラスになるとのことでした。その他経費や税金が掛かるので、実際の年間の手取りはそのまた半分くらいになってしまうかもしれません。

中古物件であること、またまあまあ信頼できる不動産業者と組んでいるのであれば多少は有利かもしれませんが、中古マンションということで、価値が少しずつ毀損していくことを考慮すると、できればもう少し利益が出て、しかも買い手が付かなくなる前に5~6年フル回転してもらったら、買った時とそう変わらない値段で売れればいいのですが、どうでしょうか。

ということで、彼らの展開をもう少し見させてもらって、自分でも利益が取れそうであれば、少し物件を見てみたいと思います。

とはいえ、多くの成功した草の根投資家が金融商品で出た利益で区分所有のマンションを買ったり、アパートを買ったりしているのを見ると、もし挑戦するならローンが組みやすいサラリーマンであるうちにやるべきだとも思います。

一つ言えるのは、うちの近所の長者どんのように、自分の土地を売って(それを建売住宅の業者が買って、さらに私が家ごと買ったわけですが)、それを資金に残った地所にアパートを立てて、という無借金の経営であれば入ってくる家賃が丸々収益になるので、無借金もしくは低借金経営であれば、何とかなりそうな気はします。

とりあえず身近な人のやり方をもう少しスタディさせてもらおうと思います。

2014年4月2日水曜日

日足ベースのヒストリカル分析 ~基礎データを確認する

株やFXでポジションを建てる前に、私は過去データを1~2年程度遡って一定期間の間で最高値、最安値、平均値、中央値、標準偏差等を確認します。

分析といっても、将来のことは分かりません。ですから、あくまで過去データを見て、まあ経済環境などが大きく変わらなければ、それなりに取引量のある同じ銘柄である以上、ある程度動きのクセというのは変わらないだろう、という前提での話です。

それでも、(必要以上に過去データに縛られるのは危険ですが)これから自分が取り扱う銘柄がどのような数値で動いているか、何か特徴や傾向があるのかを事前に確認しておくのは、意味のあることだと思います。

ここでは一例として、私が手掛けている南アフリカランド/日本円(ZAR/JPY)のデータを見てみましょう。

まずは元データを入手する必要があります。「外貨名 ヒストリカル 過去データ」などで検索するといろいろデータを提供しているサイトが検索できます。私は自分でもバックアップの1つで使っているマネースクエア・ジャパン(http://www.m2j.co.jp/market/historical.php)のデータを利用させてもらっています。

長期的な傾向を見るためには月足を使うこともありますが、基本的には日足をダウンロードしてCSVファイルをExcelかフリーウェアのオフィスツール(私はOpenOfficeをインストールしています)を使って開きます。


株価データは1日が「始値」、「高値」、「安値」、「終値」の4つのデータが並んでいますが、シンプルにするために、「終値」のみに着目します。それ以外の値段は削除してしまい、「日付」と「終値」の表を作ります。




ここから1~2年毎にデータを区切って折れ線グラフを描いたり、いくつかの統計値を出します。1年は365日ですが、相場は休日・祝日は開かないので営業日ベースでは1ヶ月に20日強、年間ではざっくり250日程度なので、250の倍数で考えるといいと思います。

ですから1年は250日、2年は500日として計算すればよいということです。まずは少し幅を取って、500日で計算してみます。

このグラフでは直近の日が1820行なので、500日前は1321行になります。



その範囲で折れ線グラフを描いてみます。Excelであれば、「挿入」→「グラフ」にして、グラフの種類は折れ線グラフにします。



何となく9円と11円の間を行き来しているレンジ相場であること、またここ最近は10円を割ることが多いことが見て取れます。


次に実際に同じ範囲で最大値、最小値、中央値、平均値を出してみます。これはExcel関数を使えば、すぐに算出できます。最大値はMAX関数、最小値はMIN関数、中央値はMEDIAN関数、平均値はAVERAGE関数です。計算の範囲は先ほどと同じく、1321行から1820行になります。



それぞれの結果が出ました。平均値が9.8円、中央値が9.7円ですから、それ以下になったとき、できれば少し余裕を見て9.5円を割ったくらいから少しずつ買い下がっていくのがいいと思います。




たとえば私であれば、資金を4つに分けて9.4円、9.2円、9.0円、8.8円で分割して買い下がることになるかと思います。

もう少し余裕資金があれば5分割して、万が一8.8円を割っても8.6円でもう一回拾えるくらい余裕があれば、よりよいと思います。

南アランド円はヒストリカルには8円台中盤まで落ちたことがあるので、少し余裕を見て7円まで耐えられるくらい、つまり9.2円で買うのであれば、2.2円差、つまり南アランドは10万単位で売買することが多いので、22万円の余裕資金+証拠金約4万円で1単位のポジションを作るのに26万円あればよいかと思います。

もちろん、いくら下がるかは分からないので、30万とか35万円くらいあればより安全なのは言うまでもありませんが。

あとはオマケですが、スワップの高い業者であれば、ここ最近だと1日140円のスワップが付くので、1単位あたり140×360で年間5万円程度の利子が期待できます。30万円の証拠金で5万円のスワップが取れれば、年利に直すと15%を超えます。このご時世にけっこう凄い利回りです。






2014年3月20日木曜日

儲かる投資家になるためには、損切りができれば一人前と聴きますが

昔の相場師の本を読むと相場で儲けるためには何が必要か、という問いに対し、複数の大相場師が損切りの重要性を説いています。

確かに相場で利益を出すには、損は最小に止め、利益を最大化しないといけません。そのためには自分の想定条件が崩れた場合にはすみやかな撤退が必要ですし、その際に何がしかのダメージを受けることは避けがたい、むしろ相場で勝つための必要経費だと考えるべきだと言われています。

とはいえ、損切りは正直いって難しいと思います。理由の1つ目は自分の負けや誤りを認めるのは難しいということ、もう1つ目は実際に大切な自分の資産が減るわけですから、直接的な損失に耐えるだけの精神力が必要だからです。どちらにしろ、人間は損をするのが嫌いですから、この感情と戦わなくてはなりません。

自分も以前は経験しましたが、急激な逆方向への変動に遭っても(つまり買っているときの暴落や売っているときの急な暴騰です)、(これは一時的な下げですぐ戻るのではないか・・・)と勝手に期待し、結局もうひたすら想定と逆に相場が動き、最後、資金が飛んでしまうまで頑張ってしまうパターン。結局逆方向への動きに対応するためには、資金に十分余裕を持たせるだけでなく、一定のところで撤退する基準が必要だということです。

損切りについては、二つの考え方で自分のトレードに取り入れています。1つ目は古くからの相場技法で言われている「逆行10%」という考え方です。自分が入れた方向と逆に10%動いたら強制的に切るということです。たとえば、300円で入れた買い玉が270円を割ったら処分するということです。

何度かナンピンしていくと、多くのネット証券の画面では全部の玉の平均値が表示されるので分からなくなりますが、何月何日にどの株をいくらで買った(または売った)というのは、毎回記録に付けておくべきなので、その記録を元に以下のように損切りしていきます。

たとえば300円の株を10円刻みで270円程度まで下がる想定でナンピン買い下がりで追い掛ける場合、以下のような作戦になります。

◆1枚目 300円で買い、平均300円
◆2枚目 290円で買い、平均295円
◆3枚め 280円で買い、平均290円

この辺で下げ止まってくれて、310円くらいまで戻せば、(310-290)x1,000x3= 60,000円の利益になるのですが、ここから先は厳しいです。

◆4枚め 270円で買い、ただし最初の玉を損切りする。平均290円でもっていたので (270 - 290) x 1,000 = マイナス20,000円
 全体の平均は (290+280+270) / 3 = 280円
◆5枚め 260円で買い、ただし2番めの玉を損切りする。平均280円でもっていたので (260 - 280) x 1,000 = マイナス20,000円(累計40,000円)
 全体の平均は (280+270+260) / 3 = 270円

これが284円に戻ってくれば (284-270) x 1,000 x 3 = 42,000 で損失が帳消しになり、そこを超えると利益が出てきます(手数料は別途かかるので注意してください)。

さらに平均値を優位にするために、値段が一定レベルより下がったときに1単位ではなく、2単位とか3単位入れるという方法もあります。多少資金を多めに確保しておく必要がありますが。。。


もう1つのアプローチとしては、財務状況がよく、安定した商品などをもっていて倒産リスクが低そうな会社であり、なおかつ株価が200円以下(1,000単位として、購入に必要な資金は10万~20万円くらいを想定)であれば、損切りしないであえてナンピンして平均値を落とすポジション操作だけで持ちきっていく、という手法もあります。もし200万円資金があれば、株価が100~300円くらいの銘柄を最大10単位(10,000株)まで10回に分けて買うというやり方もあります。

ただし通常の個人投資家は、買いを中心にして、事前に設定した適切なレベルで損切りを実行するのがまずはよいかと思います。


2014年3月16日日曜日

保険という名の投資商品、貯蓄性保険

意外な金融商品として、生命保険があります。たとえば、一時払いの年金保険とか外貨建ての一時払い終身保険とかがそれに当たります。

実際、3年くらい前に外貨建ての保険に入った人は、1米ドルが80円くらいで契約して、2013年には105円まで行ったので、そこで解約すれば、解約手数料を取られても、たとえば200万円を預けていれば、為替差益で250万円くらいになる計算です。

デメリットとしては、口座管理の手数料が毎年1~3%くらい取られること、また為替手数料がこれまた銀行レートでがっぽり取られることです。利益の5%くらいはなくなる計算です。

メリットとしては、たとえば一時払い終身保険であれば、契約者が亡くなるとあくまで生命保険なので、最初に掛けた保険料プラス運用益くらいが、受取人に指定した人に入ります。

ただし、親が被保険者で子孫が受取人の場合は、普通に相続税をガッツリ取られます。また相続人でなくても贈与税が取られます。あまり旨味はなさそうです。

同じ効果を得たいなら、1~2倍くらいの低レバレッジで暴落のタイミングで豪ドルとかを買う方がいいような気がします。

唯一あり得る使い方としては、元本保証の変額保険で死亡保障付き投資信託と思って買い続けるくらいでしょうか。実際にリーマン前とかでは預けた400万円が500万円になったくらいのいい事例はあったようです。

それでも、手数料を考えると、死亡保障は別の形で最小限の保険に入り、資産運用は、たとえばドルコスト平均法で一定額もしくは基準価格がヒストリカルに見て一定以下の時にノーロード型投資信託をコンスタントに買う方がいいような気がします。

まあ死亡保障については、一発逆転で親父がなくなったときに残された妻子が急にリッチになるという"生命保険の"サクセスストーリーを聴くこともあります。死ぬ側の親父にとってはうれしくない話ですが。

ただし、そもそも家のローンがあれば団体信用生命保険で家の借金がチャラになりますし、高齢の奥さんであれば遺族年金がもらえます。ということで、葬式代と当面の生活費があれば、あとは家は心配ないし、最低限の生活費くらい残された者で何とかせい、というのが一家の主としての私の気持ちです。

ということで、私は家のローンを組むときに入った団信と自動車の保険、都民共済の死亡保障が1,000万くらいの標準的な保険にしか入っていません。あ、あとは自分が不始末をしたときのために、イオンカードの付帯得点として付いている、月額200円の損害保険には入っています。

2014年3月11日火曜日

金融機関に資産運用を相談すると、投資信託を勧められるが・・・

預金では物足りないけれど、個別株はまだ不安という人向けに、運用の専門家に自分のお金を運用してもらう投資信託という金融商品があります。

だいたい数百万円単位かそれ以上のまとまった金を持って銀行の窓口に行くと、この手の商品を勧められるでしょう。

これは買うべきか止めておくべきか? 答えを出す前に考えていただきたいのは、資産運用の相談をする銀行の窓口の販売員が、または大事な虎の子の資産をお任せする投資運用会社のファンドマネージャーが、なぜ自分のものでもない他人の金を運用する仕事をしているのでしょうか? 彼らは特別に良い人間で、高度な金融知識と豊富な経験で世の中の方を資産リッチにする使命に燃えた、ウルトラマンのようなチャリティの人なのでしょうか?

と考えれば分かるように、誰も未来のことは分かりません。分からない以上は、投資信託を買ってプロに任せても相場の動きはランダムなので、プロだろうがアマチュアだろうが、どうにもならないのです。これは私自身がリスク管理と安全投資を重視している理由でもあります。

先のことは分からなければ勝率は50%です。ところが注意しないといけないのは、投資信託は手数料(信託報酬や諸経費)が高いのです。売買時に手数料が掛かるし、その後も利益になろうが損失になろうが、年間2~3%が信託報酬や維持管理手数料として取られます。つまり100万円預けていれば年間3万円、1,000万円預けていれば年間30万円が運用結果に関わらず金融機関に抜かれていくわけです。

これは、30数年で元金がすっかりなくなる計算になります。

この条件で口座の資金を増やしていくには、年間4%以上の利益をコンスタントに上げていく必要がありますが、これだけの手腕をもったファンドマネージャーはなかなかいないでしょうし、何も知らなくても尤もらしいことを言う魑魅魍魎が山ほどいる金融の世界で(AIJ事件やマドフ事件を思い出してください)、そもそも私たち素人がそのような敏腕ファンドマネージャーをどのように探し当てるのでしょうか。

それ以前に、何かの調査結果によると日経平均やTOPIX(東証株価指数)の上昇分ほども上がらないファンドが大半なのです。プロがあれこれ調べて、あれこれ分析して、その結果投資しても、市場の自然な動きを上回ることは難しく、さらにその動きを何年にもわたって継続できる人は皆無と言ってもいいと思います。


では投資信託は止めた方がいいのか。私自身の答えはYesで、それであればスワップ金利の高いFXを値動きを見ながら低レバレッジで分割して買うか、動きのクセの分かりやすい株を集中的に売り買いするのがいいと思っています。

ただし、一つだけ有効活用できると思う投資対象があります。それは上記の日経平均やTOPIX(東証株価指数)、または最近導入された東証JPX日経インデックス400といった市場平均、あるいはニューヨークのダウ平均やS&P500、さらには世界全体の株式市場の動きと連動したグローバルインデックスと連動した投資信託商品で、株式市場で普通に買えるパッシブ型のETF (Exchange Traded Fund)です。

普通にファンドマネージャーが戦略を立てて投資していくファンドをアクティブファンドといいます。対照的に市場の指標(インデックス)に連動するように設定したファンドをパッシブファンドといいます。

パッシブといっても、限られた資金で、どれだけ市場全体の動きにシンクロするように銘柄を選んで配分を決めるかでは手間が掛かっているのですが、アクティブファンドのように調査や分析、決定などの手間暇はないので、信託報酬は年間0.x%程度が主流です。また売買の手数料も無料のものがたくさんあります。

たとえばカブドットコム証券のフリーETFなどは、その代表的な例です。この会社はメガバンクとその系列以外の銀行口座だと対応状況がショボいので、私はメインで使ってはいませんが、ETFをやってみるなら割安だと思います。

世界経済は上下しながらも、長期的には拡大していると言われています。ですからグローバルインデックスを長期で持てば、資産を増やすことができると聴いたことがあります。私はそろそろ地球のキャパシティに達するときが来て、成長も鈍化すると思っているので、この説には懐疑的ですし、別の研究では、20世紀の経済は順調に上昇したが、21世紀になってからはアップダウン状態だそうです。

ただしETFであっても買い方は同じです。一気に全部買わないで、過去1~2年の値動きを見つつ、中間地より安いとき、もしくは悪いニュースなどで大幅に下げたタイミングで資金の何分の1かを入れて、たとえば○○ショックのような暴落が来たときにも買い出動できるように、つねに半分もしくはそれ以上の余剰資金を残しておくべきです。分割売買、すなわち時間でリスクを分散するというのは、鉄則です。

2014年3月8日土曜日

投資の王道、株の話

変動で利益を産むものとして代表的な金融商品としては、株があります。

株はそもそも、企業がビジネスを開始する際に資金を集める手段です。会社の所有権を細切れにして、不特定多数の投資家にリスクを分散しつつ資金を提供(出資)してもらいます。投資家は手持ち資金にそれなりのリターンを見込み、起業家や事業家は自分のやってみたいビジネスを立ち上げるための、(返却義務のない)資金を得られる訳です。

その後、運良く事業が軌道に乗って利益が出てくると、投資した人は自分の負担分に応じて利益の分け前を受け取ることができます。もともとは大航海時代に船でインドやアジアに冒険に行く船乗りの資金集めから始まった仕組みだと言われています。

冒険家がうまくアジアまで冒険して利益を得て帰ってくれば、冒険家も投資家も多大な利益を得ることができます。反面、途中で嵐に遭って難破したり、海賊に襲われたりすれば、出資金が返ってこないこともあるわけで、ハイリスク・ハイリターンな投資であったといえます。

この資金集めと利益還元の仕組み、つまり、会社の所有権を細分化して分けたものが株式です。株を持っている人は、その会社の立ち上げ時に資金を出した、その会社の共同所有者であるので、毎年の利益に応じて、利益の分配(配当)を受け取る権利があります。

株式は証券化されているので、この証券は売買することができます。ある会社を所有したいと思えば、その証券を買い、不要になったら売ることができます。その場を提供するのが証券市場です。

この権利の価格は一定でなく、変動します。経済の原則で、儲かると思えばみんなが買いたがるので値段が上がり、儲からないと思えばみんなが売りたがるので、値段が安くなります。

と、ここまでは誰でも理解できますが、問題はこの値動きは法則性はあまりなく、その会社に関連するニュースや為替の動き、その他市場参加者の心理や大手金融機関の売買プログラムのアルゴリズムで上下するので、誰にも分かりません。

あくまで一般論ですが、日本の株式市場は、前夜のNY市場が好調だったりドル円の為替相場が円安に触れると、値段が上がります。他にも米国や中国の経済指標の良し悪し、ユーロの動き、原油やその他商品の動き、日経平均や外貨の先物の動きなどで、そこから関連する銘柄が上下します。でも、NY市場が爆上げしても日本はあまり動かなかったり、逆に日本だけどーんと下がったり、

有名な経済学者ケインズは、株は美人投票だと言っていましたし、最近の研究でも、値動きの性質は、ランダムウォーク、つまり酔っ払いの千鳥足だと言われています。

言い換えれば、株には必勝法はなく、普通にやっていると、勝率は50%が良いところになると言えましょう。勝率50%では損益ゼロですが、実際は手数料が取られますので、その分じわじわと資金が減っていくことになります、

そこでこのブログで主張しようとしていることは、大儲けを狙ってギャンブルをするのでなく、リスクをできるだけ削ぎ落とし、最小化することで、利益を積み上げていこう、そのためにどういうことをすればいいのかを追求していこうという考えです。

たとえば野村克也監督のID野球のように、守備と走塁をまず重視し、データや傾向をきちんと分析して把握し、取れるところで確実に得点(利益)を上げる、というアプローチです。株式に限らず、相場は負けずに生き残るだけでも大変な場所ですから。

2014年3月5日水曜日

金融商品の特長と選び方 その1

お金を増やすには2つの方法があります。1つは自分が働くこと。もう一つはお金に働いてもらい、お金がお金を生むようにすることです。

お金に働いてもらう方法は大まかに言うと、何か増えたり減ったりするものを売買し、その変動によってお金を得るというもの、または利子が付くものを保有し、時間軸に沿って利子を得ていくかのいずれかです。

投資のいちばん初歩的でわかりやすいものは、銀行や郵便局の預金特に定期預金でしょう。金融機関にお金を貸すことにより、その利子を受け取ると言う分かりやすい仕組みです。

ただし空前のゼロ金利政策が続く日本において、利子収入にはまず期待できません。100万円貸して、その利子が年間1千円にもならないという、経済史上まれに見る暴挙がここ20年近く続いています(もっともリーマン・ショック以後は先進各国がゼロに近づきつつあります)。

また現金はインフレに弱いので、もしインフレが来たら、せっかく車を買おうと貯めた100万円が、原チャリしか買えない、もっと凄いハイパーインフレになると、原チャリどころか3日分の食費でこの100万円が消える、というように目減りするリスクもあります。

一見、もっとも安全に見える預貯金でさえ、インフレになるリスクに晒されており、リスクがない訳ではないのです。

預金よりも少し利率はいいもののリスクも増えるものとしては、債券と言うものがあり、国に貸す国債、地方自治体に貸す地方債、企業に貸す社債などがあります。

債券は一応破産や倒産のリスクがあるとはいえ、元金が利子付きで返ってくるものです。今は電子化されていますが、昔は定期的に利子をもらえるチケットがついていたので、債券の利子のことをクーポンと呼びます。

またはクーポン(利子)が設定されていない代わりに、額面が利子より安く、満期になると満額払うことで(たとえば、970円で買い、1年後に1,000円払い戻して実質的に30円分を利子とするなど)利子の代替となるゼロ・クーポン債という種類もあります。

アルゼンチンやロシアのように、国家であっても債務不履行(デフォルト)することはあります。いちおう諸般の状況を勘案して、格付け機関が安全か危険か判断しておりますが、それとてリーマン・ショックのときのサブプライムローンのクレジットデフォルトスワップのように、思い切り甘くレーティングされていたことさえあります。

当たり前のことですが、先のことは誰にも分からないのです。

よく新興国の債券が高い利率で売り出されていますが、個人的には業者に抜かれるマージンと為替リスクを考えると、買いたいと思いません。

それなら、安値圏にいるときにレバレッジ2倍で南アランドでも買えば、資金は45万円、税引前の年利が1日110円のスワップとしても110円×360日で約4万円。4÷45で約9%の利子が取れます。

外貨を買うなら銀行の外貨預金でも買えますが、手数料の高さやスプレッド(売値と買値の差額。これが業者の儲けになる)の大きさ、スワップポイントの低さを考えると、手を出すべきではないと思います。

それであれば、低レバレッジにして、FXブローカーを使った方が全然有利です。銀行の外貨預金が平気で50銭~1円取るのに対し、これらの業者はスプレッドは、有利な米ドルだと数銭から10数銭程度、スワップポイントでの利子も業者によっては銀行の倍くらい払うところもあります。

昔は独立系のFX業者は信用できないというイメージがあり、実際、いま話題のビットコインの業者みたいに潰れてしまって預けた金が返ってこないということも何度かあったようです。

今は大体のFX会社は自分で資産を持たず、信託銀行に預けているので、勝手に顧客のカネを持ち出してドロンというリスクは、かなり低減化されているはずです。

とりあえず大事なことは、取引の前に自分が有利な条件で金融商品を買っているかは、確認すべきでしょう。資産家の高齢者とかにいそうですが、メガバンクとかのサービスは手数料が高くて、選択肢が狭くて使い勝手では最悪です。もっと安くて使いやすいものがないか、必ず情報収集するようにするといいと思います。

長く投資するなら、手数料の高いところで取引すると、そのコストも馬鹿にならないのです。

これ以外にまだ株式や先物、オプションなどについてもまた近々ご説明いたします。

2014年3月2日日曜日

猟師のように待てるか

いま自分の課題であり、注意しているポイント、それは「待つ」ということです。

過去の値動きを追いながら、またPBR(株価純資産倍率)やボリンジャーバンド、ストキャスティクスといった指標も横目で見ながら、安値圏に来たと思えば買い始め、またはそろそろ天井も近いと思えばおそるおそる1枚売り玉を入れ、そこから1日に一定以上下がれば買い増したり、あるいはさらに上に動けば動けば売りましたりして、ポジションを分割売買で育てていきます。

このとき、もっともつらいのは「待つ」ということです。株価というのは上がったり下がったりしつつも、膠着しているときは意外にレンジの中にいますし、何か突発的なイベントがない限りはジワジワと一定の範囲で動いているものです。

時間差で分割してポジションを育てていく理由は、買いであれば平均値を下げること、売りであればできるだけ平均値を上げること、一言でいうと自分のポジションの平均値を有利にすることですから、近いレンジで玉を重ねることは、資金を無駄に使うばかりで勝率を上げる目的にはあまり寄与していません。

まあ、たとえば買い玉を持っていて値段が上がれば、枚数が多い方が利益は多くなりますが、逆に下がると損失が大きくなるので、運任せです。それよりは着実に平均値が有利になるよう、無理せずじっくり待って、十分に平均値が変わる位置で買い増し、もしくは売り増しをするといいと思います。

思い返すと、仕事が忙しいとか人間関係でトラブルがあるとか、ストレスの多い状況で相場をしていると、何だか短期間で狭いレンジに玉を集中させてしまい、あとで逆方向に大きく動いたときに含み損ばかり増えてもう実弾(追加でポジションを建てる資金)が尽きていたり、そんな状況からようやくプラスに戻ったときにホッとして早めに利食いして20万取れたところ6万くらいで手仕舞ったり、感情の乱れとどう付き合うかが投資で利益を出す場合の大きな鍵を握っています。

とはいえ、含み損の時の苦しさを思うと、プラスでポジションをクローズできただけでも感謝すべきことではあります。「追いかけず、待つ」。獲物を狙う猟師のように、小さな変動に心を乱されずに、辛抱強く待つ。

それを肝に命じて、じっくりポジションを作るようにしたいと思います。

2014年3月1日土曜日

グラフをよく見よう

未来のことは誰も分からない。これが投資でも人生においても、最大のリスク(不確定要素)になっています。

たとえば、今こんなことを書いている私も1時間後に心臓マヒが起きて、相場どころか、この世から退場しているかもしれません。

でも、逆に私が明日の朝起きたら虫になっていた、という可能性はまずなさそうです。

つまり、何が起きるかは分からないが、起きることは大体過去の人間界の経験則の範囲内でかなりの部分は想像し得るということです。

相場の世界でそれを端的に表すのは、過去の値動きであり、それをヴィジュアル化したグラフです。もちろん値段は刻一刻と動いているので、なかなか簡略して捉えられるものではありません。そこで、その日の相場が終わった午後3時の時点の値段、つまり終値の動きを連続的に捉えていきます。

昔の相場師は、自分の銘柄として選んだ銘柄については、日々の終値の表を作り、それを方眼紙で手描きでグラフにしたそうです。当時はコンピュータがないので、狙いを付けた銘柄について、このように動きを追い掛けていた、ということでしょう。

もちろん、それでも未来のことは誰にも分からないのですが、それでも多くの人の心理が反映される株の値動きを1日ずつ追っていき、過去の動きを見ることは、何も見ないよりは全くマシということです。

もしそのパターンを観察しているときに、何か法則性なりクセがあることが分かれば、それだけでも一寸先は闇の相場の世界で、多少なりとも有利になります。もちろん、ここのところ1ヶ月半の周期でアップダウンしているから、次の1ヶ月半も同じレンジでアップダウンするという保証はどこにもありません。

それでも、何割かアップダウンする可能性があるなら、そのクセをできる限り利用するというのは、少しでも勝つ確率を上げるために役立ちますし、もしこれまでのパターンを破ることがあれば、そのときは一定の割合の損失が出た時点で損切りする、もしくは低位株で損切りはしない戦法で行くなら、ナンピン買い下がりで追い掛けるなど、必要な対応をします。


一例として、以下のグラフをまず、じっと見てみてください。

上は75日移動平均、25日移動平均、そしてストキャスティクスの変形であるウィリアムズ%Rという売られすぎ、買われすぎを示すオシレーターです。

下の灰色のボリンジャーバンド-2σ(シグマ、通常の標準偏差の2倍の振れ幅で下落したことを意味する)に触れたときに買い、その後、緑の25日移動平均線か75日線と交差したところで売れば、50円くらいの上昇を狙って、(東急は千株単位なので)50×1,000で1単位あたり5万円の利益となります)。

ついでに下段のウィリアムズ%Rという指標を組みわせて、ボリンジャーバンドの-2σの線を株価が下回り、さらにオシレーターが80ポイントより下に来て、できれば100ポイントに達していれば、まさに買い時です。

この銘柄はわりと周期的に上下しているので、分かりやすい例かと思います。昔のように自分で方眼紙にグラフを描くのが本当は効果的なのでしょうが、そこまではしなくても、とにかく、売買する前には、じっくりとまた3ヶ月、半年、1年、2年と期間を変えて、その株の動き方、レンジ、リズム等をよく観察して、その印象を大切にしながら、安値圏に入ったところで買うようにするのがよいと思います(あるいはこのグラフで見ればボリンジャーバンドの+2σを超えたら売るでも行けるかもしれません)。

2014年2月27日木曜日

空売りを理解する ~下落で利益を出し、連続性のある売買で利益を広げる

何だか運良くサヤ取りで利益が出たので、昨日はサヤ取りの解説をしてしまいました。しかしまずは空売りの仕組みが分からないと、何で下落から利益を出せるのかわからないでしょう。普通の買いと空売りを組み合わせて、上がっても下がってもショックを和らげるのがサヤ取りのメリットなのですから。

ということで、株は買うだけでなく売ることもできる、その考え方、やり方を噛み砕いて説明したいと思います。

株や金融資産の変動で利益を出すには、普通は安く買って高く売ります(株の配当やFXのスワップといった静的な利益もありますが)。たとえば200円の株を千株で買い、それが300円になったときに決済して売れば、その差額100円×1,000で10万円の利益になります。逆に100円に下がると、-100円×1,000で10万円の損失になります。決済しないと含み損のまま持ち続けることになります。

200円が100円になったときは、アプローチは3種類あります。1つはその前に、たとえば10%とか20%下がった時点で損切りと決めておいて、下がったらいったん損切りして撤退する。これが一番オーソドックスかもしれません。

あるいは100円まで下がることが、ヒストリカルに見て想定内であれば、100円でナンピンして平均値を150円にします。(200+100)÷2で150円になります。株価が150円まで戻れば、無傷で逃げることもできます。

あるいはそれ以上下落する可能性は低く、資金にも余裕があれば、100円を2枚買い増してナンピンするという方法もあります。このとき(200+100+100)÷3で平均値を133円にすることができます。150円より早く逃げられる、あるいはプラスにできる可能性が高くなります。

もう1つのやり方は、下落に合わせてその銘柄を空売りすることです。過去のデータを見て、たとえばここ数年上っても300円ちょい(320円とか330円前後で頭打ちになるイメージです)の銘柄が300円を超えてきたら、高値圏に来たということで空売りを入れます。

これを商売に例えると、あるものを問屋から掛けで買って(株だと貸し株という仕組みがあるので、「借りてきて」というのが正確な表現ですが)自分の顧客に300円で売ったということで、千株単位の株であれば、まず300円×1,000株=30万円が売れた瞬間に売上として自分に入ってきます。

それから株価が順調に下落してきてもし200円で決済したとすると、掛けで問屋から買った品物を、まず1)顧客に30万円で買ってもらって、2)その後、問屋に20万円の卸値で買掛金を払って決済したと理解してください。30万円が売上として入ってきて、20万円が仕入として出て行ったので、差し引き10万円の儲けが出たということです。

空売りをするときは、現物口座に加え、信用口座を開く必要があります。ここでは多少の投資の経験が必要なので、まずは買い中心で半年とか1年とか売買してから、信用口座を開くイメージです。

また空売りしている間は、貸株料やら日歩(ひぶ、証券会社に1日単位で払う利子)などの費用が掛かるので、少し注意が必要です。年利数%、1日数十円とか数百円ですが、毎日少しずつ端数が減っていくので、精神的には少しキモチ悪いかもしれません。決済時に取引手数料に加え、それまで払った日歩や貸株料が経費として引かれます。計算では10万円儲かっているはずでも、手元に入ってくるのは9万8千X百円、というようになります。

もうひとつ、空売りで注意しないといけないのは、損失無限大ということです。たとえば200円で買った株が1円になったり、あるいは当該企業が倒産して株が紙くずになったとしても、損失はその株を買うときに支払った20万円(200円×1,000株)が上限です。

ところが、空売りの場合、300円で売り始めた株が400円になると損失は10万円です。つまりお客さんからは30万円の代金を受け取ったのに、問屋さんには40万円払わないといけないからです。これが急にその株が人気が出て800円になると、(300-800)×1,000で50万円の損失。万が一仕手戦になって300円が3,000円になったりすると、(300-3,000)×1,000で損失は270万円になります。可能性が低いとはいえ、そうなることがないわけではないのです。

これが動きの安定した重厚長大企業の株にまず絞り込めという理由でもあります。

そんなにリスクがあるのに、なぜ空売りなんてする人がいるのでしょうか。もともとはリスク回避のためのヘッジ(ヘッジというのは、そもそも「両建て」という意味です)に使うというのがあります。

たとえば100円で千株買った株が300円になった。200円×1,000で20万円の儲けが出ます。ここで決済してポジションをゼロにするのが普通ですが、何らかの理由で持ち続けたい場合には、そこで同額の空売りを入れるという手もあります。以下のようなポジションになります。

○現在の価格: 300円
・300円 空売りを入れる
・100円 買い: 100 → 300で200円分の利益

ここからさらに値段が上がると、買いポジションは上昇で儲かるので利益が増えます。反対に売りポジションは上昇で損失になるので、利益が減ります。両方のポジションを合成すると、差し引きゼロになります。このポジションができた時点でそれ以上の利益も出ない代わりに、そこから損失はない状態になります。

たとえば、ここからさらに100円上がったらどうなるでしょうか?

○現在の価格: 400円に上昇
・300円(売り):300 → 400で100円の損
・100円(買い):100 → 400で300円の利益。差し引き200円分の利益

ということで利益をロックすることができます。上級者であれば、ここでもう1枚売りを入れて売りポジションの平均値を350円にして、次に300円に下落したときに100円(50円×2)分の利益が取れるようにしたり、いくつかの派生型へと発展させることができます。以下のようになります。

○現在の価格: 400円
・300円(売り):300 → 400で100円の損
・400円(売り):このタイミングでもう1,000株空売りする
・100円(買い):100 → 400で300円の利益。差し引き200円分の利益

ここで売り玉が2,000株になり、(300+400)÷2で売りポジションの平均値は350円になります。つまり、この後また少し株が下がって350円になれば損失がなくなり、逆に買い玉の利益分が入ります。

○現在の価格: 400 → 350円に下がった
・300円(売り):300 → 350で50円の損
・400円(売り):350 → 300で50円の利益。売り玉同士で相殺して損益はない
・100円(買い):100 → 350で250円の利益

さらに下がって300円になれば、買い玉の利益は元のままで、売り玉の利益も(350-300)×2で100円分になります。

○現在の価格: 350 → 300円にもう一段下がった
・300円(売り):300 → 300で損得なし
・400円(売り):400 → 300で100円の利益
・100円(買い):100 → 300で200円の利益。ポジション全体では100+200で300円分の利益(30万円)

一部ネット証券では、たとえば松井証券が始めた「無期限信用取引」のような例外はありますが、空売りの期限は通常は半年であること、また前述のように売りポジションだと日歩を取られることについては、注意が必要です。

こういう両建てで利益確定するポジション操作は「ツナギ」と呼ばれ、買い玉と売り玉を組み合わせることで利益を確定したり、損失を一定に抑えたり、さらには株価の動きに合わせて買い玉、売り玉を増減させたりして、いろいろな応用ができます。いわゆる本に出てくるような伝説のプロの相場師の技術とは、この玉操作の上手下手だと言われています。


もう1つの売りポジションの強さは、「下り最速」ということです。上がるときは為替や海外市場がいいなど好材料が出たときなどにバァーと上がりますが、流行株や仕手株でなければ、常識的な範囲で上げ止まります。ところが、3.11の地震・津波の直後やその後の民主党政権のまずい対応で経済が失速した時期などは、これでもかと下がり続けました。そこをうまく取れれば、暴落時に大きな利益が得られます。リスクはあるけど、その意味を理解して上手く利用すれば、大きな武器になるのです。

ただし信用「買い」はオススメできません。手持ち資金の3倍まで買えますが、あくまでレバレッジは1倍、できれば0.7倍以下で「現物買い」と「信用売り」の組み合わせでポジション操作をするということです。

2014年2月26日水曜日

株式サヤ取り ~もう1つの安全投資

今日は(もう昨日か)東電と関電のサヤ取りで10万ちょっと儲かりました。サヤ取りというのは、これもまた伝統的な技法で同じ業界の首位と2位とか、似たような動きをすると想定される2つ以上(名人になると3つや4つの組み合わせでやるようですが、私レベルではちょっと理解できません)の銘柄を片方は買い、片方は売り、その差が近い動きをしつつも、微妙にズレていく性質を利用して利益を出そうとするものです。

安全投資の必須条件とする重厚長大企業の株式というと選択肢は限られますが、上記の東電と関電、または中部電力と関電、ちょっと原発絡みで電力業界は怖ければ、東京ガスと大阪ガス、または似たような規模の鉄道会社、あるいはキリンビールとアサヒビール、三菱商事と三井物産とかの組み合わせが考えられます。わりとインフラ系とかコモディティが多そうです。

このやり方を具体的に説明します。たとえば、同じ業界で規模も近い首位の会社Aと2位の会社Bの株をそれぞれ、以下のように保有したとします。

A: 800円 売り(下がると利益)
B: 500円 買い(上がると利益)


このときAとBの差が300円ありますが、もし急に相場が弱気になって、Aが200円、Bが100円下落したらどうなるでしょうか?(それぞれ似てるけど、別個の動きをするので、ある種の揺らぎやバラつきが出るという前提です)。

A: 800円 → 600円: 売りなので200円の利益
B: 500円 → 400円: 買いなので100円の損失

答えは、手数料を考慮しませんが、200円プラスで100円マイナスなので、差し引き100円の利益です。普通、重厚長大企業の株は1,000株単位なので、100×1,000で10万円の利益ということになります。このとき2つの銘柄の差、つまりサヤは300円から200円に縮小しています。

だったら最初からAだけ売っておけばいいではないか、と思うかもしれませんが、もし単体でAをもっていて、強気相場になったらどうなるでしょうか? 売りポジションは値段が上がると損するので、800円が900円になると10万円の損、1,000円になると、何と20万円の損失になります。

ところが、もし上記のポジションで上昇したらどうなるでしょうか? まずはA、Bともに100円上がるとこうなります。

A: 800円 → 900円: 売りなので100円の損失
B: 500円 → 600円: 買いなので100円の利益

ということで、差し引きゼロです。

これがそのうち揺らぎが出てきて、というか、そもそも同じ業界で規模も近いとはいえ、A株とB株が完全に同じ動きをする義理も理由もないですから(ある会社で事故や不祥事があると、連想で同じ業界の近い会社の株まで下がることはありますが)、たとえばAはそこで上げ止まって、Bのみ、もう80円動いたら、

A: 800円 → 900円: 売りなので100円の損失
B: 500円 → 680円: 買いなので180円の利益

利益が180円、損失が100円で、差し引き80円、つまり8万円の利益になりました。このように買い持ちと売り持ちを組み合わせることで、両建てでリスクを緩和しよう、という発想です。

ただし闇雲に仕掛けていいわけではありません。これは、と当たりを付けた組み合わせについて、過去2年くらいに遡って単体の動きとその差の動きを調べて、ある程度周期性があるとか、一定のレンジで動いていると思われるものを対象にします。

たとえば以下の図は東京ガスと大阪ガスの組み合わせですが、その差(サヤ)はわりと安定しています。赤字で表したdiffという線が両銘柄の価格差を示しています。

もう少し上下してくれた方が取れそうですが、何はともあれ、上は130~150円、下は80円くらいのレンジで動いていることが分かります。

そこで、たとえば80円になったら、上の東ガスを買って、下の大ガスを売ることで、サヤの拡大にともなう利益が得られます。
反対にサヤが130円を超えたら、上を売って下を買うことで、サヤの縮小にともな利益が得られます。

といっても、150円-80円でその差は大きくても70円、つまり7万円なので、多少枚数を増やして2千株ずつとか3千株ずつにするとか、少し応用が必要かもしれません。

また似た動きをするといっても、所詮は違う会社なので、たとえば事故や不祥事で片方の会社だけ急激に下がる場合なども、ポジションの方向によっては、サヤの縮小狙いで入れたのにさらに拡大する「股裂き」と呼ばれる状態になります。いずれにせよ、安全投資のためには、ここでも資金に余裕を持たせることが重要です。

たとえば上記の例であれば、もう50円、たとえばサヤの上限と思われていた150円からさらに50円行って200円になるとか、80円が半減するとかしたら、もう1組その状態でポジションを増やしてサヤ取りナンピンするか、あるいはその時点でポジションを損切りするのかは、ポジションを建てる前に出口戦略として、想定しておくべきでしょうか。

もともとサヤ取りは、商品先物市場とかで発達した技法です。同じ大豆なら大豆の来月のもの、再来月のもの、半年先のものと決済、つまり現物の引渡しの時限が決まっていますが、どうせ決済月になれば、どの豆も一定のクオリティのある大豆として取引されます。

そこで、近い将来の先物と遠い将来の先物の価格を常にしっかり見ておいて、少しでも通常の法則性をオーバーシュートする動きがあった場合、その異常な動きがいつものパターンに戻るところで利益を出そうという考え方です。たとえばいつもは先物の3月先と5月先の価格差は30円なのに、あるタイミングで10円に縮まったとすると、そこから30円にリバウンドするところを狙えます。

これはサヤ取りに限らず、じっくり待って無理はしないでポジションを作る、決済するときも焦らずに欲張らずに、暴落時の損切り以外ではじっくりと手仕舞うのが良さそうです。

2014年2月24日月曜日

相場をやるモチベーションは何? ~理想のライフスタイルを考える

私たちはなぜ投資をするのでしょうか。一度はじっくりと考えて、この理由をはっきりさせると良いでしょう。

もちろん、お金が欲しいという願いは相場をやる以上は誰にも共通した願いでしょう。朝から深夜まで働き、心身をすり減らす生活から抜け出し、自分がやりたいことに時間を使いたい、またいい家に住みたい、海外旅行を長期間楽しみたい、あるいは高級外車に乗りたいなんて思いもあるかもしれません。

それでも、ただ闇雲に出来るところまで増やそうという発想では具体的な戦略を立てにくいと思います。お金を得てどうしたいのか、その具体的なイメージを描くことが大事だと思います。

私の場合は、まずは老後資金の確保です。冷静に考えて、いま40代後半の私が60代後半になる残り20年の間で、年金制度が保つとは思えません。

さらに一度は日本国債が大暴落して、極端な円安になり、石油やその他輸入品の価格が何倍にも跳ね上がり、さらには食糧や衣類、日用品まで連れ高に、、、なんてことが起きる可能性は低くないと思います。

今も原発停止や円安の影響で、電気代やガス代が何割も上がってきていますが、これより何倍もの事態になるのではないでしょうか。

よく金融機関がいう、老後は月に38万円必要というのはずいぶん贅沢するシナリオだと思いますが、物価の安い地方の町で暮らしていくとして、家を買う数百万円の資金と、あとは食費と光熱費、通信費で月に15~20万円もあれば夫婦2人くらいなら何とかなると思います。もちろん、この金額では年に1回海外旅行なんていうのは無理でしょうが。

そもそも私は人混みとか満員電車が大嫌いなので、老後は首都圏よりも物価が安く、人口密度は低いものの、イオンやコンビニがあって普通の生活には不自由しない程度の地方の町に住み、野菜や果樹などを自分で育てて季節の味覚を楽しみながら暮らしたいと考えています。自分で食べられない分は売ったりして、小遣い銭くらいは稼げればいいと思います。

このライフスタイルにはもう一つ理由があり、どんなにガラガラポンが来ても食糧さえあれば、何とか生き延びることができる、という読みもあります。

たとえば戦時中にうちの父や母、その兄弟の話だと食い物がなくて困ったと言っていました。

ところが、東北の田舎の稲作地帯の妻の父母によると、生産地だけあって日本中が飢えているという時期でも、食い物には困らなかったそうです。さすがに肉はないので、臭い漬物と干し魚のようなものでご飯を食べていたそうですが。

そう考えると、もしコンスタントに年間200万円のキャッシュが入る仕組みができれば、あるいは65才になった時点で、それほどボロくない持ち家を確保し、(80才まで生きるとして)15年×200万円=3千万、少し余裕を見て20年×200万円で4千万もあれば何とかなるということになります。

正直いって、もし財政的に許されるのであれば今すぐにでも風光明媚で空気が綺麗で人口密度はあまり高くなく、野菜や海産物が美味い、住みやすい町を探して移住したいとも思っています。そういう場所で住む場所を確保し、さすがにまだ子供の教育とかもあるので、月に20~25万円、年間300万円くらいを生活資金として確保し、あとは私自身がITコンサルティング、ビジネスやITを題材とした著述業、野菜や果物の販売等で収入を上乗せしていければと思っています。

そのためには、少なくても1千万円くらいの資金で年利30~50%くらい取れるくらいの運用技術が必要か、もしくは1日1万円のスワップが得られる程度のポジション(豪ドルで150枚、南アランドで90枚くらい必要です。

FXの場合、もし3倍くらいのレバレッジを効かせたとして、豪ドルを持つなら1豪ドル90円の3分の1として1万ドル当たり30万円、150枚で4,500万円、南アランドなら1ランド9.5円として10万ランド当たり95万の3分の1で32万円、その90倍で3千万は必要です。

ただし、全財産を全部単一の外貨で持つのもポートフォリオとしてはリスキーなので、タネ銭だけで5~6千万なければ難しいでしょう。ということで、しばらくはサラリーマンとして生活費は得ながら、安全投資で着実に資産を増やして、外貨のポジションを日々のスワップ利子を受け取りながら、出来る限り手持ちポジションの平均値が下げるよう調節していきたいと思います。

とにかく過大なリスクを取って、タネ銭を減らして退場しては元も子もありません。リスク管理に注意して着実に金融資産を増やしていきたいものです。

2014年2月22日土曜日

自分の専門銘柄をどこから選ぶか 

ニュースで飛び付いて、みんなが買ってもう上がったあとに高値圏でつかむやり方はしない、もしくは仕手戦の乱高下のリスクは取らない(大儲けする確率は大損する確率と同じ)、そのために自分の取り扱う銘柄を厳選し、あまり急激な値動きより、値動きが一定のレンジで安定しているとか、配当等も期待できるなどの理由で、東証一部の規模の大きい銘柄から選ぶ「銘柄固定方式」を私は実践しています。

ではどこから選ぶか。グラフやら時価総額、PERやPBRという指標を見るにしても、東証一部だけでも結構たくさんあって大変です。

そこで1つの選び方として東京証券取引所が発行している一部銘柄リスト(http://www.tse.or.jp/market/data/listed_companies/)から、とりあえず日本の企業の中でも中核といえる大企業30社(Core 30)、もしくはそれに次ぐ規模の70社(Large 70)から見てみるのがいいかと思います。

ちなみに2014年1月末時点でのCore 30社は以下になります。

コード 銘柄名
------------------------------------------
2914 日本たばこ産業
3382 セブン&アイ・ホールディングス
4063 信越化学工業
4502 武田薬品工業
4503 アステラス製薬
5401 新日鐵住金
6301 小松製作所
6501 日立製作所
6752 パナソニック
6758 ソニー
6902 デンソー
6954 ファナック
7201 日産自動車
7203 トヨタ自動車
7267 本田技研工業
7751 キヤノン
8031 三井物産
8058 三菱商事
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ
8316 三井住友フィナンシャルグループ
8411 みずほフィナンシャルグループ
8604 野村ホールディングス
8766 東京海上ホールディングス
8801 三井不動産
8802 三菱地所
9020 東日本旅客鉄道
9432 日本電信電話
9433 KDDI
9437 NTTドコモ
9984 ソフトバンク


また上記でぴんと来る銘柄がない場合は、以下のLarge 70社から探すといいと思います。

コード 銘柄名
------------------------------------------
1605 国際石油開発帝石
1878 大東建託
1925 大和ハウス工業
1928 積水ハウス
1963 日揮
2502 アサヒグループホールディングス
2503 キリンホールディングス
2802 味の素
3402 東レ
3407 旭化成
4188 三菱ケミカルホールディングス
4452 花王
4523 エーザイ
4568 第一三共
4578 大塚ホールディングス
4661 オリエンタルランド
4901 富士フイルムホールディングス
4911 資生堂
5020 JXホールディングス
5108 ブリヂストン
5201 旭硝子
5411 ジェイ エフ イー ホールディングス
5713 住友金属鉱山
5802 住友電気工業
6273 SMC
6326 クボタ
6367 ダイキン工業
6502 東芝
6503 三菱電機
6594 日本電産
6702 富士通
6861 キーエンス
6971 京セラ
6981 村田製作所
6988 日東電工
7011 三菱重工業
7202 いすゞ自動車
7269 スズキ
7270 富士重工業
7731 ニコン
7741 HOYA
7752 リコー
7912 大日本印刷
7974 任天堂
8001 伊藤忠商事
8002 丸紅
8035 東京エレクトロン
8053 住友商事
8113 ユニ・チャーム
8267 イオン
8308 りそなホールディングス
8309 三井住友トラスト・ホールディングス
8332 横浜銀行
8591 オリックス
8601 大和証券グループ本社
8630 NKSJホールディングス
8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス
8750 第一生命保険
8795 T&Dホールディングス
8830 住友不動産
9021 西日本旅客鉄道
9022 東海旅客鉄道
9064 ヤマトホールディングス
9202 ANAホールディングス
9502 中部電力
9503 関西電力
9531 東京瓦斯
9532 大阪瓦斯
9735 セコム
9983 ファーストリテイリング


ただしこの中でもファナック(6954)、ソフトバンク(9984)、ファーストリテイリング(9983)は個人的には避けた方が無難だと思います。これらの銘柄は日本の株式市場の代表的な指数(マーケット全体の強さを表す指標)である日経平均株価指数への寄与度(影響度)が大きいため、どうにも筋のよろしくないところに遊ばれるようで、かなり激しく動きます。

個人的な経験ですが、ファナックとファーストリテイリングに手を出し、逆に動いたのでナンピンしたところ、数日後にあっという間に逆に動いて持ち玉が全部損切りラインに引っ掛かって、何十万かすっ飛ばしてしまったことがありました。普通の重厚長大の銘柄であれば、こんなことはないと思うのですが。。。

2014年2月21日金曜日

リスクを測りつつポジションを建てていく方法 ~リスクの正体は値動きの荒っぽさである

ポジションを作るときは、向こう一年の値動きから見て高値圏もしくは安値圏に来ているかを確認します。たとえは、ここ1~2年のレンジが上が350円、下が220円であれば、250円くらいから買いポジションを入れ始めます。または空売りするのであれば、320円を越えたら、売り玉をそろりそろりと入れ始めます。

またPBR(会社の総資産と時価総額を比較して、株価が割安か割高かを見る指標)を確認します。この指標が1であれば、株価(時価総額)と会社の総資産が同じということ、1より小さければ、割安ということで、いちおう買いを入れてもいいと考えます。逆に売り玉を入れるときは、割高であることを確認します。


さて、250円で最初の買いポジションを作りました。ここから一定以上下がればナンピン買い増しを心掛けながら、290円とか300円くらいまで行くことを想定しつつ、日々の終値をチェックしていきます。

もちろん、もっと割安になることもあるので、ゆっくりと分割しながらポジションを作っていくこと、3~4単位、たとえば千株単位の銘柄であれば3千~4千株を入れて、入れ終えた時点で少なくてもまだ3割以上、できれば半分の資金が残っているくらいの余裕のある資金管理が必要です。

さらに買うときは移動平均線、ボリンジャーバンド、RSIというテクニカル指標を見て、たとえばパニック売りなどで一時的に急激に割安になっているようであれば、リバウンド狙いの買いを入れたりします。

移動平均線というのは過去の一定の日数の終値の平均値を並べたもので、株価の傾向を見るものです。

日々の動きはクネクネしていても、均してみると意外に一定のレンジに収まっている、とか分析するのにべんりです。

ボリンジャーバンドというのは、過去の一定の期間の1日の値動きの標準偏差を見るものです。

投資の世界では、標準偏差がよく使われます。上げ下げ問わず、1日にどのくらい動くかを意味し、この数字が大きいほど荒っぽい動きをする、言い換えればリスクが大きいことを、さらに言えば、心臓に良くないことを意味します。

たとえば、ある銘柄の1日の標準偏差が50円の場合、1日の値動きは統計的に68%の確率で上げ下げは問わず50円以内に収まります。まあ終値ベースで計算するので、日中の値動きで一瞬50円以上つけることももちろんあります。

または95%の確率で100円以内に、99.7%の確率で150円以内に収まるということです。また0.01%かそれ以下の確率で、200円超の変動を示すこともあります。

もっとも、裏を返せば、1,000日に3日は、株式相場の営業日を年250日とすると、年に1回弱は恐ろしいほどの暴騰か暴落が発生するということです。

たとえば何か悪いニュースがあって、株価のレンジが変わるほどの下落がしばらく続くような場面では、株価の終値がボリンジャーバンドのマイナス2シグマ、つまり標準偏差2倍分、5%の確率でしか発生しない下落が数日続くことがあり、過度な信頼は禁物です。

買いのチャンスと思っても、万が一を考えて分割すること、資金に余裕を持たせること、過度に追いかけないことは順守する必要があります。あのノーベル賞学者が関与した伝説のヘッジファンドLTCMさえ、統計的な数値に過度に依存した結果、破綻したのですから。

サイコロのように、1~6の範囲に閉じた世界では数学的に想定できる範囲の事象しか起こりませんが、この世界は無数の要素が混じった複雑系であり、何が起きるか分からないので、油断はなりません。

10年相場と向き合ってきて、確率的には1000年に1回とか言いつつ、感覚的にはリーマンショック級の暴落は、10年に1回くらい、ちょっとした大幅下落であれば、年に1~2回は起きているような気がします。

2014年2月20日木曜日

コンピュータを使っても使わなくてもシステムトレードはできる!

私の転機になったのは、それまでの裁量的なやり方に、言い換えればその場の思い付きと感情に流されて売買し、結局は損をする。というパターンに気付いたときでした。何かやり方を変えないといけないと思い始めました。幸い、コンピュータ系の仕事でその手の情報には強かったので、大手の投資銀行(「銀行」という名前が付いていますが、実際は証券会社です)のように、コンピュータをトレードに活用できないか考え始めました。

あれこれ調べているうちに、時系列のデータのパターンや指標をコンピュータで処理して、トレードに役立てている人たちがいることを知りました。

そこで自分でもExcelを使ったり、プログラムを作ったりして、ある指標が一定のレンジを超えた、あるいは下回ったとき、もしくは別の指標も組み合わせて、それらの条件が全部揃ったらポジションを建てることにしました。いくつか時系列の株価データをアップしてくれているサイトから、CSVデータをダウンロードして上場銘柄の全データを揃えました。約4千くらいありました。まずはYahoo!ファイナンスからその日の株価の終値を引っ張ってきて、既存のデータファイルの末尾に1行追加するプログラムを作りました。

またバックテストといって、過去数年分のデータをもとに、もしその指標に沿ってトレードしたら何勝何敗で利益または損失がどのくらいのシミュレーションをします。それで良好な成果の出たロジックを実際に運用するのです。ところが、株の動きの性質やトレンドは時期によって変わったりします。またかなり安定的だと思われていた銘柄でも、事業環境が激変したことで、急にトレンドが変わることがあります。

たとえば記憶に新しいのは、3.11の大地震と津波のときです。多くの銘柄がこれでもかと下がる中、地震ということで復興に関係ありそうな業種は意外に粘っていたり、あれほど鉄板と言われ、保険会社や年金など機関投資家や個人でも資産家が定期預金代わりに保有していた東京電力株が、これまで見たことないような下落と乱高下に見舞われました。このようなアクシデントはシミュレーションとかでなはどうにもならないので、一定の損失に達したら損切りする、という自分のトレードルールを確立して、それに従うしかありません。そういう意味でも、投資のルールを明確にして、それに従うというのは不可欠だと思います。これまで説明した資金管理、リスク管理というのも広義のシステムトレードだと自分では考えています。


こうして、毎晩夕飯後に(1)Yahoo!ファイナンスからデータをダウンロードしてくる。(2)ダウンロードしてきたデータをそれぞれの銘柄別にデータファイルに追加する、(3)各データの移動平均や標準偏差を算出する、(4)移動平均から急激に値段が落ちるとか、標準偏差が数学的に通常の範囲内を大幅に超えた動きがあった銘柄を画面に出力する、という自作プログラムを半年くらい毎晩走らせました。さすがに4千ものデータファイルに数種類の計算をすると、1時間半くらいパソコンが反応しなくなりました。

それでも時々買いサインが出て、翌朝成り行きで買いを入れて、1~2週間くらい保有してその間に10%戻ったら利確して数万を得る、あるいはあらかじめ決めておいた期間持ち続けて、その間にあまり戻らないようなややプラスで、または損切りで決済しました。もちろん買値より一定以上(たとえば10%以上乖離するとか)下落したら損切りするようにも注意しました。

日経平均が大幅に下がるような日以外はあまり東証一部の銘柄は引っ掛からず、対照的に新興銘柄のJQSや名古屋証券取引所(名証)の銘柄がよく引っ掛かったことが印象に残っています。結局半年くらいやり続けて、28万円のプラスでした。20冊くらい買ったシステムトレード関連の本代は、その期の確定申告で必要経費で落としました。

今は自分の取り扱う銘柄には、東証一部で日々の取引高が十分多く、流動性が高いもの、言い換えれば仕手筋とかが入ってきて価格が乱高下する可能性が低い銘柄に対象を絞っているので、当時作ったプログラムはお蔵入りです。しかしながら、この半年間で学んだテクニカル分析の考え方自体は、今でもポジションを新規に作るときの参考にしています。

株価はランダムに決まる、という考え方に基づくと、株価の動きには数式で表せるような法則性はないはずです。どちらかというと、素粒子のように確率的にしか表現できない世界だと今では思っています。ではシステムトレードは無意味かというと、そのようなことはないと思います。むしろコンピュータを使うという意味でなく、自分自身の売買のスタイルや執行に関するルールを明確にして、システマチックにトレードに取り組むというアプローチであれば、思い付きと感情によるトレードより、勝率を高め、負けを限定的にすることができると思っています。

2014年2月19日水曜日

時間と空間でリスクを分散する考え方 ~そろりそろりと慎重に

前回は銘柄選びと、そこからどう利益を出すかをご説明しました。さらにそこからどのようにリスク管理をするかを考えます。馴染みの銘柄ですら、急に思わぬ方向に動くこともないわけではないので、ポジションを持っている以上、油断はできません。

リスク管理の根本にある考えは、リスクの分散です。これには、空間的に分散する方法、つまり性質の異なる、連関のあまりない複数の資産をもち、片方が下がっても、もう片方で持ち堪える、というものです。

たとえば片方は円安で利益が増える輸出関連銘柄、もう一つは円高で仕入れが有利になる内需銘柄を組み合わせるということです。あるいはFXであれば、先進国通貨と新興国通貨を組み合わせます。

出来れば双方の日足(ひあし、日次の終値の履歴)の前日との変化率を2年分とか計算して、相関を見て、連動性が低いか、逆の組み合わせを選ぶと良いでしょう。順相関の高いものを選んではいけません。暴落時にダブル損失になります。

こちらは業種や利益構造の異なるいくつもの銘柄を持てばリスクが分散されますが、資金の限られた個人投資家にとっては難しい方法です。

そこで、もう一つのアプローチとしては、時間的にリスクを分散すること、つまり一気に資金いっぱい買わずに、少しずつ分割売買していくやり方が考えられます。

たとえば100万円のタネ銭があり、200~300円で行ったり来たりしていた株価が200円になった、それチャンス到来と全資金をつぎ込んで5千株買った。ところがさらに下がって180円になってしまったら、どうしますか?

もう、実弾(資金)がない以上はどうしようもなく、10万(180-200円の5千株)の損切りか塩漬けしかありません。たとえば前回も例示した8411(みずほホールディングス)の場合、リーマンショック後に200円を割ったときに(こんな安値でメガバンク株が持てるとは)と喜んで何単位も買ってしまいましたが、さらに3.11のようなアクシデントでも起きて、100円近くまでこれでもかと落ちることさえありました。

このとき200円で種銭いっぱいに買っていた場合、株価が200円に戻らない限りは損失です。幸い、メガバンクとかその他東証一部のそのまた大型銘柄では配当も出ますので、たとえば8411を5千株もっていれば昨年実績だと6円X5,000で年に1回3万円を受け取ることができますが、50万円の損失を埋めるには16年以上掛かる計算です(実際は税金が掛かるので、手取りは80%になります)。

ところが、もしもこのとき損切りはしないとして、20円毎に買い増ししていったら、どうなるでしょうか。以下のようになります。

回数   買値     持ち株     平均値
1回目  200円    1,000株  200円: 200円÷1
2回目  180円    2,000株  190円: (200円+180円)÷2
3回目  160円    3,000株  180円: (200円+180円+160円)÷3
4回目  140円    4,000株  170円: (200円+180円+160円+140円)÷4 
5回目  120円    5,000株  160円: (200円+180円+160円+140円+120円)÷5

というように、買値の平均値を下げていくことができます。

以下のグラフを見ても分かるように、株価のうねりにはかなり揺らぎがあるので、5月下旬の暴落時には180円近くまで下がっています。このとき十分な余力を残して200円で第一弾を保有していれば、暴落時に第二の矢を放って180円近くで拾っていれば、平均値は190円となり、その次のリバウンドで十分利益が出せるはずです。




実際はあるところで損切りするのが現実的なやり方ですが、一気に種銭を全額使って買った場合は値段が200円に戻るまでは損失ですが、このように分割売買で平均値を下げていけば、160円まで戻ったらとりあえず損得ゼロで逃げることができ(手数料は考慮していません。実際のトレードでは、いちおう気にするべきですが)、もしも元の200円まで回復すれば、値幅の40円X5,000で逆に20万円の利益が得られます。

このように平均値を下げるために株を買い増すことを難平(ナンピン)といいます。日本ではすでに江戸時代から米相場があり、様々な研究成果や経験則から現在でも傾聴に値する相場技法が編み出されましたが、まさに難を平らにするというターミノロジーに感服する思いです。

また、このように株価の下落に合わせてナンピンするやり方を「ナンピン買い下がり」といいます。ただし、銘柄選びに失敗して、仕手株などでとんでもなく上昇したり下落するような銘柄を選ぶと、全額吹っ飛ばすこともあるので、変動の少ない安定した企業の株を選ぶ最初の段階が大事だと思います。

とにかくポジションを建てるときは、2~5年のヒストリカルデータを見て、十分に安値圏に来たところでそろりそろりとポジションを建て始める、このとき株価の5倍程度の資金があること、あるいは資金の5分の1くらいの株価の銘柄を狙うこと、そしてそのうちの3単位くらいを普通は使うことを心掛けるのがいいと思います。いざという時のために、残り3~4割は緊急資金として残しておくべきです。

2014年2月16日日曜日

株で利益を出す方法 ~周期性のある銘柄を買う前に選ぶ

株を買うときに私が守っている技法はいくつかありますが、大怪我しないために注意していることがいくつかあります。その中でまず大事なことは、ニュースを追わないということ。つまり取り扱う銘柄を絞ることです。

東証で取り扱われている銘柄は4千近くあると思います。これらに関するニュースを目を皿のようにして、さらには何十社も財務分析とかして会社の総資産に対して株価が割安か、将来性の見込める事業があるか等を探すという手もありますが、それは我々時間のない中間管理職サラリーマンには難しいことです。

そもそも株価は理論ではなく、人気や熱狂で決まる部分が多く(ケインズが「美人投票」と言った理由です)、そのうえニュースが出て値段が上がった頃はもうタイミングとしては遅く、高値掴みで損する可能性が高くなります。

そこで逆転の発想で、まず流動性が高く、流通量が十分に多い東証一部の銘柄からさらに目が届く片手の数くらいに絞り込みます。野村克也監督のID野球ではないですが、何度も対戦するバッターのように、日々その動きを見て、それらの銘柄の癖を徹底的に極めるというアプローチです。専門的には「銘柄固定方式」と言います。

流通量の多い巨大企業の株を対象にすることで、「大数の法則」が働き、あまりイレギュラーな動きが発生しないこと、また仕手やヘッジファンドの思惑などで乱高下しにくいといったメリットがあります。

その根本思想は、今200円で5倍になる可能性もあるけど同時に5分の1になる可能性のある値動きの激しい株より、市場がいいときは300円を少し超える、悪いときは200円を割って180円くらいになることもある、という銘柄を探し、2分の1の確率でタネ銭を吹っ飛ばすよりは、200円で買って300円で決済する、もしくは300円で売って200円で決済する、という安定した動きを探すことに注力するのです。ホームランを狙うのでなく、バットを短く持ってシングルヒットや送りバントで点を取るという、守備重視の野球に似ています。あくまで安全重視なのです。

そのためには日頃から、株価の動きのグラフをよく見ることです。街のCMや看板等でふと目に入った製品の会社、新聞、雑誌の記事やテレビの経済番組で良いビジネスを展開していると感じた会社、とにかく気になったらYahooファイナンス、もしくはみんなの株といった株式サイトに飛んで、過去半年、1年、2年といった動きを見てみることをお勧めします。

株価というのは一調子ではなく、時折上がったりまた戻したり、逆に一瞬下げたり、と数週間から数ヶ月くらいの周期で上下しています。それを見ながら、(自分ならこういう動きのときに買って、それからこうなったら決済する)とシミュレーションしてみてください。

しょっちゅうグラフを見ながらシミュレーションをしていると、(これなら行けそうだ)と思える銘柄に出会えることがあります。まずは行けると思ったタイミングで、最小単位で売買を開始してみるといいでしょう。ただし資金に十分に余裕を持たせることに注意してください。

また、いざネット証言で売買ボタンを押すときに気が進まないようであれば、無理にポジションを建てる必要はありません。資金があれば次のチャンスを待つことができますが、資金を使ってしまえば、次のチャンスが来ても何もできないのですから。


一例として、私が着目している銘柄のひとつ、みずほ銀行のグラフを見てみましょう。ここは出来高も十分多く、値動きも安定していて、またメガバンクなので買いで持っていれば配当も出るので、定期預金代わりに持っている人もいます。

大化けすることはないですが、200円を割ったら買い、220円を超えたら売るをすれば、安定して収益が出せそうに見えませんか? こういう周期的な銘柄を探し当てて、それにしっかり馴染むことで、その癖を利用して勝率を高めるというアプローチです。






2014年2月14日金曜日

資源国スワップ投資の注意点

私の投資モデルのひとつは、利率の高い資源国・新興国通貨の、具体的には豪ドル、南アランド、そして頻度は落ちますが、トルコリラを安い時に買いで仕込んで日々の利子を取るスワップ狙いです。昔はニュージーランドドルもやっていましたが、豪ドルの弟分のような位置付けだし、あまり取り扱い銘柄の種類を増やすと混乱の元になるので、最近はやっていません。

一気に大量のポジションを持つのではなく、証拠金の2~4倍程度で、月々の給与からドルコスト平均法のように、あるいは一定額を天引きする財形貯蓄のように、毎月少しずつ積み立てて行くイメージです。

ここで注意するリスクは2つあります。ひとつは、資源国通貨はボラタリティが高いこと、分かりやすく言うと、凄まじく乱高下するので、十分に底値圏に近いところでポジションを入れないと、いくら低レバレッジで吹っ飛ぶリスクは低いとはいえ、精神的にタフということです。

たとえば先進国の工業系の経済指標が冴えなかった、とか最大の工業生産地である中国の経済指標が期待外れだった、などの理由でどーんと下げたりします。

基本的にこのポジションでは損切りはせず、過去データを見て最大限下がっても吹っ飛ばない範囲でレバレッジを設定し(3倍以下でしょう)、しかも過去データを見て十分安値圏に来たところで買いを入れます。

たとえば、以下の南アランドの月足(つきあし、毎月単位の値段の動きを表す)を見てください。2012年以降は9円から11円の間を動いています。ということは、10円未満で、できれば9.5円以下で仕込むと比較的安全だといえます。FX会社の建玉(たてぎょく)画面で、含み損を示す赤いマイナスの数字が並ぶのを見るのは、精神的に大変ですが、毎日2,000円以上のスワップ金利が入ってくるのは嬉しいものです。





これを毎月の給与から、一定額をFX会社に積み立てて、財形貯蓄のつもりでやっています。


もう一つ注意することは、経済学によると、高利率の通貨は長期的には下落する傾向があるということです。そもそも利子が高いということは、それだけリスクが高いということです。金融の世界にはおいしい話は無い、フリーランチは無いと言うことをしっかり肝に銘じておかなければなりません。

ですから時折モニタリングしながら、常に余剰資金をもつようにして、積み立てて来た何十枚かあるうち、高い値段で掴んだ玉については値段が上がったところでこまめに利確して資金を作っておいて、いずれ底値圏に来た時にまた安く買い足して、長期的には少しずつ平均値を下げていくようにする必要があります。

大きなトレンドを知るには、上記のように月足クラフを使うのが有効です。このように、南アランドは小刻みに上下していますが、移動平均の青い線を見ると分かるように、全体としてはゆったりとした下落傾向があるように思えます。9円台前半で仕込んでスワップを取り、10円を超えたところで利確できれば上出来でしょう。

2014年2月11日火曜日

リスク重視投資のすゝめ

世界経済の中で、この先急速に高齢化の進む日本が浮上することは難しいのではないかと考えています。たとえば年金制度を始めとして、これから構造改革をして時代や状況に合った仕組みに作り変えないと破綻すると分かっている旧制度を抱えて、ずるずると底なし沼に沈んでいくか、あるいはどこかでガラガラポンが発生して、一気に円安、株安、大量倒産、大量失業となり、船ごと沈むという可能性も低くないとさえ思います。

そもそも今の日本経済の衰退自体が新興国との格差解消の動きだと思いますし。国内の閉じた世界だけで「格差をなくせ」とはよく聞きますが、焦らなくてもグローバルで考えれば、新興国との所得格差は確実に解消に向かっているわけです(苦笑)。

縮小する経済の中で、会社がいつまで保つか、そもそも特筆すべき取り柄のある訳でもない私のような中年オヤジがいつまで雇っておいてもらえるかも分からず、それでも妻子を養っていく責任もあり、家のローンも何とか返しつつ、破綻すると分かっている年金はアテにならず、何とか自分自身の老後資金も作っていかなくてはならないという状況でしょう。つまり、これから我々中年世代は、何かしらの方法で資産を効率よく増やし、運用する必要があるのです。あるいは80歳まで低賃金でも働き続けようと腹を括るか。

たまたま周囲で株やら外貨やらやっている人がいたので、私も早いうちから資産形成のため、何かしようという意識はありました。私の投資歴(リスクテイク歴というべきか)のスタートは、2002年くらいの1豪ドルが60円くらいのときに全財産で一気に買った新生銀行の豪ドル外貨預金でした。4万ドルくらいだったと思います。

いま考えると冷や汗が出ますが、日本より圧倒的に高い豪ドルの利率に目が眩んで(それでも銀行の外貨預金の利率は相当抜かれているのですが)、過去データやグラフも見ないで全財産を突っ込んでしまいました。幸い、その後2006年くらいに豪ドルが80円になり、利子とキャピタルゲインで100万円近いプラスで決済しました。

次にライブドアが好調だった頃、ネット証券の普及で、かなり株を買うという行為の敷居が低くなってきたと感じました。そこで松井証券に初めて口座を作って、ライブドア関連会社のライブドア・マーケティングの株を1株買いました。これもグラフも見ないでいきなり5万で買って、幸いすぐに8万になったので利確しました。その半年後くらいには例の事件で株価は大暴落。けっこうゾッとしました。

その後は買ったり負けたり、その後FXや日経先物オプションに挑戦し、ドバイ・ショックで100万円飛ばしたり、その後に堅実な(自分がそう思っていただけですが、いずれそのやり方も書きます)方法で年間100万円作ったりしました。

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言うまでもないですが、運用はなかなか知的にも精神的にも大変な作業であり、当然リスクもいろいろあります。100万円儲かる可能性があるということは、同時に100万円失う可能性とも背中合わせということなのですから。

時には損切りができず(あるいは損切りしない手法で)大きな含み損に耐えなければならない局面もあり、心理的に慣れてない人にとっては何ヶ月も大きなストレスに晒されることになります。実際にまずいやり方や思わぬアクシデントで数十万、いや数百万と言った金額を毀損してしまうことさえありますし。

また世間には「2年で1億円~」とか「月々x万円でいずれ1億円」的な射幸心を煽るようなダマシも溢れ返っていて(もちろん実際にそうして一攫千金を果たした人は実在するわけですが、確率的にはじゃんけんに10~20回連続して勝つくらいの幸運)、うっかり真に受けて投資すると、これまたちょっぴり勝って大きく負けて手数料だけはコンスタントに取られ、いずれ退場という、家畜状態になってしまうのが落ちだと思います。

私自身もリスク管理を気にしないときには、大きく負けることもあり、また無謀なリスクを取って眠れぬ夜を何日か過ごし、それでも最後はすっ飛ばすという経験さえしました。

そこから痛感したのは、いかにリスクを分散するか、いかにリスクを取らないか、ということでした。時間を掛けてでも着実に資産を増やすということを念頭におき、低リスク投資を戦略的に進めていきたいと考えています。最近は大勝ちすることはなくなりましたが、大負けもなくなりました。

徹底してリスク管理をすることにより、例えば「1年間で5千万、2年で1億」とかそのような夢のような話はありませんが、月に5万でも10万でも15万でも着実に増やす。そういうキャシュフローを地道に生み出すポジションを今後とも研究していきたいと思っています。そんな思考や実験の結果を記していきます。